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公開日:2021.04.09 最終更新日:2025.08.25
この記事では、システム開発の上流工程に必要なスキルをご紹介します。
求められるスキルを具体的に把握したい事業者様は、ぜひご一読ください。
上流工程とは、システム開発に必要な工程の初期段階のことです。
上流工程は主に下記の4つの要件に分けられます。
上流工程の要件
上流工程は、システム設計の根幹部分を決める工程になるため、全行程の中でも重要度が高いと言えるでしょう。
ウォーターフォール開発とは、上流工程から下流工程へと開発を進める方法です。開発手法には、スパイラル開発、アジャイル開発などがありますが、一番認知度が高く需要があるのはウォーターフォール開発です。
特徴としては、システム開発のプロセスを段階的に区切って進行できることです。したがって、工程ごとに管理が行き届くため最終的に品質の高い完成品が期待できます。
さらに、計画通りに進行しやすいため、スタッフ管理やコスト管理もしやすいというメリットがあります。また、事例が多いので、過去の成功例を参照しながら完成度を高めることも可能です。
一方、ウォーターフォール開発は、綿密に企画をしてからスタートするため、スピード重視のプロジェクトや開発中に仕様変更のあり得るプロジェクトには不向きです。長期計画のシステム開発や大規模な運用に向いている手法と言えるでしょう。
上流工程は、システム開発の初期段階で行う業務範囲で、プロジェクト進行において骨組みとなるプロセスです。上流工程が明確であれば、その後に続く下流工程での業務をスムーズに進められます。
上流工程は、クライアントとの打ち合わせによって仕様書や設計書を作成する期間で、下流工程では、その仕様書をもとにプログラミング作業が始まります。
上流工程でクライアントと開発側との間で共通認識を持てると、下流工程では業務が円滑に進み、品質の向上や作業の効率化に繋がります。
では、上流工程の中でもエンジニアが担う内容について解説します。
クライアントの要望をうまく引き出す力が必要です。クライアントの中には、システム開発について知識不足の会社もあります。したがって、わかりやすい説明と納得のいく企画が必要です。
初期のヒアリングで明確な要望を聞き出すことができないと、開発の途中で変更事項などが発生し、余計なコストがかかったり時間が超過してしまったりするリスクがあります。
上流工程で見積もった予算や納期が、予定通り進行できるように調整します。品質の良い成果物を納品するためには、計画に沿った進行が必要となります。また、プロジェクトチームのタスク管理やスケジュール管理など、スムーズに進行できるように調整することも必要です。
クライアントの要望が実装できるような要件定義や設計書の作成スキルが必要です。設計書作成は、プロジェクトの目標達成に大きく影響するため、上流工程の中でもより重要な作業となります。設計書の仕様やシステムを視覚的に説明できるなど、専門的な知識が必要です。
上流工程の仕事における役割には、プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、システムエンジニアなどがあります。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を総監督する役割があります。品質管理や予算、納期、完成物のクオリティなどについて責任を負って業務を遂行します。クライアントへのヒアリングから納品まで一括して、ライフサイクル管理ができることがプロジェクトマネージャーに必要なスキルです。
プロジェクトリーダーは、プロジェクトチームの中のリーダーの役割を担います。プロジェクトマネージャーは目的達成のために働き、プロジェクトリーダーは、計画通り遂行することが主なミッションとなります。
システムエンジニアは、クライアントの要求を反映した仕様書に沿ってシステム開発の業務を行います。主に、プログラミングやシステム設計などの作業を行います。システム開発の規模によって、システムエンジニアがプロジェクトリーダー的役割を負うこともあります。
さっそく、システム開発の上流工程に必要なスキルを5つご紹介します。
なお、優良なシステム開発業者はスキルだけでなくさまざまな部分を比較して選ぶ必要があります。
こちらの、システム開発業者を選ぶポイントもあわせてご確認ください。
1つ目はコミュニケーションスキルです。
クライアントが求めるシステムを具体化するためには、打ち合わせが必要になります。
実現したいシステムを聞き出す力が求められるため、コミュニケーション能力が不可欠です。
また、顧客によってはシステム開発と関係のない業界で仕事をしている方も少なくありません。
そのため、IT用語をわかりやすい言葉に変換する能力も求められます。
万が一、上流工程でコミュニケーション不足により作業不備が発生すると、トラブルが発生します。
例えば、工期の遅延です。
必要な機能が組み込まれていない場合、機能を追加しなければならないので工期が遅延します。
また、機能の追加にはエンジニアに追加依頼が必要になるため、コストも高くなるでしょう。
さらに、運用後のシステム不良も懸念されます。
このようなトラブルを引き起こさないためにも、ヒアリング能力が重要です。
2つ目は文章をわかりやすく作成する力です。
上流工程の中の機能定義では、クライアントのヒアリング内容をもとに必要な機能を定義する、システム設計を行います。
実際に、下流工程では要件定義書や詳細設計書を確認しながらシステム開発をします。
また、これらのドキュメントはクライアントが確認するケースもあるでしょう。
そのため、エンジニアだけでなく、顧客も理解できる文章作成能力が求められるのです。
具体的には、下記のようにドキュメントを作成するとわかりやすいでしょう。
3つ目は、スケジュールを立てる力です。
上流工程の中に計画立案という要件があります。
計画立案は、システム開発のスケジュールの全工程を計画する要件のことです。
つまり、上流工程〜下流工程までの細かいスケジュールを立てなければなりません。
そのため、上流工程のエンジニアにはスケジューリング能力が必要です。
4つ目は、マネジメントスキルです。
上流工程は、すべての工程のまとめ役という立場になります。
システム開発を効率的に進めるためには、チームワークが重要という見解もあるでしょう。
マネジメント能力が高いエンジニアは、各工程のスタッフと意思疎通を取ることが可能です。
そのため、チーム全体の不満を少なくしたり、チームワークを高めたりすることができます。
上流工程でエンジニアに必要な資格を4つ解説します。
ワンランク上のITエンジニアにおすすめの資格で、就職・転職に役立つ資格試験です。技術、管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身につきます。取得すれば、システム開発、IT基盤構築などの業務で、高いパフォーマンスを発揮することが可能です。
過去問による出題傾向があるため、過去問対策を徹底して学習することをおすすめします。
応用情報技術者試験
システム開発の上流工程に役立つ上級エンジニアを目指す方におすすめの国家資格です。豊富な業務知識に基づく的確な分析力や、業務ニーズに適した情報システム設計など、開発を主導できるスキルが身につきます。エンジニアに関する知識以外にビジネス知識も問われます。
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネジメントに関する国際資格を目指す方におすすめです。米国PMI本部が資格認定。業界や国にこだわらず有利なスキルで、海外でも評価される資格です。受験資格には、学歴要件の他に、プロジェクトマネジメント経験(36ヶ月間)やプロジェクト業務を指揮・監督する立場での実務経験(4500時間)などがあります。
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
上流工程でデータベースに関わる設計を行うために有利な試験です。データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。データベース全般の専門知識に関する出題と、データ資源の管理方法、データ分析手法、データをビジネスで活用する知識や実践能力などが問われます。
データベーススペシャリスト試験
以上、システム開発の上流工程に必要なスキルを解説してきました。
上流工程で求められるスキルは、コミュニケーションスキル、文章作成能力などです。
上流工程は、プロジェクトの成功を左右する重要な工程になります。
もし、上流工程で作業不足が生じると、トラブルの原因になる可能性があるでしょう。
システム開発を検討しているけど、上流工程に自信のない事業者様は、ぜひEMEAO!にご相談ください。
上流工程から手厚くサポートしてくれる、システム開発会社をご紹介します。
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現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
より高いSEO成果をご提供するために最新のSEO情報とクライアントからの要望を元に日々サービスの品質改善に取り組んでいる。
【対応実績事例】
https://rank-quest.jp/column/episode/life-adj/資格
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