
【業種・店舗規模別】クレジットカード決済の加盟店手数料の相場
公開日:2020.01.23 最終更新日:2020.12.24
店舗にクレジットカード決済を導入する場合、店舗側は決済代行会社へ「加盟店手数料」を支払う必要があります。
加盟店手数料は決済代行者ごとに設定されており、店舗ごとの業種や売上などによって異なります。
そこで本記事では、クレジットカード決済を店舗に導入する際の加盟店手数料率の相場を紹介します。
クレジットカード決済の導入を検討中の店舗経営者様は、ぜひ最後までご覧ください。
店舗におけるクレジットカード決済の加盟手数料とは
まずは店舗にクレジットカード決済を導入する際発生する、加盟店手数料の概要をざっくりと解説します。
加盟店手数料は店舗経営者がクレジットカード会社へ支払う手数料であり、決済手数料とも呼ばれます。
店舗側がクレジットカード決済を導入すると、導入した決済代行会社の加盟店として扱われます。
加盟店手数料は、クレジットカード決済を利用するために店舗側に要求される手数料となります。
店舗におけるクレジットカード加盟店手数料の注意点
クレジットカード加盟店手数料を支払う際の店舗側注意点として、手数料分を上乗せして消費者に請求してはいけないということがあります。
理由としては現金決済との差が出てしまうため、ほとんどのクレジットカード会社では手数料を上乗せして請求することは加盟店規約違反とみなされます。
クレジットカード加盟店手数料は、あくまで店舗側が負担する必要があるので注意しましょう。
店舗でのクレジットカード決済における加盟店手数料率の相場

加盟店手数料は、業種と店舗の規模で変わっていきます
店舗におけるクレジットカード決済の加盟店手数料率は、次の2つの条件の掛け合わせによって変動します。
- 業種
- 店舗規模
クレジットカード決済の加盟店手数料率は、取り扱っている商品やサービス、また経営の体制によって売上高や決済数がそれぞれ異なります。
たとえば、コンビニのようにクレジットカード決済の頻度が高い店舗は手数料率は低く設定されています。
また、売上の利益率が高い業種は手数料率は比較的高い傾向があります。
業種ごとの加盟店手数料率の相場
クレジットカード決済の導入においてメジャーな業種5種におけるそれぞれの加盟店手数料率の相場は、こちらの表をご覧ください。
業種 | 手数料率の相場 |
コンビニ | 1 ~ 2 % |
家電量販店 | 1 ~ 2 % |
デパートや百貨店 | 2 ~ 3 % |
一般小売店や専門店 | 3 ~ 5 % |
飲食店 | 3 ~ 5 % |
クラブやバー、居酒屋 | 4 ~ 6 % |
風俗店 | 7 ~ 10% |
家電量販店やコンビニなど、決済回数が多く未回収のリスクもあまり想定されない業種は、加盟店手数料率は1~2%程度と比較的低めです。
一方、風俗店など売り上げの未回収リスクが高くなる業種や、クレジットカード決済の導入自体が難しい業種では、加盟店手数料率が高くなる傾向があります。
店舗規模ごとのクレジットカード加盟店手数料率の相場
店舗規模は、下記の3つに分けられます。
店舗の規模 | 手数料率の相場 |
個人経営店 | 3~ 6% |
中規模店、専門店 | 2.5~4% |
大型店、チェーン店 | 1.5 ~ 2.5 % |
理由としては、大型店のほうが決済総額が多く利率を低く設定していてもクレジットカード会社への利益が大きくなるためです。
クレジットカード決済導入で加盟店手数料以外に店舗側で必要になる費用
店舗にクレジットカード決済を導入する際には、クレジットカードの決済端末を準備するための費用もかかります。
クレジットカードの決済端末の相場は10~20万円ほどです。
クレジットカード決済だけに対応している端末は比較的安価ですが、他の決済方法にも対応している端末だと値段が上がります。
また、決済端末を利用するために通信環境が必要なので、もし通信環境が整っていない場合は用意する必要があります。
加盟店手数料を負担してまで店舗がクレジットカード決済を導入するメリット
加盟店手数料は店舗側にとって負担になるケースもあります。
しかし、加盟店手数料を負担してでも店舗がクレジットカード決済を導入するメリットは大きく2つあります。
メリット①利用者にとって支払いがしやすい
通常の現金決済にくわえて、クレジットカード決済を導入することはそれだけで店舗利用者の決済選択肢を広げます。
当然決済方法が選べることは、今まで獲得できていなかった客層も獲得することができ店舗への来客数が向上するでしょう。
また、JCBが行った調査によるとクレジットカード保有率は85%にものぼるため、店舗でのクレジットカード決済の利用率も増加するでしょう。
参考:株式会社ジェーシービー”クレジットカードに関する総合調査(2019)”
メリット②客単価アップにつながる
クレジットカードは手元に現金が無くても活用できるため、客単価が高くなる傾向があります。
小売店はもちろん、居酒屋などの飲食店であっても分割払いやボーナス払いなどが選べるクレジットカードは利用者にとって使いやすいでしょう。
客単価が向上すれば、自然と店舗全体の売り上げも向上します。
加盟店手数料をなるべく抑える方法
クレジットカード決済の加盟店手数料そのものを抑えることは、原則できません。
ただし、クレジットカード決済以外のキャッシュレス決済を店舗に導入したり、もともと加盟店手数料率が低い決済代行サービスを選ぶことで、手数料を抑えられます。
今回は、クレジットカード加盟店手数料を抑える方法を2つ紹介します。
方法①モバイル決済を導入する
モバイル決済は、スマホやICカードを用いた決済方法です。
モバイル決済の手数料率は3%と、比較的手ごろであり店舗への導入も簡単にできます。
入金サイクルが早いことも特徴であり、クレジットカード決済の手数料率が3%以上になってしまう可能性が高い場合にはおすすめです。
また、クレジットカード決済と併用することにより決済方法が分散し、加盟店手数料を抑えることができます。
方法②複数の決済代行会社で相見積もりをする
加盟店手数料は決済代行会社によって異なっているため、相見積もりにより手数料率の競争を起こさせることも可能です。
競争の過程で加盟店手数料率を下げる決済代行会社もあるため、複数の決済代行会社で相見積もりを行いましょう。
また、決済代行会社は複数のクレジットカード会社に対応しているため、複数のクレジットカード決済を使用したい場合は1度の申し込みで完結させることが可能です。
クレジットカード決済の加盟店手数料率の相場は1~10%と幅広い
今回は、店舗でのクレジットカード決済における加盟店手数料について紹介してきました。
クレジットカード決済の加盟店手数料率は、業種や店舗規模により異なり、たとえば個人経営の飲食店で最低3%程度です。
店舗側での手数料の負担をできるだけ抑えたい場合は、複数の決済代行会社で相見積もりをする方法や、クレジットカード決済以外のキャッシュレス決済を導入するといった方法などがあります。
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この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!


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