デジタルサイネージ会社の選び方|失敗しないためのポイントを解説
公開日:2024.06.24 最終更新日:2024.08.22
広告宣伝や集客を目的に、デジタルサイネージの導入を検討している方も多いでしょう。
デジタルサイネージを扱う会社はさまざまです。自社のニーズと合わない会社を選ぶと費用対効果が上がらず、収益に影響が出る可能性もあります。
そこで今回はデジタルサイネージ会社の選び方や、比較する際のポイントなどを解説します。デジタルサイネージの導入を検討している方は、ぜひご参考ください。
デジタルサイネージ会社を選ぶ際のポイント
デジタルサイネージ会社を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- ニーズを明確にする
- 導入実績を確認する
- サービス内容を比較する
- 複数の会社から見積もりを取る
デジタルサイネージは機種の選定と同様に、販売会社の選定も重要です。自社と合わない販売会社を選ぶと、思うように運用できず失敗する可能性もあります。
では、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
ニーズを明確にする
販売会社を比較する前に、まずは自社がどのようなニーズでデジタルサイネージを設置したいのか明確にしましょう。
検討課題 | 検討時のポイント |
目的 | 広告宣伝、集客、情報共有など何を目的に導入するのか明確にする |
設置場所 | 屋内や屋外、高所や電源の有無など設置環境を明確化する |
予算 | ディスプレイやコンテンツ作成などの初期費用と、保守や運用にかかるランニングコストを考慮する |
機能 | タッチパネル式や高輝度LED、AI搭載カメラといった機能面を確認する |
上記のポイントを参考にニーズを明確化するとスムーズです。自社のニーズが明確になるほど、販売会社からも良い提案が得られミスマッチを防げます。
導入実績を確認する
販売会社の導入実績も重要です。導入実績が多い会社はノウハウが豊富なため、自社のニーズを満たすソリューションを提案してもらえるでしょう。
なお、自社と同業種への実績の有無も確認しておくと安心です。導入事例も参考にし、どれほどの技術力を持つのか確認しておきましょう。
同業種への実績が多いほど経験やノウハウをもとに、スムーズにデジタルサイネージを導入しやすくなります。
サービス内容を比較する
販売会社により、提供しているサポート内容は異なります。機器の設置からコンテンツ制作までトータルで依頼できる会社もあれば、販売のみの会社もあります。
またサービス内容と合わせて、料金体系も重要です。適切な料金体系に加え、維持管理やサポート体制といったアフターフォローも確認しておきましょう。
デジタルサイネージは中長期的に運用するケースが多いため、自社に必要なサービスが揃っていないと成果が出ないまま運用することになります。
料金体系やアフターフォローなど、自社に必要なサービスが適切に提供されているか確認しましょう。
複数の会社から見積もりを取る
販売会社は1社だけではなく、複数の会社から相見積もりを取りましょう。複数の見積もりの中から条件の良い会社を選べば、導入費用の削減につながります。
また見積もりの際には機種代だけではなく、設置工事費や運用費といった費用も含まれているか確認しましょう。追加費用がないか、総額で確認するのがポイントです。
複数の業者から見積もりを取得する際は、ぜひ弊社EMEAO!をご活用ください。導入エリアと希望条件を指定するだけで、条件に合う業者を簡単に探せます。
デジタルサイネージの選び方
デジタルサイネージの選び方は、おもに以下の3つです。
- 種類で選ぶ
- 使用場所や用途で選ぶ
- 設置方法から選ぶ
自社に合ったデジタルサイネージを選ぶ際には、いくつかの注意点があります。選び方を間違えると適切な運用ができず、費用対効果も上がりません。
失敗しないための選び方を1つずつ解説しますので、参考にしてみてください。
種類で選ぶ
まずはデジタルサイネージの種類を把握しておきましょう。デジタルサイネージには、大きくわけて「スタンドアロン型」と「ネットワーク型」の2種類があります。
両者のおもな違いは、以下のとおりです。
種類 | 配信方法 | 複数台への配信 | コスト |
スタンドアロン型 | 記憶媒体にコンテンツを保存し、ディスプレイに挿入して再生 | 不可(1台ずつセットアップの必要あり) | ネットワーク配信型より割安 |
ネットワーク配信型 | 専用サーバーにコンテンツを保存し、オンラインで配信 | オンラインで一斉配信可 | スタンドアロン型と比べ割高 |
デジタルサイネージが1台でコンテンツの更新頻度も少ない場合は、コストを抑えられるスタンドアロン型がおすすめです。
一方、コンテンツの更新頻度が多く複数台を置く場合はネットワーク配信型がいいでしょう。ネットワークを介して複数台へ一括配信できるため、更新時の手間がかかりません。
自社のニーズを考慮し、どちらの種類が適切か販売会社と相談してみましょう。
関連記事:デジタルサイネージは3種類ある!それぞれの仕組みや選び方も紹介
使用場所や用途で選ぶ
屋内もしくは屋外での設置など、使用場所や用途を考慮し選ぶのも重要です。用途に合わない機種を設置した場合、故障などの原因につながります。
たとえば屋外用のデジタルサイネージであれば、防水や防塵機能が備わった機種を選ぶと安心です。加えて画面の輝度も、夜間を想定し明るいものを選びます。
一方、屋内で使う場合は防水や防塵機能は必要ないでしょう。また画面の輝度も、屋外用より低いものでも十分に視認性を確保できます。
設置方法から選ぶ
デジタルサイネージの設置場所や用途を決めたら、設置方法も合わせて確認しておきましょう。デジタルサイネージのおもな設置方法は、以下のとおりです。
設置タイプ | 特徴 |
壁掛け型 |
|
スタンド型 |
|
埋込み型 |
|
もっとも手軽に導入できるのは、スタンド型のデジタルサイネージです。設置場所の変更も手軽で、導入費用も他のタイプに比べると割安です。
設置場所やターゲットを考慮し、どの設置方法にするか販売会社と相談するといいでしょう。
デジタルサイネージ販売会社のタイプ
デジタルサイネージの販売会社は、おもに以下のタイプに分類できます。
- メーカー系
- ベンダー系
- システム系
それぞれの販売会社のタイプには、メリットとデメリットがあります。タイプ別の特徴を把握し、自社の要望を満たすデジタルサイネージ会社を選ぶのが大切です。
では、販売会社の特徴をタイプ別に詳しく解説します。
メーカー系
メーカー系の販売会社は、デジタルサイネージのディスプレイや周辺機器の製品製造が主体です。企業によっては、設置や保守サービスまで担当しているケースもあります。
メーカー系のメリットは、自社製品のラインナップが豊富な点です。さらに技術力も高く、アフターサポートも充実しています。
デメリットとしては自社製品との兼ね合い上、他社製品との組み合わせが難しい場合があることです。また価格も高額になりがちです。
ベンダー系
ベンダー系は自社で機材やコンテンツ配信システムを作らず、顧客の要望をもとに他社製品やシステムを組み合わせて提案する会社です。
ベンダー系は柔軟性の高さが最大のメリットで、他社製品との組み合わせも容易にできます。またメーカー系と比べると、導入費用も安価です。
ただし自社製品がないため、メーカー系ほど技術力やサポート体制が充実していない場合があります。
システム系
システム系の会社は、デジタルサイネージのコンテンツを配信する開発元です。
開発元であるシステム系の会社が、配信システムとデジタルサイネージをセットで提供するケースがほとんどです。
高品質な配信システムで使い勝手もいいため、配信設定を細かく指定したい場合に向いています。
ただしコンテンツの制作から配信まで依頼する際は、システムを新規に構築する関係で導入まで時間がかかる可能性があります。
デジタルサイネージの会社選びでよくある質問
デジタルサイネージの会社選びでよくある質問を、2つ紹介します。
- デジタルサイネージの価格相場はどのくらいですか?
- デジタルサイネージ関連事業を展開する代表的な上場企業は?
いずれもデジタルサイネージを導入する際には、把握しておきたい内容です。では、それぞれ詳しく解説します。
デジタルサイネージの価格相場はどのくらいですか?
デジタルサイネージの価格相場は、以下のとおりです。
費用の内訳 | 費用相場 |
ディスプレイ | 18万~30万円程度(47~55インチ) |
再生機器 | USBメモリ:1,000~3,000円 ドングルレシーバー:3,000~2万円 スティックPC:5,000~2万円 STB:4~10万円 |
工事費用 | 壁掛け:2万円前後(~55インチ) 天吊り:3万円前後(〜55インチ) |
コンテンツ制作費 | 1分ほどの簡易的な動画で20万円程度 (自社で素材を用意する際は2万円程度) |
保守費用 | 月額3,000円~5,000円程度 |
インターネット回線の月額費用 | 月額4,000円~6,000円程度 |
サーバー費用 | 月額5,000円以上 |
デジタルサイネージの費用の内訳は、おもに導入と運用の2つに分類できます。ディスプレイなどの導入費用と、インターネット回線の月額費用といった運用費用です。
上記の価格相場を参考に、見積もりが適正か確認してみましょう。
関連記事:デジタルサイネージのレンタルやリース契約の費用相場を比較!
デジタルサイネージ関連事業を展開する代表的な上場企業は?
以下にデジタルサイネージ関連事業を展開する、おもな代表的な企業をまとめました。
企業名 | 販売会社のタイプ | 特徴 |
シャープ株式会社 | メーカー系 | 液晶テレビやスマートフォンなどの電子機器で強み |
NEC株式会社 | メーカー系 | パソコンやサーバーなどのIT機器で有名 |
株式会社NTTデータ | システム系 | 金融機関や小売店など、さまざまな業種で導入あり |
富士通株式会社 | システム系 | 公共施設や交通機関などで幅広く導入 |
また上記以外にも、デジタルサイネージを扱う会社は豊富にあります。販売会社のタイプや実績を参考に、自社のニーズを満たす会社を選びましょう。
関連記事:デジタルサイネージ業者の失敗しない選び方とは?EMEAO!業者選定ガイド【デジタルサイネージ】
ニーズや導入実績を確認し自社に最適な販売会社を選ぼう
デジタルサイネージの販売会社は、自社のニーズに合った販売会社を選ぶのが重要です。
販売会社のタイプや導入実績を確認し、複数の業者から見積もりを取得して検討しましょう。
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