システム開発の契約書で必ずチェックしておくべき4つのポイント
公開日:2021.04.09 最終更新日:2021.05.06
このコラムでは、システム開発の契約書でチェックしておくべき4つのポイントについて解説します。
システム開発の依頼を検討している事業者様などは、ぜひご一読ください。
システム開発の契約書でチェックしておくべき4つのポイント
システム開発を依頼するときには、顧客と契約書を交わす必要があります。
契約書は開発者と顧客間の依頼内容を提示するだけでなく、トラブルが発生してしまったときに重要な証拠となります。
とくにシステム開発による企業同士の契約では、仕様変更による追加費用などの金額を巡ったトラブルが起こりやすいです。
システム開発の契約を円滑に進めるために、契約書を書くときや承諾するときは、以下の4つのポイントをチェックしましょう。
なおシステム開発業者を選ぶ際は、こちらのシステム開発業者の選び方のポイントをご覧ください。
契約内容を明確にする
1つ目のポイントは契約内容です。
システム開発は開発費が膨大で契約費用も大きいため、トラブルが起こりやすい傾向にあります。
「何を実現するために何を開発するのか」という要件定義や開発の仕様・設計方法など、できるだけ契約内容が具体的に記載されているかを確認しましょう。
また、契約内容の認識のズレから裁判にまで発展した事例もあります。
そのため、発注者側と受注者側だけが分かる契約書ではなく、裁判官にも契約内容がわかるような記載をしておく必要があります。
報酬の支払時期を決めておく
報酬の支払時期が明確かも、契約書上での重要なポイントです。
システム開発の支払いには2パターンあり、システム完成後に支払うパターンと一定期間ごとに支払うパターンがあります。
システム開発は、契約金額が大きく長期間の契約になることが多いため、前者のパターンだと受注者側の経済的負担が大きくなってしまいます。
そのため、経済的負担の少ない後者が、システム開発における一般的な支払いパターンとなっています。
どちらのパターンで契約したとしても、後々トラブルが起きないように報酬の支払い時期を明確にしておきましょう。
仕様変更時の取り扱いの記載
契約書のチェック時には、システムの仕様変更を行う時の対応等もしっかり確認しておきましょう。
システム開発の取引では、仕様変更が起こることも珍しくありません。
なぜなら、契約段階では成果物の全体像が把握しにくく、作業を進めていくうちに発注者の要望が変化するためです。
仕様変更が起きたときに契約が円滑に進むように、仕様変更時の報酬金額や業務内容についての記載があることを確認しておきましょう。
トラブル時の対応方法
システム開発にはトラブルがつきものです。
そのため、トラブル時の対応方法について、契約書にしっかり記載されているかもチェックが必要になります。
システム開発を進めていく中で予期せぬトラブルが起きたときは、発注者側と受注者側の事業者が協力して問題解決に取り組む必要があります。
なぜなら、発注者側にはトラブル解決に協力する義務、受注者側にはトラブルの原因を追求して改善する義務があるからです。
契約書に発注者側と受注者側の事業者が義務を果たさない場合は、損害賠償責任を負うという記載があるかを確認しておきましょう。
システム開発の依頼時には、トラブルが起こらないような契約書を作る
以上、システム開発の契約書でチェックしておくべき4つのポイントについて解説しました。
システム開発に限ったことではないですが、契約書は効力のあるものでなければなりません。
契約書には、できるだけトラブルが起きない記載、トラブルが起きたときの対応方法がわかる記載をするようにしてください。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!