3197063 s - Web系とは? システム開発の種類を解説

Web系とは? システム開発の種類を解説

公開日:2023.11.16 最終更新日:2023.11.16

システム開発は、Web系やオープン系、制御系などさまざまな種類に分かれています。
しかしITの知識がない人からすると、どれも「システム開発」とひとくくりにしてしまうことが少なくありません。

実際はそれぞれ仕事内容が異なり、求められる能力も変わってきます。
そのためエンジニアやシステム開発の発注先を探している企業は、システム開発の種類についてそれぞれ理解しておくことが必要でしょう。

本記事ではそのような方に向けて、Web系をはじめとするシステム開発の種類やそれぞれの特徴について詳しく解説します。

システム開発とは

システム開発の種類をそれぞれ解説する前に、そもそもシステム開発とはどのようなものか再確認しておきましょう。

システム開発とは文字通り、業務効率化やビジネス上で必要になるシステムを開発することを言います。

システムの開発には、システムに必要な機能を決める「要件定義」や「システム設計」「プログラミング(開発)」などさまざまな工程があります。

また工程ごとに担当する職種が分かれていることが一般的で、要件定義やシステム設計はシステムエンジニアが、開発はプログラマーが行うことが一般的です。

そのためエンジニアやシステム開発の発注先を探すのであれば「どの職種が必要なのか」や「システム開発全体を任せるのか」など目的を明確にしておくとよいでしょう。

Web系とは

「Web系」とは一般的に、Web上で利用されるアプリケーションやシステムなどのサービスを開発することを指します。

ただし明確な定義はなく、場合によっては異なる使い方をされることも把握しておくとよいでしょう。

私たちが普段から利用しているWebサイトや掲示板、ECサイトなどあらゆるWebサービスがWeb系に分類されます。

このようにWeb系の開発はさまざまな業界で行われており、IT業界に必要不可欠な存在です。

Webサービスの具体的な例としては、SNSやネットバンキング、動画配信サービスなどが挙げられます。

Web系以外のシステム開発

ここまで、Web系のシステム開発の概要を解説しました。

先述したようにシステム開発にはWeb系だけでなくさまざまな種類があり、種類によって作り上げるシステムの内容やエンジニアに求められるスキルも全く異なることが特徴です。

そのためエンジニアやシステム開発の外注先を探している担当者は、システム開発の種類について理解を深めることでより適切な人材や企業を探すことができるでしょう。

本章では、以下のポイントからWeb系以外のシステム開発について詳しく解説します。

  • オープン系
  • 汎用系
  • 制御系
  • 組み込み系
  • モバイル系

「そもそも自社に必要な人材がWeb系なのかわからない」「システム開発にどのような種類があるか知りたい」という方はぜひご覧ください。

オープン系

オープン系とは、仕様が定まっているソフトウェアやハードウェアなどを用いてシステムを開発することを指します。

仕様が定まっているソフトウェアには具体的に、勤怠管理ソフトや給与計算ソフト、売り上げ管理ツールなどが挙げられます。

このような既存のサービスやツールを用いて、クライアントごとに最適な業務効率化システムを構築することが主な仕事内容です。

そのためオープン系のシステムは、社内で利用される業務効率化システムによく見られることが特徴です。

またオープン系のシステム開発には、ソフトウェアだけではなくルーターやサーバー、ネットワーク機器といったハードウェアの知識も必要になります。

そのためオープン系のシステムを開発したいのであれば、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い知識、実績のある企業やエンジニアを探すとよいでしょう。

汎用系

汎用系とは「汎用機」と呼ばれる大型の業務用コンピューターをベースとしたシステムの開発を行うことを指すのが一般的です。

汎用機にはデータベースなどが組み込まれており、汎用系のシステムは膨大なデータを取り扱う大企業が用いる傾向にあります。

具体的なシステムには「金融機関の取引システム」「物流業界の在庫管理システム」「製造業界の開発管理システム」などが挙げられます。

汎用システムは大規模な汎用機のみで稼働しているため、セキュリティ面や動作の安定性に長けていることがメリットです。

そのため、具体的な例として挙げたような機密性や安全性、正確性が求められるシステムで汎用系が用いられる傾向にあります。

一方設置や導入のコストは比較的高くなるため、機密データの取り扱いが少ない場合や中小企業への導入といった場合は汎用系のシステムが用いられる頻度は高くありません。

制御系

制御系システムとは、他のIT機器やシステムなどを制御するのに用いられるシステムのことを指します。

制御系システムの代表的なものには、工場の製造機器管理システムや自動車の制御システム、デジタル家電の制御システムなどがあります。

これまで手動で操作していた機器やシステムを自動で作動させることができるため、人為的な作業を減らすことが可能です。

そのため、ミスやトラブルの削減、作業時間の短縮が代表的なメリットとして挙げられます。

このように制御系システムは多くの場面で用いられており、近年はIoT(Internet of Things:モノのインターネット)として注目を浴びることも増えています。

制御系のシステムは企業が用いるさまざまな機器に組み込まれることになるため、セキュリティ対策が重要になることが特徴です。

そのため制御系のシステムを開発できる企業やエンジニアを探す際は、対象企業のセキュリティ面の知識や対応も確認しておくと安心でしょう。

組み込み系

組み込み系とは、制御系システムと同じように企業や家庭などで用いられる電子機器を動かすシステムを開発することを指します。

機器やシステムを動かすという共通点から制御系システムとひとくくりにされることも多く、両者を区別せずにサービス提供や採用を行っている企業も多いです。

このように同じように見える制御系システムと組み込み系システムですが、厳密には明確な違いがあります。

先述した制御系システムとは、一般的にハードウェアや電子機器を制御するソフトウェアのことを指します。

一方の組み込み系システムとは、制御系システムを電子機器やハードウェアに搭載して動作させる仕組みのことです。

モバイル系

モバイル系の開発とは、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末で動作するシステムを開発することを指します。

具体的には、スマートフォンアプリの開発を行うことがほとんどです。

モバイル端末にはAndroidやiPhoneなどさまざまな種類があり、OSも多種多様に存在しています。

OSが違うと推奨される開発環境が異なることも多く、モバイル系の開発にはiPhoneやAndroidをはじめとする端末ごとに異なる開発技術が必要になります。

そのためモバイル系の開発ができるエンジニアや発注先の企業を探すのであれば、幅広いOSやデバイスに対応できることを重視すると良いでしょう。

Webシステム開発とWebアプリ開発の違い

ここまで、Webシステムの特徴やWebシステム以外のシステムの種類について解説しました。

システム開発にはさまざまな種類があるとお伝えしましたが、Web開発の中でも「Webシステム開発」「Webアプリ開発」といった種類があります。

しかし、実際はWebシステムとWebアプリケーションは同じような意味合いで使われることが多く、実用上の違いもほとんどありません。

厳密には、「Webシステム」はWebに関するシステム全般を指し、「Webアプリケーション」はWebを通じてクライアントからのリクエストに対応するアプリケーションを指す場合もあります。

システム開発の外注先やエンジニアを探している担当者は、両者に特に違いはないことを認識しておくと判断に困ることがなくなるでしょう。

システム開発の手法

システム開発の種類やWebシステム開発については理解が深まったかと思いますが、システム開発は実際にどのような流れで行われるでしょうか。

本章では、システム開発で用いられる主な手法として「ウォーターフォール型」と「アジャイル型」について詳しく解説します。

スピード感や柔軟性、計画性などシステム開発に求める要素によって適切な開発手法は変わるため、プロジェクトによって使い分けることが一般的です。
開発を行うエンジニアや企業によってどちらが得意かは異なるため、自社がシステム開発に求める要素をもとに発注先の選定を行うことが重要になります。

そのため、システム開発を企業やエンジニアに発注する担当者は、両者の違いを把握しておくことで適切な発注先を選ぶことに役立つでしょう。

それでは、それぞれの開発手法について詳しく解説します。

手法①ウォーターフォール型

ウォーターフォール型とは、「要件定義」→「外部設計」→「内部設計」→「コーディング」などの一連の工程を順番に行う手法です。

シンプルで開発の流れがわかりやすいため、多くのプロジェクトで用いられており日本でも一般的な開発手法です。

ウォーターフォール型のメリットとしては「全体の進捗がわかりやすい」「コストやスケジュールを計画通りに管理しやすい」といったことが挙げられます。

一方デメリットとしては「設計が終わった後の仕様変更が難しい」「アジャイル型よりも開発期間が長くなる傾向にある」といったことが代表的です。

このような理由から、「仕様が固まっており変更が発生しない」「一定のクオリティを確保したい」といった場合はウォーターフォール型が適していると言えます。

手法②アジャイル型

アジャイル型とは、システムに搭載される機能ごとに「開発」→「リリース」のサイクルを繰り返す開発手法です。

大まかな設計で開発しながら詳細を固めていくため、ウォーターフォールと比較して短期間でシステムをリリースしやすいことが特徴です。

メリットとしては、先述した「開発にかかる期間が短い」「修正や変更に都度対応できる」といったことが挙げられます。

そのため「システムを作る目的はあるが詳細な仕様が固まっていない」「開発中に変更や修正が生じる可能性が高い」という場合はアジャイル型の開発が適しているでしょう。

システム開発の流れ

システム開発にはさまざまな工程があり、システムエンジニアやプログラマーなどが分担して作業を進めます。

具体的には「要件定義」「設計(基本設計/詳細設計)」「開発(プログラミング)」「テスト」「リリース・運用/保守」という流れで開発されることが一般的です。

開発するシステムの内容や企業によって多少変わる場合はありますが、大体はこの流れで開発が進みます。

そのためシステム開発を外部に発注するのであれば、担当者がシステム開発の流れを把握しておくことで進捗や品質の把握をしやすくなるでしょう。

システム開発の費用相場

システム開発の費用はシステムの仕様や開発期間などにより大きく変動しますが、一般的には以下のような相場に落ち着くことが多いです。

  • 既存ツールの導入:10万円前後
  • 既存ツールを自社用にカスタマイズ:50万円〜300万円
  • 自社用のシステムを1から開発:300万円〜数千万円

このように、ツールをどれだけカスタマイズするかといった要素により大きく価格が変動するのがシステム開発の特徴です。

そのため、システム開発を外部に発注する際は相見積もりを取るなどして複数社の金額を確認しておくと、法外な金額で発注してしまうリスクを軽減できるため安心でしょう。

発注先を適切に決めるためにもシステム開発の種類を理解しましょう

本記事では、「Web系の開発がどのようなものか」「その他の開発にはどのような種類があるか」といったことを解説しました。

Web系に限らず、エンジニアや発注先の企業を探している場合はお願いする業務について担当者自身が理解しておくことが重要です。

担当者自身が発注する仕事の内容を把握することで、進捗やスケジュールの管理、発注先とのやりとりなどを効率化できるでしょう。

本記事が、Web系をはじめとするシステム開発について疑問を解消する助けになれば幸いです。

システム開発に悩んだ際にはEMEAO!へのご相談を一度ご検討ください。

業者選びに迷ったらエミーオ! 業者選びに迷ったらエミーオ!

ぴったりの業者を
無料で紹介します

ご相談はこちら ご相談はこちら お電話はこちら お電話はこちら
IMG 4482 - Web系とは? システム開発の種類を解説

この記事を書いた人

編集部員 濵岸

編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!

3197063 s - Web系とは? システム開発の種類を解説
この記事が気に入ったら いいね!!しよう!
システム開発の関連記事

EMEAO!業者選定ガイドとは

業者,選定

いろいろな業種の「発注のお悩み」を解決するウェブマガジンです

このサイトは、専門業者紹介サービス、エミーオ!が運営しています。エミーオ!は、発注したい仕事の詳細をお伺いし、それに応えられる業者を紹介する完全人力サービス。
自動化された見積もり比較サイトとの違いは、お客様の問題解決に注力していること。専門性の高いスタッフが案件を理解した上で業者を選定しています。
このウェブマガジンは、エミーオ!を通して得た、さまざまな業種のお悩みや旬の話題をお届けしています。

ポイント

業者選びのコツがわかるから失敗を防げる

ポイント

関係あるビジネスの
トレンドがわかる

ポイント

今さら聞けない業界知識がよくわかる

お客様のご利用エピソード

コンシェルジュが仲介してくれるので安心して業者探しを相談できまし...
原状回復

コンシェルジュが仲介してくれるので安心して業者探しを相談できました!【お客様の声|原状回復】

お客様の声
業者選びの手間がはぶけて、オフィスの移転準備がはかどりました!【...
ビジネスホン

業者選びの手間がはぶけて、オフィスの移転準備がはかどりました!【お客様の声|ビジネスホン】

お客様の声
業者を乗り換えて反響率が1%未満から2.8%にアップしました!【...
ポスティング

業者を乗り換えて反響率が1%未満から2.8%にアップしました!【お客様の声|ポスティング】

お客様の声
台数や機種についてアドバイスをもらい、最適な条件で発注できました...
防犯カメラ

台数や機種についてアドバイスをもらい、最適な条件で発注できました【お客様の声|防犯カメラ】

お客様の声
細かい条件で業者を絞り込めるので、簡単に最適な1社が選べました!...
清掃業者

細かい条件で業者を絞り込めるので、簡単に最適な1社が選べました!【お客様の声|清掃業者】

お客様の声
難しい条件にも関わらず、翌日には複数業者を紹介してもらえました!...
翻訳会社

難しい条件にも関わらず、翌日には複数業者を紹介してもらえました!【お客様の声|翻訳会社】

お客様の声
前の外注先とは比べられないほど正確な翻訳会社に出会えました!【お...
翻訳会社

前の外注先とは比べられないほど正確な翻訳会社に出会えました!【お客様の声|翻訳会社】

お客様の声
長期的にお付き合いしたい、親切な業者を紹介してもらいました!【お...
決済代行

長期的にお付き合いしたい、親切な業者を紹介してもらいました!【お客様の声|決済代行】

お客様の声
相見積りをとってランニングコストを30%も削減できました!【お客...
複合機

相見積りをとってランニングコストを30%も削減できました!【お客様の声|複合機】

お客様の声
業者選びがスムーズに進み、余裕で納期に間に合いました!【お客様の...
ビジネスホン

業者選びがスムーズに進み、余裕で納期に間に合いました!【お客様の声|ビジネスホン】

お客様の声
もっと見る→

条件・要望にぴったりな業者がみつかる

専門業者ご紹介サイト

業者選びに迷ったらエミーオ! サービスの詳細はこちら
0 登録不要
完全無料
楽々 コンシェルジュ
に相談するだけ
安心 評判の良い
業者をご紹介
迅速 お急ぎ案件も
お任せ!
ご要望を
お聞かせ
ください

条件・要望に沿える業者のみを厳選してご紹介します。簡単5分のご相談で満足いく業者がきっと見つかります。

サービスの詳細はこちら お電話はこちらから メールでのお問い合わせはこちらから