決済代行サービス丸ごと解説!これさえ見れば理解できるざっくり解説
公開日:2019.08.16 最終更新日:2024.08.21
「キャッシュレス決済を導入してみたいけど、手間がかかりそう……」
店舗やECサイトの経営者様はこのようにお悩みではないでしょうか?
そんな手間を解消してくれる心強い味方が、決済代行サービスです。
この記事では、決済代行サービスの仕組みをわかりやすく解説します。
クレジットカード決済をはじめ、各キャッシュレス決済の導入をお考えの事業者様は、ぜひご覧ください。
関連記事:決済代行会社の失敗しない選び方とは?EMEAO!業者選定ガイド【決済代行】
決済代行サービスとは
決済代行サービスとは、店舗やECサイトなどの事業者と、各カード会社をはじめとする決済会社の両者をつなぐ仲介サービスのことです。
決済代行会社と契約を結ぶことで決済代行サービスを使えるようになります。
自分で各決済サービスと個別に契約するよりもはるかに手間を省いて、クレジットカード決済をはじめとする希望の決済手段を導入できます。
決済代行サービスを使わずに、各決済サービスを導入すること自体は可能です。
しかし、その場合は各カード会社やQRコード決済サービス会社、電子マネー会社など、複数の会社と個別に契約を結ぶ必要があります。
申し込みや手続き関連をすべて自分で行う必要があるうえ、各社で入金サイクルも異なるため、導入と運用どちらの面でもとても手間がかかってしまいます。
この手間をすべて請け負ってくれるのが「決済代行サービス」です。
また、各決済方法で異なる入金サイクル・手数料を気にすることなく、一括入金で済ませられるのも大きな魅力です。
決済代行サービスではどんなことを行ってもらえる?
決済代行サービスではその名の通り、各種決済方法の導入における手続きの代行を行ってもらえますが、ほかにも事業者側にとってメリットに感じられる仕組みを多く提供しています。
決済サービスで行ってもらえる範囲の一例を下記にまとめました。
- 各種決済方法の導入手続きの代行
- 審査通過のためのアドバイス
- 店舗ごとに適切な決済方法の提案
- 入金管理の一元化
- ECサイトに最適な決済システムの構築
「キャッシュレス決済は種類が多すぎて、選び方がわからない!」
このようなお悩みも、決済代行サービスを使えば安心です。
各決済サービスのことを知り尽くした担当者から、店舗の業態や業種、ターゲットをもとにおすすめの決済方法を提案してもらえます。
決済代行サービスの仕組み
店舗やECサイトの経営者にとって、非常に便利な決済代行サービス。
そんな決済代行サービスは、どのような仕組みで成り立っているのでしょうか。
クレジットカード決済を例に、その仕組みを詳しく見てみましょう。
購入が成立する仕組み
決済代行サービスを使ってクレジットカード決済を導入した場合、購入のやり取りにおいても店舗とカード会社の間に決済代行会社が入ります。
お客様が店舗でクレジットカードを利用して商品を購入した場合、店舗から決済代行サービスを通じてカード会社に与信が問い合わせされます。同じく、その結果も決済代行サービス経由で店舗に通知されます。
問題なければ購入が成立するという仕組みです。
料金が入金される仕組み
購入が成立すると、カード会社はお客様の指定口座から商品・サービス代金を引き落とし、決済代行会社に支払います。
決済代行会社は、そこから更に「加盟店手数料」と呼ばれるものを引いた金額を店舗に入金します。
これが、決済代行サービスを利用した場合のお金の流れであり、決済代行サービスの仕組みです。
入金の際に手数料が引かれるのはなぜ?
決済代行会社から店舗に支払われる売上は、消費者が支払った料金から「加盟店手数料」を引いたものです。
加盟店手数料とは、簡単に言えば「決済代行サービスの利用料金」のようなものです。
店舗とカード会社が直接やり取りを行う手間を省いているぶん、間に入っている決済代行会社は本来の売上から手数料を徴収することでサービスを成立させています。
詳しい仕組みや、どれぐらいかかるのか? という点は、加盟店手数料の相場の解説記事をご確認ください。
決済代行サービスのメリット
仕組みをご理解いただけたところで、ここからは決済代行サービスの3つのメリットを紹介します。
決済代行サービスの仕組みによる大きなメリットは、自分で一つひとつの決済会社と契約するよりも圧倒的に手間をかけずに決済手段を導入でき、運用も負担をかけずに行えるという点です。
メリット①複数の決済手段を簡単に導入できる
決済代行サービスのもっとも大きなメリットが、各種決済会社との一括契約です。
通常、新しい決済方法を導入しようとすると、各種カード会社やコンビニチェーンの厳しい審査をクリアし、煩雑な手続きを済ませる必要があります。
こうした審査基準や手続き形式は、決済会社によって異なります。
クレジットカードの5大国際ブランド(VISA、MasterCard、JCB、American Express、DINERS CLUB)を導入するだけでも、5度もこの手順を踏まねばならないのです。
こう考えると、その手間と労力の大きさがおわかりいただけることでしょう。
しかし、決済代行会社たった1社と契約を結びさえすれば、その決済代行会社が提携している決済方法を一括導入できます。
メリット②審査通過に関するノウハウが豊富
「複数の決済方法を簡単に導入できる仕組みがメリットであるなら、1つだけ導入したい場合はかえって手間になるのでは?」
とお思いの方もいらっしゃることでしょう。
しかし、導入する決済方法が1つだけの場合でも、しっかりとメリットは感じられます。
決済代行サービスの担当者は、各カード会社や決済会社に関する豊富な知識をもっています。
そのため、審査通過のアドバイスや、必要書類についてわかりやすく説明してもらえることができます。
ほとんどの場合、新規に決済方法を導入する場合は各決済会社の審査に通過する必要があります。
決済代行サービスを利用し、担当者にアドバイスをもらうことで、1人で申し込むよりも審査を通過できる可能性がグッと上がるため、スムーズに契約できるのです。
メリット③毎月の経理処理が楽になる
「カード会社Aと電子マネー会社Aは月末入金、カード会社Bは毎月10日入金……」
このように、決済会社によって入金サイクルは異なります。
各決済会社と個別に契約を結んだ場合、それぞれの入金サイクルに応じたタイミングで手数料を支払う必要があり、経理処理に大きな手間がかかってしまいます。
決済代行サービスであれば、入金サイクル・手数料が異なる各種決済会社への支払いをすべて代行してくれるので、事業者は必要な金額を一括入金するだけ。
月に何度も経理処理する必要がなく、経理にあてる労力や人件費を抑えられるのです。
特にECサイトの場合は、決済会社との間に発生する事務処理・経理処理を行う管理画面は各社で異なります。
そのため、個別で契約した場合、操作方法や処理手順をひとつずつ覚えなければなりません。
一方、決済代行サービスを利用した場合、管理画面は決済代行サービスの提供する画面ひとつで完結します。
関連記事:決済代行会社の仕組みとは?メリット・デメリットや選び方も解説
決済代行サービスのデメリット
決済代行サービスは、店舗経営者にとって決済手段導入時と運用時の手間を軽減してくれる魅力があります。
しかし、その仕組みゆえにランニングコストがかかるという点はデメリットといえるでしょう。
デメリット①手数料や初期費用がかかる
決済代行サービスは仕組み上、利用料がかかります。
料金は決済代行会社によって異なり、導入費用がかかるものや月額費用がかかるもの、月間決済額によって手数料が発生するものなど、料金形態もさまざまです。サービスとしての有益性が高い分、利用料が高いものも多い決済代行サービス。
導入した場合、どの程度の活用が見込めそうかを慎重に見極めたうえで検討するようにしましょう。
デメリット②ECサイトではシステム開発費が必要になることも
ECサイトに決済代行サービスを導入する場合、簡単に導入できる「リンクタイプ」とカスタマイズ性の高い「モジュール組込みタイプ」の2種類があります。
モジュール組込みタイプの決済代行サービスの場合、デザインのカスタマイズ性が高く、自社のドメインで決済を完結できるためユーザーにとっても使いやすいというメリットがあります。
しかし、モジュール組込みタイプは別途システム開発費が必要になります。
自社で開発できる環境があればいいのですが、開発を依頼した場合、意外と開発費がかさんでしまうという恐れもあります。
システム開発環境が整っていない場合は、リンクタイプの決済代行サービスを利用するといいでしょう。
決済代行サービスの選び方
決済代行サービスの仕組みが押さえられたら、次はサービスの選び方を確認していきましょう。
決済代行サービスの選び方のポイントは以下の4つです。
- 自分の希望する決済サービスを取り扱っているか
- 手数料はいくらかかるのか
- 自社にとって使いやすい決済システムかどうか
- セキュリティ対策は万全か
決済代行サービスの4つの選び方を押さえて、決済代行サービスをスムーズに導入しましょう。
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決済代行サービスの仕組みを理解して、うまく利用しよう!
いかがでしたか?
今回の記事では、決済代行サービスの仕組みについてわかりやすくお伝えしました。
決済代行サービスがどういった仕組みなのか、自社にとって必要なものなのかを判断する材料となりましたでしょうか。
キャッシュレス化が推進されている昨今。
店舗やECサイトがさまざまな決済方法に対応していることは、今や売上拡大に欠かせない重要要素です。
しかし、導入やその後の運用に不安を感じている事業者の方も多いはず。
そんなときこそ決済代行サービスの仕組みを理解してうまく活用し、効率良く売上拡大を目指していきましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。