エアコンから変な臭いがするのはなぜ?原因と対処法を解説
公開日:2024.01.20 最終更新日:2024.07.12
エアコンを久しぶりに起動したら、変な臭いがという経験をした方も多いでしょう。
臭いのおもな原因は、エアコン内部のカビやホコリです。放置すると臭い以外のデメリットも生じるため、すみやかに対処しなければなりません。
本記事ではエアコンから発生する臭いについて、原因と対処法をわかりやすく解説します。
記事の内容を実践することで、エアコンからのイヤな臭いを予防できます。エアコンの臭いで悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
エアコンが臭う原因
エアコンが臭いおもな原因は、以下の4つです。
- フィルターの汚れ
- カビ
- 生活臭
- ドレンホースの詰まり
それぞれ詳しく解説します。
フィルターの汚れ
エアコンフィルターがホコリなどで汚れていると、イヤな臭いが発生しやすくなります。
エアコンフィルターは、吸気の際に空気中の汚れがエアコン内部に侵入しないようブロックするもの。エアコン本体の前面パネルを開くと、内側に収納されています。
もしエアコンフィルターがホコリなどで目詰まりしている場合、内部にホコリやゴミが溜まりやすくなり臭いの原因となります。
エアコンの前面パネルは簡単に開けられるので、臭いがしたらフィルターが汚れていないか確認してみましょう。
カビ
エアコンの内部にカビが繁殖していると、臭いの原因につながります。エアコンの内部は湿度が高くなりますが、これはカビが繁殖しやすい環境です。
エアコンフィルターの汚れなどで内部に汚れが溜まると、そこからカビの発生につながります。エアコンからカビを含んだ空気が排出されるため、吸い込んでしまうリスクも生じます。
エアコンの内部だけではなく、フィルターや吹き出し口もカビが繁殖しやすいため注意しましょう。
生活臭
汗やタバコといった生活臭、焼肉などの煙がエアコンの空気に移ることで、臭いが発生することもあります。
換気すれば一時的に解消できるため、生活臭が気になる場合はこまめに換気すると良いでしょう。
ドレンホースの詰まり
エアコンのドレンホース(排水ホース)が汚れで詰まっていると、ホース内にカビが生じて臭いにつながることもあります。
エアコンからドブのような臭いがしてきたら、ドレンホースの汚れを疑いましょう。またドレンホースの内部だけではなく、ドレンホースの先端部分にも着目しましょう。
また先端部分のそばに排水溝があると、ドレンホースを通じて室内にドブのような臭いが充満します。ベランダなどにドレンホースを置いている場合は、注意が必要です。
エアコンの臭いを放置するとどうなる?
エアコンの臭いを放置した場合、以下のようなデメリットが生じます。
- エアコンの能力が低下する
- 故障の原因になる
1つずつ詳しく解説します。
エアコンの能力が低下する
エアコンに付着した汚れやカビなどを放置することで、冷暖房の効きが悪くなります。
またエアコンの能力が下がると稼働効率も悪くなるため、同じ設定温度でも余分に電力を消費します。結果として電気代が余計にかかってしまい、家計にも悪影響を及ぼすでしょう。
故障の原因になる
エアコンの臭いは、故障や不具合を引き起こす可能性もあります。とくにエアコンフィルターの根詰まりなどは、故障につながる原因の1つです。
エアコンフィルターの根詰まりは、エアコンからの通風を妨げる原因となります。通風時に本体に余計な負荷がかかるためその分、故障や不具合を起こしやすくなるのです。
また仮に故障や不具合が起きなかったとしても、エアコン本体の寿命を縮める恐れがあります。長く使い続けるためにも、エアコンフィルターを定期的に掃除しましょう。
エアコンの臭いを防ぐ対処法
エアコンの臭いを防ぐ対処法は、以下の4つです。
- フィルターを掃除する
- 掃除機能を活用する
- 定期的に換気する
- ドレンホースを洗い流す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フィルターを掃除する
エアコンフィルターは空気中のホコリなどを防ぐ効果があるため、とくに汚れが溜まりやすい部分です。定期的に掃除し、清潔な状態を保ちましょう。
なお、エアコンフィルターの基本的な掃除方法は以下のとおりです。
- 電源プラグを抜く
- 前面パネルを開けてフィルターを外す
- 掃除機の「弱設定」でホコリを吸い取る
- 水で洗い流し、十分に乾燥させる
またフィルター脱着方法は、機種により多少異なります。間違った方法で作業すると破損する可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
関連記事:業務用エアコンの掃除方法とは?掃除手順やタイミングも詳しく解説
掃除機能を活用する
エアコン本体に搭載されている掃除機能を活用するのも、おすすめの方法です。最新機種や上位機種の中には、エアコン内部を自動で清掃する機能が搭載されています。
とはいえ、完全に機械任せにできるわけではありません。長く使用していると、どうしても、取り切れない汚れが付着します。その場合は手動で掃除する必要があります。
掃除機能で汚れやカビの付着を抑制しつつ、定期的にフィルターを掃除すると良いでしょう。
定期的に換気する
エアコンの運転直後は、換気するのも1つの方法です。室内に湿気やホコリが溜まった状態だと、エアコン内部のカビの発生を助長してしまいます。
また汗やタバコといった生活臭も、臭いの原因となります。エアコン内のパーツに臭いを付着させないためにも、定期的に換気をして臭いを溜めないようにしましょう。
ドレンホースを洗い流す
ドレンホース内部に付着した汚れも、臭いの原因となります。以下の方法でドレンホースを掃除してみましょう。
- 電源プラグを抜く
- 割り箸でホース内の大きなゴミを取る
- ドレンホースの先端に布を巻き輪ゴムで止める
- 先端を上向きにし、掃除機を押し当てて3秒ほど吸引する
- 下に向け溜まった水を排水する(布に汚れが付着する)
注意点としては、掃除機を当てる時間を短くすることです。長時間当てると掃除機内に水が入り故障の原因につながるため、3秒ほど当てたら掃除機を離しましょう。
エアコンの臭いでよくある質問
エアコンの臭いで、よくある質問を2つ紹介します。
- エアコンから急に酸っぱい臭いがする原因は?
- エアコンの設定温度を16度にすると臭いは消えますか?
いずれもエアコンを快適に使い続けるためには、把握しておきたい内容です。では1つずつ詳しく解説します。
エアコンから急に酸っぱい臭いがする原因は?
久しぶりにエアコンを起動すると急に酸っぱい臭いがすることがあります。原因は、エアコン内部に付着したカビや生活臭です。
吹き出し口からエアコンの内部を覗き込み、黒い斑点がいくつも見られるようならカビが繁殖している恐れがあります。
また室内で喫煙やトレーニングをする場合は、タバコの煙や汗の臭いがエアコンに染みつきやすくなります。エアコンフィルターの清掃とこまめに換気する習慣を付け、臭いを予防しましょう。
エアコンの設定温度を16度にすると臭いは消えますか?
夏場であればエアコンの設定を最低温度(16度)に設定することで、臭いを軽減できます。
具体的にはエアコンの温度設定を16度に設定し、30分ほど稼働してみましょう。エアコン内部の温度が下がることで結露が発生し、結露の水分によりカビを洗い落とせます。
ただし、上記の方法ですべてのカビが除去できる訳ではありません。あくまでも一時的な対策に過ぎないため、フィルター清掃などのメンテナンスは不可欠です。
まとめ:エアコンを清潔に保ち臭いを予防しよう
エアコンから発生する臭いのおもな原因はホコリやカビ、生活臭などです。エアコン内部は湿気が多いため、どうしてもカビが発生しやすくなります。
またエアコンフィルターの汚れは本体に負荷をかけるため、故障や不具合も起きやすくなります。さらに稼働効率が下がることで消費電力も増えるため、電気代が上がり家計にも良くありません。
エアコンを長く快適に使い続けるためにも、本記事の内容を参考に定期的にエアコンをメンテナンスするようにしましょう。
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この記事を書いた人
hata