LED照明の電気代がどのくらいお得か電球の場合と比較
公開日:2021.06.27 最終更新日:2024.02.15
このコラムでは、LED照明を導入すると電気代がどれぐらい安くなるかについて解説します。
蛍光灯や電球からLDE照明に変更しようと検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
LED照明を導入すると電気代は1/5になる
LED照明を導入すると、電球に比べて電気代を1/5に節約することができます。
電気代が安くなる理由や、具体的な電気代の計算方法について確認していきましょう。
LED照明を導入すると電気代が安くなる理由
LED照明を導入することで電気代が1/5になる理由は、LEDと電球を同じ消費電力で比べるとLEDの方が明るいため、少ない電力で済むからです。
照明の明るさは「㏐(ルーメン)」という単位で表示され、数字が大きくなるほど明るくなります。
電球とLED照明でどれくらい明るさに差があるのか、以下の表をご確認ください。
ワット数 | 電球 | LED照明 |
100W | 1,520㏐ | 12,000㏐ |
60W | 810㏐ | 7,200㏐ |
40W | 485㏐ | 4,800㏐ |
30W | 325㏐ | 3,600㏐ |
20W | 170㏐ | 2,400㏐ |
LED照明の明るさは、一番消費電力の少ない20Wでも電球の100Wより明るいということがわかります。
電球とLED照明の1時間当たりにおける電気代の計算結果
では実際に、どれくらい電気代が安くなるのか計算式に当てはめてみましょう。
今回は、同程度の明るさとして、電球100WとLED照明20Wを比較してみました。(1kWhあたりの電力量料金=27円で計算)
電球 | 100W÷1000×1時間×27円=2.7円 |
LED照明 | 20W÷1000×1時間×27円=0.5円 |
1時間の消費電力は、電球2.7円・LED照明0.5円という結果となりました。
1年間の消費電力で比べてみると、電球23,652円・LED照明4,380円と大幅に電気代を節約することができます。
LED照明の違いについて
「LED照明」は製品によって価格や電気代、ワット数などが異なります。
ここでは、下記3つに焦点を当て違いを詳しく見ていきます。
- 安いLED照明と高いLED照明の違い
- つけっぱなしにした時とつけたり消したりした時の電気代の違い
- LEDのワット数による違い
安いLED照明と高いLED照明の違い
LED照明は300円から2,000円程度のものまであり、価格の幅が広いです。なぜ、同じLED照明でも価格帯が変わるのでしょうか?理由は2つあります。
①光の広がり方が異なる
光の広がり方を示す「配光角」が異なるために、LED照明の価格に差が出ます。
配光角と購入価格の傾向は次の通りです。
名称 | 配光角 | 特徴 | 購入価格の傾向 |
全方向タイプ | 260度 | 空間全体が明るくなる | 高い |
広配光タイプ | 180度 | 広い範囲を明るく均等に照らす | 中間 |
下方向タイプ | 140度 | 暗め。手元、足元など局所的に明かりがつけられる | 安い |
一般的に、配光角が広いLED照明は高価な傾向です。
②普通程度の機能を備えた商品が量産化されている
量産化された商品は、性能が高いLED照明に比べて劣る場合が多いですが、使用する分には問題ありません。
LED照明の商品が量産されるまでの4ステップは次の通りです。
- 大手メーカーがLED照明のヒット商品を発売する
- 中国でヒット商品を模倣したLED照明が発売される
- 機能が削られ、一般的な機能を備えた商品が発売される
- 商品が量産される
一般的に、ヒット商品が発売されてから安価なLED照明が販売されるまでは、ある程度時間が経過していることが多いです。
LED照明をつけっぱなしにした時とつけたり消したりした時の電気代の違い
外出時間が長い場合は、LED照明をつけっぱなしにせず、こまめに消すことがおすすめです。電気のオンオフの仕方に対して、電気代への影響はあまりありません。
しかし、電気をつけたり消したりすることによって、LED照明に負荷をかけ、寿命を縮める可能性があります。価格が高いため、負荷をかけずに同じLED照明を使い続ける方が経済的です。
5分程度の外出や、少しだけ部屋を離れる程度の短い時間であれば、電気をつけっぱなしにしましょう。照明の買い替え頻度が減り、LED照明の負担を軽減できます。
40WのLEDと60WのLEDの違い
60Wの電球を使うと部屋がより明るくなる一方、40Wの電球は消費電力が抑えられるため電気代を節約できます。
ただし、LED電球は元々消費電力が低いため、40Wと60Wでは電球による電気代の違いは気にするほどではありません。
なお、LED照明を接続する器具にはワット数によって状態が変わるため、注意が必要です。60Wの器具は60Wまでの電球が使用可能なため、40Wの電球もつけられます。
一方で、40Wの器具は40W以下の電球しか使用できません。60Wの電球を使うと、過熱や電球の破損、落下、器具の損壊などが懸念されます。
器具のワット数に十分注意し、適切な電球を選びましょう。
LED照明に関するよくある質問
LED照明の導入を検討する上で一般の電球や、今まで使用していた電球との違いは何か疑問を感じる方もいることでしょう。ここでは、LED照明に関するよくある質問について解説します。
Q.LED照明に変えたら電気代が上がったのですが、なぜでしょうか?
LED照明に変えたら電気代が上がることに対し、4つの理由が考えられます。
- 電気代が高騰したタイミングでLED照明に変えた
- 以前使用していた照明器具と、新しく設置したLED照明の明るさや色温度が以前と異なる
- LED照明に変えたタイミングで使用時間が増えた
- 建物が古く漏電している(ビルでLED照明に変えても電気代が上がった場合に当てはまることが多い)
実際の電気代は下がっていても、外部的な問題や、使用状況に変化があると、電気代が上がることも考えられます。電気代を正しく比較するためには、LED照明に変える前と後で使用状況や背景を一致させることが重要です。
Q.電気代をさらに減らすための方法はありますか?
一般的に照明をLEDに変えれば電気代は下がりますが、次の5つの工夫を行うことで、さらに節約できるでしょう。
- 照明を使用しない時はこまめに切る
- 使用しない場所はブレーカーを切って電源を遮断する
- アンペア数を下げて電力の使用量を調整する
- 調光付きのLED照明を導入し、必要に応じて明るさを抑える
- 外出や睡眠時には主電源をオフにして節電する
少しの工夫によって、効果的に電気代の削減が期待できます。
Q.蛍光灯とLED照明で電気代に違いはありますか?
電球より蛍光灯の方が消費電力は低いと言われていますが、LED照明の方が圧倒的に消費電力が低いです。
先述した電気代と同じ計算式にて、蛍光灯(85W)とLED照明(20W)の電気代を比較します。
蛍光灯 | 85W÷1000×1時間×27円=2.3円 |
LED照明 | 20W÷1000×1時間×27円=0.5円 |
1時間の消費電力は、電球2.3円・LED照明0.5円という結果となりました。
24時間つけっぱなしにした場合の1年間の消費電力で比べると、蛍光灯は20,148円・LED照明は4,380円です。蛍光灯よりも、LED照明の方が大幅に電気代を節約できます。
LED照明を導入することで電気代を大幅に節約できる
以上、LED照明を導入すると電気代がどれぐらい安くなるかについて解説しました。
LED照明は少ないワット数でも十分明るいので、電気代を節約したいと考えている方はぜひ導入を検討してみてください。
「事業所全体をLED照明に変更してほしい」
「LED照明の導入にどれくらいかかるか見積もってほしい」
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!