デジタルサイネージとは?概要から導入事例まで徹底解説
公開日:2019.08.29 最終更新日:2024.05.14
※この記事は2020年7月10日に更新されました。
新しい宣伝広告媒体として近年注目されている、“デジタルサイネージ”についてどれくらいご存じですか?
導入を検討されている方もいれば、名前だけは知っているという方、初めてその名前を知ったという方もいるでしょう。
今回は新しい宣伝広告の手段について知りたいという事業者様や広告宣伝のご担当者様向けに、デジタルサイネージとは何かを基礎から解説していきます。
主な種類から特長、利用シーン、導入事例までご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも、 デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、ディスプレイに静止画や動画などのコンテンツを映し出して情報を発信するメディアです。
屋内外関わらずさまざまな場所に設置されているため、名前は知らなかったけど見たことはあるという人が多いかもしれません。
駅構内やビルなどに設置されている大型ビジョンはもちろん、電車内やタクシーに設置されている小型ビジョンも全てデジタルネイサージです。
また、最近ではマンションのエントランスやオフィス、病院、観光案内所、店舗などにも設置されています。
デジタルサイネージの3つの種類
デジタルサイネージはサイズや機能が非常に多種多様ですが、コンテンツの配信方法によって大きく3つの種類に分けることができます。
3つの種類について、以下の表にまとめました。
種類 | 説明 | 相性がいい用途 |
スタンドアロン型 | コンテンツのデータを入れたSDカードやUSBメモリなどをディスプレイに接続するタイプ。機能が少なく、操作が簡単。また、オフラインなので動作が安定している。 | 自社コンテンツの再生 |
ネットワーク型
| インターネットに接続して、ネットワーク上のコンテンツを映し出すタイプ。遠隔操作で複数の端末の更新をすることができる。ただし、通信障害には注意が必要。 | 拠点がいくつもあるチェーン店や大企業での利用
|
インタラクティブ型 | インターネットに接続していることに加え、タッチパネル機能やモーションセンサーなどを搭載しているタイプ。情報を発信するだけではなく、閲覧者側からもコミュニケーションを取ることができる。 | 観光地、アパレルショップなど |
また、デジタルサイネージは屋内用と屋外用でも分けられ、その他にミラーサイネージや透過ディスプレイ型など特殊な種類もあります。
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デジタルサイネージの特長
次に、デジタルサイネージの特長を、ポスターや看板といった従来の宣伝方法と比較してご紹介します。
特長①歩行者の目にとまりやすい
デジタルサイネージはディスプレイを使用しているため、スライドショーや動画など動きのあるコンテンツを表示することが可能です。
看板や広告といった静止画のコンテンツと比較すると、デジタルサイネージの方が歩いている人の目に入りやすいといえます。
また、音声を流せるタイプのデジタルサイネージならば、視覚だけでなく聴覚からも歩行者にアプローチすることができます。
そのため、店先に看板を置くよりもデジタルサイネージを設置したほうが、より効果的に集客をすることが可能です。
特長②時間帯によって表示するコンテンツを変えられる
デジタルサイネージの中には、時間帯によって表示するコンテンツの内容を変える設定ができるタイプがあります。
なぜコンテンツを変える必要があるかというと、時間帯によって狙うべきターゲットが変わるからです。
たとえば街中であれば、朝夜は通勤する人が多く、昼間は主婦層が多くなります。
ターゲットを絞ってコンテンツの内容を変えられるデジタルサイネージを利用すれば、看板や広告で宣伝を行うよりも、より効率的に販促活動を行うことができるでしょう。
特長③リアルタイムでの修正・更新が可能
コンテンツを修正・更新する際、ポスターならば印刷して張り替える作業が、看板なら1枚ずつ塗り替える必要があります。
しかし、デジタルサイネージならばデータを修正するだけ。
しかもインターネットに接続しているタイプであれば、パソコン1つで複数のデジタルサイネージのコンテンツを一括で変更することも可能です。
つまり、デジタルサイネージを導入すれば、急な情報変更にも即座に対応するできるようになります。
マンションであれば住居者のために災害情報や公共交通機関の運行情報を発信したり、店舗であれば臨時の案内や期間限定のキャンペーンをお知らせしたりするのに役立つでしょう。
特長④非対面でのコミュニケーションが可能
ポスターや看板は、宣伝主が閲覧者へと一方的に情報を発信するツールです。
一方、デジタルサイネージはタイプによっては、閲覧者側からコミュニケーションを取ることも可能です。
たとえば、タッチパネル機能がついているタイプなら、ユーザーに必要な情報を検索してもらうことができます。
商業施設や観光地など、案内が必要な場所によく設置されています。
また、各席にメニュー表としてタッチパネル機能がついたデジタルサイネージを置き、店員を通さずに注文できるようになっている飲食店もあります。
デジタルサイネージが活用されている場所
上記のように、デジタルサイネージには多くの特長があるということをご理解いただけたかと思います。
ここからは、実際にどのような場所でデジタルサイネージが活用されているのかをご紹介いたします。
利用シーン①店舗
飲食店やアパレルショップなど店舗にもデジタルサイネージが設置されているところがあります。
たとえば飲食店ならば、店頭に置いたデジタルサイネージのディスプレイにメニュー表や看板を映すという方法で活用されています。
デジタルサイネージは動きや音声が付けられる分、歩行者の目にとまりやすい特長があるため、高い集客効果が期待できます。
また、店内にデジタルサイネージを設置して、セール情報や新作のご案内などを発信し、販売促進を行うこともできます。
アパレルショップではショーウィンドウ自体をデジタルサイネージのディスプレイにして商品をアピールしたり、ディスプレイの前に立つと仮想試着ができるコンテンツを配信している例もあるようです。
利用シーン②公共施設・複合施設
公民館や市民ホールといった公共施設やさまざまな店舗が入っている複合施設では、デジタルサイネージが活用されていることが多くなっています。
大型施設の案内板としてデジタルサイネージが非常に役に立つからです。
たとえば、施設のエントランスに案内板としてデジタルサイネージを設定すれば、何階のどこに目的の場所があるのかを利用者が確認しやすくなります。
また、多言語対応をしているものであれば、海外からのお客様にも対応可能です。
さらに、公共施設であればホールや会議室などの予約状況やイベント情報などを分かりやすく表示することもできます。
利用シーン③交通機関
駅やタクシー、空港などの交通機関に設置されているデジタルサイネージは、よく見かけるという方が多いのではないでしょうか?
駅構内や空港には、広告宣伝や案内板としての役割を果たす大型のデジタルサイネージが設置されています。
また、電車やタクシーの中に、乗客への宣伝や案内のための小型デジタルサイネージが設置されていることもあります。
利用シーン④マンション
マンションのエントランスや共有スペースにデジタルサイネージを設置する管理者様も多くなってきています。
掲示板でも情報は発信できますが、デジタルサイネージの方がコンテンツを更新しやすく入居者の目にも止まりやすいというメリットがあるからです。
たとえば、住居者に向けてイベントや詐欺、災害、電車の運行などの情報を発信するのに活用されています。
また、このマンションで広告を配信したいという企業を募り、広告コンテンツを配信することによって広告収入を得ている管理者様もいらっしゃいます。
利用シーン⑤オフィス
意外かもしれませんが、実はオフィスのエントランスや内部にもデジタルサイネージが設置されています。
デジタルサイネージをオフィスに設置することによって、社内広報や業務内容を簡単に配信することができます。
特に複数の部署や拠点間で情報を共有したい場合は、遠隔からコンテンツを更新できるネットワーク型デジタルサイネージが活躍します。
また、台風や地震といった災害が起きた際に、瞬時に社員に災害情報を届けることも可能です。
利用シーン⑥病院
病院の受付や待合室でもデジタルサイネージが活用されています。
受付にデジタルサイネージを置くことによって、患者さんを受付番号で呼ぶことができたり、多言語対応であれば日本語が得意ではない海外出身の患者さんもスムーズに受付を完了することが可能です。
また、待合室では院内情報の発信や商品の宣伝、患者さんの暇つぶしなどに利用されています。
利用シーン⑦建設現場
実は近年では、建設現場やその周辺でもデジタルサイネージが活用され始めています。
建設現場に設置されたデジタルサイネージの具体的な活用方法は、作業員への最新情報・安全管理に関する情報の発信やレクリエーションなどです。
また、近隣住民に対して工事による騒音に関するお詫びや、工事期間の周知などの情報発信にも利用されています。
デジタルサイネージは、多くの人への発信が可能な新しい広告手段!
以上、デジタルサイネージについての基礎知識を詳しく解説してきました。
デジタルサイネージは、ディスプレイにコンテンツを映し出すことによって不特定多数の人に情報を発信することができる、新しいメディアです。
近年注目されている理由は、ポスターや看板といった従来の広告とは違うメリットがいくつもあるから。
自社の広告宣伝の方法について検討中の方は、ぜひデジタルサイネージの導入を選択肢に入れてみてください。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。