病院の全面消毒の適切な頻度と感染リスクを抑えるポイントを紹介
公開日:2020.07.28 最終更新日:2020.09.04
病気を適切に治療するための病院によって感染者が発生してしまう「院内感染」が度々話題に上ります。
従業員や患者、出入りする業者など、病院内を行き来する人々を守るには設備内の消毒が不可欠です。
感染拡大を防ぐためには、どの程度消毒を行えばよいのでしょうか?
本記事では、病院内の全面消毒を行う頻度と、消毒以外で行える対策を紹介します。
医療施設の関係者様は、ぜひご一読ください。
病院の全面消毒を行う適切な頻度
どの病院でもまず行われる感染症対策といえば、行院内の全面消毒でしょう。
全面消毒とは、床・天井・壁・什器など、室内設備すべての滅菌処理のことです。
では、全面消毒はどれくらいのひんどでおこなえばいいのでしょうか。
手術室など、高レベルな清潔さが求められる場所については、毎日の術間清掃はもちろんのこと、年間3~6回の全面消毒を行いましょう。
病院内の感染リスクを抑える6つのポイント
院内感染のリスクを抑えるためには、設備の消毒はもちろん、以下の7つのポイントを守ることが重要です。
感染リスクを抑える6つのポイント
- 適切な清掃・消毒
- 飛沫感染の防止
- 空気感染の防止
- 接触感染の防止
- 職業感染の防止
- 感染防止システムの構築
それぞれの内容について、詳しく解説していきます。
ポイント①適切な清掃・消毒
病院の清掃および消毒作業は、一般のオフィス・飲食店のような目に見える部分の清潔さはもちろん、細菌や埃といった目に見えない部分への対応も求められます。
院内の各施設を「求められる清潔さのレベル」や「感染の発生源となるリスク」で区域分けし、それぞれの場所にあった清掃を実施しましょう。
また、区域をまたいだ掃除用具の共有は、感染の拡大につながる恐れがあります。
掃除用具を色分けするなどして、区域ごとの使い分けを徹底してください。
消毒作業においては、専門業者に消毒サービスを依頼することで効果の高い消毒効果が期待できます。
ポイント②飛沫感染の防止
感染者の咳・くしゃみのしぶきを経由した感染を、飛沫感染といいます。
病院内で飛沫感染を防止するためには、1m以内で診療を行う際に、マスクを着用する必要があります。
場合によってはゴーグルを装着し、口・鼻だけでなく目元も保護しましょう。
ポイント③空気感染の防止
空気中を漂う微粒子を経由した感染を、空気感染といいます。
病院内で防止するには、N95マスク・N95レスピレーターなど、特殊なフィルター機能をもつマスクを着用する必要があります。
着用の際にはその都度フィットテストを行い、隙間ができてないか確認しましょう。
ポイント④接触感染の防止
ウイルスが付着した手や物を経由した感染を、接触感染といいます。
病院内で接触感染を防止するためには、適切な手洗いや消毒の徹底が必須です。
必要な場合はさらに、手袋やガウンの着用を検討しましょう。
手指の消毒はもちろん、院内の設備の消毒も欠かせません。
日常的な消毒作業と専門業者による全面消毒の両方を行うようにしましょう。
ポイント⑤職業感染の防止
仕事を原因とした医療従事者への感染を、職業感染といいます。
職業感染の主な原因は、針で刺した傷・皮膚・粘膜などに感染者の体液が接触することです。
病院内で防止するためには、リキャップを禁止すると共に、廃棄専用容器を設置することが必要です。
また、医療従事者に広くワクチンを接種させる体制をつくり、ワクチンで防止できる病気を防ぎましょう。
ポイント⑥感染防止システムの構築
ここまで解説した感染防止のポイントを遵守するためには、病院内スタッフへの教育やマニュアルの整備を行う必要があります。
感染対策委員会・感染対策チームなどを設置し、彼らを中心に全スタッフへの教育・啓蒙を実施しましょう。
また、マニュアルには部門ごとに特有の対策を盛り込み、見直しや更新を怠らないようにしてください。
感染の発生状況を正しく把握できるシステムを構築し、感染拡大の際はいち早く察知できるようにしておくことも大切です。
病院の全面消毒は最低でも年に3回。消毒以外の感染症対策もしっかりと
今回は、消毒作業を中心に、病院で行える感染症対策をご紹介いたしました。
院内感染を防ぐために何をすべきかご理解いただけたでしょうか?
病院で清潔かつ安全な空間を保つには、年に3回以上の全面消毒と、日々のこまめな設備の消毒作業が欠かせません。
飛沫は消毒で対策するのが難しいため、マスクやゴーグルといった身を守るための備品も必須です。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!