エアコンから変な音がする原因と対処法を解説
公開日:2024.01.21 最終更新日:2024.07.12
エアコンから「カタカタ」や「キュルキュル」といった変な音がする場合、鳴り方によっては不具合が起きているかもしれません。
異音の種類によっては、修理や買い替えが必要なケースもあります。長くエアコンを使い続けるためにも、種類に応じた対処が必要です。
そこで本記事ではエアコンの異音について、種類別の原因と対処法をわかりやすく解説します。
本記事を最後まで読めば、音の種類からエアコンの状態が把握でき適切に対応できます。エアコンを快適に使い続けるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
エアコンから変な音がするのはなぜ?
エアコンから異音がする原因はさまざまです。エアコンの内部だけではなく、室外機が原因の場合もあります。
また、異音がすべて不具合を起こしている訳ではなく、エアコン機能の動作音を異音と勘違いしてしまうケースもあります。
なおエアコンからの異音は、音の種類である程度の原因を特定可能です。では、よくある異音の種類と、その原因を詳しく見ていきましょう。
音の種類でわかる!エアコン異音の原因
おもな異音の種類と原因は、以下の通りです。
音の鳴り方 | おもな原因 |
カタカタ・ガタガタ | 部品の設置不良 |
シュー | 冷媒ガスが流れる音 |
カラカラ・キュルキュル | フィルターのホコリ詰まり |
ポコポコ・ポンポン | ドレンホースの音 |
ゴー | 換気機能の動作音 |
ブーン・バサバサ | 室外機の動作音 |
1つずつ詳しく解説します。
関連記事:エアコンからミシミシときしみ音が!原因と対処法を解説
カタカタ・ガタガタ|設置不良
「カタカタ」や「ガタガタ」といった音が鳴る場合は、エアコン内部の部品が正しく設置できていない可能性があります。
とくにエアコン清掃で、フロントパネルやフィルターを外した時などに起きやすい現象です。清掃後は部品が正しく取り付けられているか確認しましょう。
また取り付け不良だけではなく、パーツが経年劣化などで動作不良を起こしている場合も異音が鳴ります。パーツの劣化が原因なら修理が必要となるため、メーカーや修理業者に問い合わせましょう。
シュー|冷媒ガスが流れる音
「シュー」と運転中に音が鳴るのは、エアコン内部の配管に冷媒ガスが流れている音です。故障ではなく仕様のため問題ありません。
「ピシピシッ」といったきしむ音が鳴る場合もありますが、これも熱交換器の膨張や収縮にともなって発生する音で故障ではありません。
なお、運転を停止している時にも音が鳴ることもあります。きしみ音のため不安になりがちですが、故障ではないので安心してください。
カラカラ・キュルキュル|ホコリ詰まり
運転中に「カラカラ」や「キュルキュル」といった音が鳴る場合は、エアコンフィルターのホコリが原因の可能性があります。
エアコンフィルターは、外部から取り込む空気をろ過する部品です。ホコリが詰まると空気を正しく吸い込めないため、異音が鳴る場合があります。
またフィルターの汚れは異音だけではなく、エアコン性能の低下にもつながります。電気代にも影響するため、こまめに掃除するようにしましょう。
ポコポコ・ポンポン|ドレンホースの音
エアコンから「ポコポコ」や「ポンポン」といった音がなる場合は、ドレンホース(排水ホース)が原因の可能性があります。
ドレンホースが気密性の高い部屋で空気の通り道となっている場合に、時折起こる現象です。ドレンホースから外気が逆流し、エアコン本体のドレンパン(水受け皿)の通過時に水分が触れることで音が鳴ります。
とくにマンションなどの気密性の高い部屋で起きやすい現象です。部屋を換気すれば音を解消できますが、根本的に解決したい場合は業者に相談しましょう。
ゴー|換気機能の動作音
「ゴー」という異音は、エアコンの換気機能を作動させた際に鳴りやすい音です。換気用のファンが回転すると、動作音として「ゴー」といった音が鳴ります。
故障ではないため放置しても問題ありませんが、音が気になるのであれば換気機能を使わないようにしましょう。
ブーン・バサバサ|室外機の動作音
「ブーン」や「バサバサ」といった音は、室外機の動作音であり故障ではありません。設定温度と室内の気温に差がある場合は、ファンの回転数が多くなり音が出やすくなります。
なお室外機の周辺に物が置いてあると、効率が悪化します。室外機の周辺には物を置かないようにし、効率良く作動できるようにしましょう。
エアコンの異音を防ぐ対処法
エアコンの異音を防ぐ方法を、3つ紹介します。
- 定期的にフィルターを清掃する
- 室外機に防振ゴムを設置する
- 新規機種に買い替える
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
定期的にフィルターを清掃する
エアコンフィルターは、定期的に清掃しましょう。エアコンフィルターにホコリなどが蓄積していると、性能低下や異音の原因につながります。
エアコンフィルターは簡単に取り外せる上に、掃除機と水洗いだけで清掃できます。フィルター清掃用のスプレーなども販売されているので、あわせて活用すると良いでしょう。
フィルターの清掃はエアコンの効きを良くし、電気代も節約できます。ぜひ定期的に清掃するよう心がけてください。
関連記事:業務用エアコンの掃除方法とは?掃除手順やタイミングも詳しく解説
室外機に防振ゴムを設置する
室外機の作動音が気になる場合は、防振ゴムを設置するのも1つの方法です。防振ゴムを室外機に設置すると作動音を軽減できるため、気になる場合は設置を検討しましょう。
防振ゴムはエアコン施工の際に差し込むタイプと、施工後に取り付ける後付タイプのものがあります。いずれも手頃な値段で購入できるため、振動音が気になる場合は試してみましょう。
新規機種に買い替える
部品の経年劣化などで異音が出る場合は、新規機種に買い替えるのも検討してみましょう。
一般的に家庭用エアコンの寿命は10年程度です。古い機種は代替部品がないため、修理費用が割高になる可能性があります。
さらに10年以上前の機種と最新型のエアコンでは、電気代も大きく異なります。エアコン本体に貼り付けてあるシールを確認し、製品寿命を過ぎていたら買い替えを検討しましょう。
関連記事:業務用エアコンの耐用年数は何年?できるだけ長く使い続けるには?
エアコン異音のよくある質問
エアコンの異音について、よくある質問を2つ紹介します。
- エアコンが壊れる前兆の音はありますか?
- エアコンから変な音がする原因は虫ですか?
いずれもエアコンを快適に使い続ける上で、把握していきたい内容です。では、1つずつ詳しく解説します。
エアコンが壊れる前兆の音はありますか?
エアコンから「ガタガタ」といった大きな異音がする場合は、送風ファンや室外機のコンプレッサーが故障している可能性があります。
フィルター清掃後も異音が続く場合は、メーカーや修理業者に連絡して対応しましょう。また異音以外にも、効き目が落ちたり操作に支障が出ているようであれば故障の前兆です。
夏場などにエアコンが故障すると、修理業者の手配にも時間がかかります。異音などの前兆が見られたら、早めに対応しましょう。
エアコンから変な音がする原因は虫ですか?
エアコンから「カサカサ」といった音がするようであれば、エアコン内部にゴキブリが侵入している可能性があります。
ゴキブリがエアコン内部に侵入してしまう原因は、ドレンホースです。ドレンホースは構造上外につながっているため、ホースを通じてゴキブリが侵入していまいます。
対策としては、ドレンホースの侵入口に防虫キャップを付けることです。ホームセンターなどで購入できますので、予防のために付けておくのも良いでしょう。
まとめ:エアコン異音の原因を理解して快適に過ごそう
エアコンからの異音は、音の鳴り方である程度の原因を把握できます。フィルターの清掃や換気といったちょっとした対応で、解説できる場合もあります。
また何年もエアコンを手入れしておらず、1人でのメンテナンスが難しい場合は修理業者に依頼するのも方法です。
とくに室外機のメンテナンスは、素人がすると故障の原因にもなりかねません。怪我や感電の恐れもあるため、修理業者へ依頼するのがおすすめです。
本記事の内容を参考に、長く快適にエアコンを使い続けられるようにしましょう。
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この記事を書いた人
hata