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公開日:2021.05.19 最終更新日:2025.08.25
この記事では、システム開発に深く関わるDBMS(データベース)の固有機能を解説します。
システムのデータベース管理にお悩み事業者様は、ぜひ参考にしてみてください。
DBMSとは、データベースに格納しているデータの整理・検索・更新・共有などをおこなうソフトウェアのことです。
データベースでは膨大なデータを管理しており、手動で適切に管理するのは非常に難しいです。
DBMSは、ユーザーがおこなうデータベースの操作を代行してくれるので、DBMSを使用すればデータ管理を簡単におこなうことができます。
DBMSは主にSQLで命令が行われるため、スキルを習得しておくと活用がしやすくなるでしょう。
現在、コンピューターのシステムに使用されているデータ管理方法の中で、DBMSシェア1位を占めています。
そのため、現在民製品のコンピューターのOSとして主流であるアイコン型OSにWindowsやMacOSなどが分岐したように、DBMSにも多くの種類があります。
現在用いられる機会の多いDBMSの種類について解説します。
リレーショナル型データベースとは、データを表に記載することで、それぞれのデータを関連(リレーション)付けて、管理を行うデータベースのことです。
Excelの表にデータを記入して、情報をまとめる様子をイメージするとわかりやすいかもしれません。
例えば、顧客情報でリレーショナル型データベースを用いた場合は、顧客に割り振った「ID」に表上で「住所」「職業」「嗜好」などの項目を記入して関連するデータで紐づけることができます。
リレーショナルデータベースのDBMSにリレーショナルの頭文字「R」を付けて「RDBMS」と略称されることも多いです。
DBMSと言えば、RDBMSを指すこともあるほどに、RDBMSが浸透しています。
デメリットとしては、プログラムが長く、他のDBMSと比較してデータの呼び出しに時間が掛かる点があげられます。
RDBMSは以下の特徴があります。
RDBMSに対応の代表的な商品は以下の通りです。
ツリー型データベースとは、DBMSの中で最も古いシステムであり、正式名称としては、階層型データベースとも呼ばれます。
ツリー型データベースの特徴はディレクトリ構造(windowsのフォルダに用いられる玉手箱構造)になっており、親データの中に子データが複数格納されている点です。
また、親データの中に子データが複数格納されている様子が、木の枝分かれのように見えるため、ツリー型(木型)データベースや、向きを逆に見立てたピラミッド型データベースなどと呼称されます。
ツリー型データベースのメリットとしては、親データから対象のデータが直結しているため、他のデータベースと比較してデータを取り出すスピードが速い点が挙げられます。
一方デメリットとして、データの保存に関する自由度が低い点が挙げられます。
自由度の少ないことに関する弊害としては、特定の親データから子データを移す場合は、同じデータが重複してしまい容量を逼迫する点や、複数の子データに格納されているデータに変更を加える場合、全ての子データに跨って書き換える必要がある点があげられます。
ネットワーク型データベースは、データが複数の親子関係を持てることで、データを並立して管理するデータベースとなります。
イメージとしては、WindowsやMaOSのフォルダに本データとは別に、多数のショートカットが点在している様子が近いです。
ネットワーク型データベースの具体例として、インターネット上の相互アクセスがあります。
メリットとしては、ツリー型データベースのように、何層ものデータを辿らなくても、直接欲しいデータに移行できることです。
デメリットは、データの関係が複雑になるため、データの管理が困難なことや、システムの構築に高い技能が求められることです。
別のオフィスや工場に設置されたサーバーに保存された複数のデータベースを一括で統括するタイプを分散型データベースと呼びます。
分散型データベースのメリットとしては、一つのデータベースの障害が発生しても、他のデータベースで補える点です。
他にも、一つのサーバーにアクセスが集中しないため、サーバーダウンを防止しやすくなります。
一方デメリットとしては、新しい情報を入力した際に全てのデータベースが更新されるまで、少しラグが発生する点です。
オブジェクト指向型データベースとは、オブジェクト(データのこと)にIDを割り振ることで、関連する情報を紐づけるデータベース方式です。
ODBと略されます。
リレーショナル型データベースとの違いは、表(テーブル)の有無になります。
そのため、オブジェクト指向型データベースは表に記載できない情報である、音声、画像、動画、CADデータなどの複雑なデータの紐付けに使用されることが多いです。
また、リレーショナルデータベースとオブジェクト指向型データベースを組み合わせたオブジェクト・リレーショナル・データベースの開発も行われています。
XMLと呼ばれるコード形式のデータを扱うためのデータベースです。
玉手箱方式にデータが格納される点は、ツリー型データベースに類似していますが、ファイルマネージャーやExcelの様に、視覚情報ではなく、コーディング(プログラム)の様にデータを記述する方式なので、ITの知識が無い人にとっては解読が難しいでしょう。
一方、ITの知識を持つ人であれば、XMLであればコードの情報だけで中身を理解することができます。
また、データベースの構造をコードの記述によって変更できるので、最も自由度の高いデータベースであるとも言えます。
DBMSが登場する前は、複数のプログラム内で同じデータが必要な場合、それぞれのプログラム内に同じデータを格納していました。
そのため、複数の同じデータを保存しておくことはサーバーの容量を逼迫する他に、格納されている同じデータを全て更新する必要があるなど、大きな労力の掛かるデータ管理方式でした。
このような課題から、効率的なデータベース管理方式を求める業界の声により誕生したDBMSです。
とはいえ、21世紀初頭のIT革命以降に発生したビックデータによりDBMSに求められる役割は、「データ容量の圧縮」から「データの管理」に比重が変わりました。
実際、等比較級的に増加しているビックデータを人力で管理するには、甚大な人的リソースが必要になります。
コア業務にリソースを投入するためにも、最新のDBMSの構築が必須です。
DBMSは、アプリケーションとデータベース間の橋渡しをおこなう役割を担っています。
そのため、データベースを活用する上で、DBMSの機能を把握しておくことが大切です。
DBMSにおける定義機能とは、データ定義言語であるDDLと呼ばれる言語で、スキーマを定義することです。
スキーマとは、データベースを構築する設計図のようなものでありデータベースを利用する事前準備を指します。
データベースの構築に深く関わるため、DBMSの基本的な機能ともいえます。
DMMSの操作機能とは、データベースの更新や検索などをおこなう機能のことです。
データ操作言語であるDMLを使用し、ユーザーが日々データの検索・登録・更新・削除をおこないます。
操作機能の使用により、ユーザーはシステム内のデータの更新や削除、データの検索結果の表示など、円滑なデータ管理を行うことができます。
DBMSの機能の1つである制御機能とは、データベースへのアクセス制御をおこなう機能のことです。
データ制御言語であるDCLを使用し、指定の方法によりアクセス制御をおこない、制御の継続もできます。
ユーザーごとの認証や確認、アクセス許可の可否おこなう「データ機密保護」も制御機能に含まれています。
主な制御内容として以下の2点があります。
排他制御とは、あるユーザーがデータを更新する際、そのデータをロックし他のユーザーが読み書きできないようにする機能のことです。
これにより、同じデータを同タイミングで更新することを防ぐことができます。
同タイミングで複数のユーザーが更新作業をおこなうとエラーになってしまうため、排他制御をおこなう必要があります。
障害回復とは、システムやプログラムの障害を自動で復旧させる機能のことです。
データベースに障害が起きても、事前に取っておいたバックアップを適用すれば、バックアップ以後に操作していた内容を再現できます。
データベースにエクセルを使用している会社も多く、DBMS(特にRDBMS)との違いや、メリットがハッキリしていない人も多いかもしれません。
結論から述べると、エクセルをDBMSのように、データベース管理に使用することは可能です。
Excelをデータ管理に使用するメリットとしては、操作が簡単であり、不明点があっても調べやすい点があげられます。
DBMSはITに関する専門的な知識がないと、構造や保存形式を整えることも困難です。
一方、Excelのデメリットとしては、保存されているデータが多いと動作が重くなってしまい、長い入力時間が掛かったり、起動できなくなったりしてしまいます。
他にも、Excelでは同時作業ができないため、大人数が使用するデータの場合は他の人の操作を持つ必要があり非効率です。
DBMSのメリットとしては、データ管理に特化したシステムのため、保存したデータ量が増えても、動作が遅くならない点が挙げられます。
またDBMSは、データの保存方法について、自由度が高く保存する内容によって変化可能な点が重要です。
しかしデメリットとして、DBMSはプログラミングやサーバーに関するスキルなど、ITに関する専門的な知識がないと、構造や保存形式を整えることも困難です。
また、DBMSの方がコストが高い点も欠点と言えます。
以上、DBMSの固有機能を解説しました。
ITシステムにおいて、DBMSによるデータベースの管理は必要不可欠といえます。
各機能を理解し運用することで、システム全体の活用に役立てることができるでしょう。
「DBMSについてよくわからない」
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現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
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