勤怠管理システムで打刻はどう変わる?労働時間管理って?
公開日:2019.12.10 最終更新日:2020.09.10
スタッフの労働時間の把握に欠かせない打刻。
正しく運用できていますか?
企業によっては打刻ミスや不正打刻に悩んでいたり、また、自社の勤務形態の実態に沿わず形骸化してしまっていたりするケースもあるでしょう。
そういった打刻に関する課題を解決し、より良い仕組みを提供するのが、勤怠管理システムです。
今回は、勤怠管理システムで打刻はどう変わるのかをご紹介します。
打刻システムでお悩みのご担当者様、勤怠管理システム導入をご検討中のご担当者様は、ぜひご参考になさってください。
打刻とは何か?
打刻とは、出勤・退勤の時刻を、タイムレコーダーに打ち記す作業です。
打刻は従業員の労働時間を正確に把握することを目的に、多くの企業で行われてれています。
打刻はなぜ必要なの?
労働基準法は雇用者に対して、被雇用者の労働時間を把握し、適切に管理する義務があると定めています。
そして、労働基準法上の定める「労働時間」とは、「実労働時間」のことを指します。
実労働時間は労働契約や就業規則に記載されたものとは異なり、日々従業員の実際の出勤・退勤時刻を記録することでしか計測することができません。
そのため、打刻という作業による記録が必要とされます。
勤怠管理システムで打刻はどう変わるか
現代では、正社員やアルバイト、パートなどといった勤務形態の多様性に加え、シフト制やフレックスタイムといった働き方の多様化も進んでいます。
上記に付随して、正社員とパートでは給料形態や勤務条件が異なるといった事情や、シフト制では変則的な勤務時間が組まれることから、ますます打刻の必要性は高まっています。
勤怠管理システムは、それらの事情に沿った打刻方法および打刻によるデータの利用を可能にするものでもあります。
従来の打刻が、勤怠管理システムの導入でどう変わるか、以下に具体的に2つご紹介すます。
打刻漏れや不正を防止できる
勤怠管理システムを導入することで、打刻のミスや不正を防止できるようになります。
従来のタイムカード方式では、会社に設置されたレコーダーおよびタイムカードがある場所に行かないと打刻ができず、打刻漏れが起きやすい状況でした。
また、従来のタイムカードでは、他者がカードを通して打刻することが容易だったり、手書きの場合は実質本人の自己申告であったりすることから、不正打刻を防ぐことができませんでした。
一方、勤怠管理システムでは、ICカードやGPSを利用した打刻方法を用いることで、打刻漏れや不正打刻への対策が取りやすくなります。
導入する勤怠管理システムや打刻機器にもよりますが、例えば指紋認証や音声認証を利用した打刻機器では、本人しか打刻が行えない上、打刻を実施した時間の記録が自動的に同時に残ります。
また、打刻忘れを予防するアラーム機能を利用することで、打刻漏れを防ぐ対策も行えます。
そのため、従来の打刻機器や方法に比べて、打刻漏れや不正を防ぐことがきます。
労働時間管理を行うことができる
勤怠管理システムを利用して打刻を行うと、出退勤時間が自動で集計されるため、労働時間の管理が簡単に行えるようになります。
また、従来であれば月末に集計して初めて把握することの多かった残業時間なども、勤怠管理システムであればリアルタイムに確認することができます。
そのため、労働法の定める基準に沿った労働時間管理を、勤怠システムまかせで運用することができます。
勤怠管理システムで、打刻は正確で扱いやすいデータとなる
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、勤怠管理システムで打刻はどう変わるかが、労働時間管理と絡めてご理解いただけたと思います。
打刻を正確性の低い単なる記録とするか、利用価値のある数的データとして扱えるかどうかは、勤怠管理業務の効率に大きく関わります。
勤怠管理システム導入の際には、ぜひ自社に合った打刻システムをご検討ください。
この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!