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公開日:2021.06.27 最終更新日:2025.08.25
このコラムでは、マンションの共用部の照明をLED化することによるメリットについて解説します。
電球や蛍光灯のLED化を検討しているオーナー様は、ぜひご一読ください。
マンションの管理コストが年々増加する理由は以下の3つです。
管理コストの内訳も含めてそれぞれ詳しく解説していきます。
マンションに限らず建物は経年によりダメージが蓄積され劣化していきます。そのため、古くなればなるほど設備の故障が増え、照明器具の買い換えや消防設備の修理など出費が多くなります。近年は人件費や資材費が高騰しており、東京23区内で2012年と2022年の中古マンションの管理費・積立修繕費の合計を比べると、約29%高くなっているというデータもあります。
参考:日本経済新聞 マンション管理費・積立金、10年で3割上昇 東京23
日本では2012年~2022年で毎年1500回以上の地震が発生しており、多い年には6,000回以上になります。
大きな地震が発生すれば、共用部や外壁に深刻なダメージを与える可能性が高くなります。さらに剥がれた外壁の落下による事故など二次災害のリスクも発生するため、早急な対応が必要です。他にガス・水道・電気設備に破損があったときにも復旧が急がれます。修繕には多くの費用と時間がかかるため、コスト増加の原因になっています。
毎年台風が発生し、ゲリラ豪雨の回数も増えています。
日本赤十字社によると1981年〜2010年の30年間で、平均25〜26個の台風が発生しており、そのうちの3個が日本に上陸しています。
強風でモノが飛んできてエントランスの扉や共用部の窓ガラスに直撃した場合、居住者の安全のために早急の対応や修繕が必要です。
さらに暴風で民家の屋根がはぎとられたり、電柱が倒れたりすることもあるため、建物への被害が生じる確率が高まるでしょう。
また、豪雨により地下駐車場が水没したり共用部やエントランスが浸水したりすれば、その分の復旧費用もかかります。地下があるマンションは特にリスクに備えなければいけません。
マンションの管理コストとは建物の維持管理にかかる費用のことで、積立修繕費は住民が数年に一度の大規模な修繕に向けて積み立てるお金です。
維持管理にかかる費用には、管理会社に支払う管理委託費や管理人の人件費、共用設備の保守・点検・維持管理費、火災保険料があります。
具体的な共用設備はエントランスや駐車場、エレベーター、電気・給排水設備、ゴミステーションなどです。住民の日々の生活に大きく影響する場所のため、メンテナンスが欠かせません。
マンションの共用部分の照明をLED化するメリットは3つあります。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
電球等をLED化することで電気代が安くなる理由は、同じ消費電力で比べた時にLED照明の方が少ない電力で明るさを確保できるからです。
電球とLED照明の明るさの違いは、以下の表をご覧ください。
<電球とLED照明の明るさ>
| ワット数 | 電球 | LED照明 |
| 100W | 1,520㏐ | 12,000㏐ |
| 60W | 810㏐ | 7,200㏐ |
| 40W | 485㏐ | 4,800㏐ |
| 30W | 325㏐ | 3,600㏐ |
| 20W | 170㏐ | 2,400㏐ |
LED照明は少ない消費電力で明るさを確保できるので、電球に比べて電気料金を1/5以下に節約することができます。
同じ明るさで使用した場合の、電球とLED照明にかかる1年間の電気料金は以下の通りです。
<電球とLED照明にかかる1年間の電気代>
| 1年間の電気代 | |
| 電球100W | 23,652円 |
| LED照明20W | 4,380円 |
マンションの共用部全体がLED化となると、さらに大幅なコスト削減に繋がります。
LDE照明の寿命は40,000時間と長く、一般的な電球に比べて20倍も長く使用することができます。
電球切れの確認や照明代なども含め、その都度費用が発生してしまうので、LED化は手間やコスト面も削減することができます。
しかし、LED化には初期費用がかかるため、本当にお得になるのかが気になるところ。
初期費用はマンションの大きさや工事内容により異なりますが、以下の表のように年間の電気代は1/3程度削減することができます。
このことから、LED化にかかる初期費用は3年~4年で元が取れるようになっているので安心してください。
| 蛍光灯 | LED照明 | |
| 電気料金単価 | 22円 | |
| 消費電力 | 115W | 48W |
| 本数 | 100本 | |
| 1日稼働時間 | 12時間 | |
| 年間電気料金 | 1,108,140円 | 462.528円 |
LED照明の紫外線量は一般的な蛍光灯の1/200なので、天井や壁が色褪せにくいというメリットがあります。
色褪せによる塗り替えなどの頻度を減らすことができるので、修繕費用の節約にも繋がります。
また、虫が寄り付きにくという特徴があるので、マンションを清潔に保ちたい場合にもおすすめです。
マンション共用部の照明をLEDに交換する時の注意点は以下の3つです。
それぞれ解説していきます。
一般的に照明器具の耐用年数は10~15年です。設置してから10年すると「適正交換時期」を迎え、交換が必要になります。照明器具が劣化していた場合、LED電球に交換してもすぐつかなくなってしまいます。
古い照明器具を使い続けていると発煙や火災の原因になるなど危険です。照明器具からの異臭やソケットの変色、蛍光灯の点滅、ランプの黒化があれば、寿命を知らせるサインですので早めに点検し、照明器具を交換しましょう。
ダウンライトや直管蛍光灯(一般的な長い管の蛍光灯)を設置する場合、電気工事士によるLED工事が必要です。
蛍光灯には電流を制御するための安定器がついていますが、LED照明には不要のため取り除かなくてはいけません。そのため「両側給電式」「片側給電式」どちらかへのバイパス工事が必要です。
有資格者による交換・設置は法律で決められています。感電や火災などの事故をさけるためにも専門業者へ依頼しましょう。
照明の光が外に漏れることによる、周辺環境や景観への悪影響を光害(ひかりがい)といいます。具体的な被害には以下の内容があります。
LED照明は一般的な照明器具より配光制御がしやすいため、正しい設計や設置をすれば問題ありません。例えば、廊下の照明が外に漏れないよう照射範囲を意識して選ぶなどできます。
以上、マンションの共用部の照明をLED化することによるメリットについて解説しました。
LED化には初期費用がかかりますが、ランニングコストを考えるとLED照明の導入がおすすめです。
初期費用がどれくらいかかるのか見積りをお考えのオーナー様は、ぜひEMEAO!にご相談ください。
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異業種で営業経験を積んだのち、Web業界に可能性を感じて株式会社ecloreに中途入社。
現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
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