
システム開発工程で必要なKPIの概要とメリット・設定するポイント
公開日:2021.05.23 最終更新日:2021.05.25
この記事では、システム開発工程を設定する際に欠かせないKPIについて解説します。
KPIの概要について知りたい事業者様は、ぜひご一読ください。
システム開発に欠かせないKPIとは
KPIとは、掲げた目標に対してどのぐらい達成しているのか示す指標です。
中間目標の指標と言い換えることもできるでしょう。
本来KPIはマーケティングにおいて策定される指標ですが、システム開発分野でも取り入れられています。
目標の度合いを定めることで、品質やコスト・納期を守り顧客の要望に沿ったシステム開発ができるのです。
そのため、プロジェクトの進捗においては、KPIで目標達成度合いをチェックするのが好ましいでしょう。
システム開発でKPIを設定するメリット
システム開発を行ううえでKPIを設定するメリットは、主に3つ考えられます。
メリット①スケジュール遵守と品質維持がしやすくなる
KPIを設定する1つ目のメリットは、スケジュールを優先しながら必要な機能を実装できることです。
システム開発はスケジュール優先で開発が進められますが、納期が迫ってくると機能の実装が甘くなることもあります。
また、トラブルなどがあった際に時間を取られてしまうと品質が担保できなくなるケースもあるでしょう。
そこで、開発段階の目標を複数回に分けてKPIを設定します。
スケジュールと機能品質の2つについてその都度目標を設定し、達成度をチェックすることでスケジュールの遵守と品質の担保が可能になるでしょう。
メリット②リリース後のブラッシュアップの指標にできる
システム開発のKPIは、リリース後の機能改善の指標にもなります。
システムは開発して終わりでなく、リリース後にどのような効果をもたらしたかまで測定して機能などの改善をしていく必要があります。
改善といっても漠然とした内容の場合、具体的にどのような改善を優先させるのかが分からなければ効率的にブラッシュアップができません。
そこでKPIを設定する際に、運用後の改修も視野に入れて設定しておくことによりスムーズな機能改善ができるでしょう。
あらかじめ計画的な指標なため、急なコスト増大や納期の延期を回避することができます。
メリット③エンジニアに最優先事項を意識させられる
3つ目のメリットは、プロジェクトメンバーに最優先事項を意識させられることです。
KPIは全体の流れや開発工程を考慮して決められるため、最優先事項が明確になります。
例えば、顧客満足度を最優先にしてKPIを策定すれば、それを重視したシステム開発が行われるのです。
KPIは優先的に取り組む指標のため、さまざまな工程においてバランスよく設定する必要があります。
まずは何を優先させた以下の比重を明確にしてから、KPIを設定しましょう。
システム開発のKPIを設定する際のポイント
KPIはシステム開発をスムーズにするために、重要な作業だとお分かりいただけたかと思います。
ここからは、システム開発においてKPIを設定する2つのポイントを解説します。
ポイント①シンプルな策定を心がける
1つ目のポイントは、シンプルな策定を心がけることです。
システム開発には多くの人が関わるため、もし複雑にKPI策定されているとエンジニアごとに認識のズレが生じ効率的に開発できません。
そのため、KPIは明瞭で誰でもわかる用語などを使用して策定するのがおすすめです。
ポイント②計測対象を明確にする
システム開発でKPIを設定する際、抽象的な指標では達成できたかどうかを図りづらいです。
例えば、『顧客満足度を上げる』という指標と『顧客満足度を20%上げる』という指標では、後者の方が数値的に計測がしやすく達成までの目標値が分かりやすいです。
KPIは具体性を持たせることが重要なため、計測対象を明確にして絞り込む必要があります。
計測対象の幅が広いとエンジニアは計測作業に多くの時間を割くことになるため、開発が滞ることも考えられるので注意が必要です。
また、各KPIには期限も設定しておかなければ効果を発揮しないため、必ずKPIには達成期日を設けましょう。
システム開発のスケジュール遵守・品質維持の為にKPIは必ず設定する
以上、システム開発工程に不可欠なKPIについて解説しました。
KPIの策定は、システム品質やリリース後の品質改善、課題の絞り込みができるため非常に重要です。
逆を言えば、KPIの策定は開発工程に大きな影響を与えます。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
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