
ITシステムに必要不可欠なDBMS(データベース)の固有機能
公開日:2021.05.19 最終更新日:2021.05.21
この記事では、システム開発に深く関わるDBMS(データベース)の固有機能を解説します。
システムのデータベース管理にお悩み事業者様は、ぜひ参考にしてみてください。
システムにおけるDBMSとは
DBMSとは、データベースに格納しているデータの整理・検索・更新・共有などをおこなうソフトウェアのことです。
データベースでは膨大なデータを管理しており、手動で適切に管理するのは非常に難しいです。
DBMSは、ユーザーがおこなうデータベースの操作を代行してくれるので、DBMSを使用すればデータ管理を簡単におこなうことができます。
DBMSは主にSQLで命令が行われるため、スキルを習得しておくと活用がしやすくなるでしょう。
DBMSの主な3つの機能
DBMSは、アプリケーションとデータベース間の橋渡しをおこなう役割を担っています。
そのため、データベースを活用する上で、DBMSの機能を把握しておくことが大切です。
機能①定義機能
DBMSにおける定義機能とは、データ定義言語であるDDLと呼ばれる言語で、スキーマを定義することです。
スキーマとは、データベースを構築する設計図のようなものでありデータベースを利用する事前準備を指します。
データベースの構築に深く関わるため、DBMSの基本的な機能ともいえます。
機能②操作機能
DMMSの操作機能とは、データベースの更新や検索などをおこなう機能のことです。
データ操作言語であるDMLを使用し、ユーザーが日々データの検索・登録・更新・削除をおこないます。
操作機能の使用により、ユーザーはシステム内のデータの更新や削除、データの検索結果の表示など、円滑なデータ管理を行うことができます。
機能③制御機能
DBMSの機能の1つである制御機能とは、データベースへのアクセス制御をおこなう機能のことです。
データ制御言語であるDCLを使用し、指定の方法によりアクセス制御をおこない、制御の継続もできます。
ユーザーごとの認証や確認、アクセス許可の可否おこなう「データ機密保護」も制御機能に含まれています。
主な制御内容として以下の2点があります。
- 排他制御
- 障害回復
排他制御
排他制御とは、あるユーザーがデータを更新する際、そのデータをロックし他のユーザーが読み書きできないようにする機能のことです。
これにより、同じデータを同タイミングで更新することを防ぐことができます。
同タイミングで複数のユーザーが更新作業をおこなうとエラーになってしまうため、排他制御をおこなう必要があります。
障害回復
障害回復とは、システムやプログラムの障害を自動で復旧させる機能のことです。
データベースに障害が起きても、事前に取っておいたバックアップを適用すれば、バックアップ以後に操作していた内容を再現できます。
DBMSはデータベースの管理・制御を自動化できるソフトウェア
以上、DBMSの固有機能を解説しました。
ITシステムにおいて、DBMSによるデータベースの管理は必要不可欠といえます。
各機能を理解し運用することで、システム全体の活用に役立てることができるでしょう。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!





