クレジットカード決済加盟店手数料の業種・店舗規模別の相場表
公開日:2020.01.23 最終更新日:2024.08.16
店舗にクレジットカード決済を導入する場合、店舗側は決済代行会社へ「加盟店手数料」を支払う必要があります。
加盟店手数料は決済代行会社ごとに設定されており、店舗ごとの業種や売上などによって相場が異なります。
そこで本記事では、クレジットカード決済を店舗に導入する際の加盟店手数料率の相場を、業種・店舗別に紹介します。
クレジットカード決済の導入を検討中の店舗経営者様は、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:決済代行会社の失敗しない選び方とは?EMEAO!業者選定ガイド【決済代行】
店舗におけるクレジットカード決済の加盟手数料とは
まずは店舗にクレジットカード決済を導入する際発生する、加盟店手数料の概要をざっくりと解説します。
加盟店手数料とは、店舗経営者がクレジットカード決済を利用するためにカード会社へ支払う手数料です。
決済手数料とも呼ばれます。
クレジットカード決済を導入した店舗は、導入した決済代行会社の加盟店として扱われます。
店舗におけるクレジットカード加盟店手数料の注意点
クレジットカード加盟店手数料を支払う際、店舗側は手数料分を上乗せして消費者に請求してはいけないというこ注意点があります。
理由はカード決済と現金決済で金額の差が出てしまうため、ほとんどのクレジットカード会社では手数料を上乗せした請求を加盟店規約違反としているからです。
クレジットカード加盟店手数料は、あくまで店舗側が負担する必要があります。
店舗でのクレジットカード決済における加盟店手数料率の相場
店舗におけるクレジットカード決済の加盟店手数料率は、次の2つの条件の掛け合わせによって変動します。
- 業種:取り扱っている商品やサービス
- 店舗規模:経営の体制
なぜ業種や店舗規模によっ加盟店手数料率が変動するかというと、売上高や決済数がそれぞれ異なるからです。
業種ごとの加盟店手数料率の相場
ここではクレジットカード決済の導入においてメジャーな業種の加盟店手数料率の相場を、表にまとめました。
業種 | 手数料率の相場 |
コンビニ | 1 ~ 2 % |
家電量販店 | 1 ~ 2 % |
デパートや百貨店 | 2 ~ 3 % |
一般小売店や専門店 | 3 ~ 5 % |
飲食店 | 3 ~ 5 % |
クラブやバー、居酒屋 | 4 ~ 6 % |
風俗店 | 7 ~ 10% |
家電量販店やコンビニなど、決済回数が多く未回収のリスクもあまり想定されない業種は、加盟店手数料率は1~2%程度と比較的低めです。
一方、クラブやバーのように売上の利益率が高い業種や、風俗店など売り上げの未回収リスクが高かったりクレジットカード決済の導入自体が難しい業種では、加盟店手数料率が高くなる傾向があります。
店舗規模ごとのクレジットカード加盟店手数料率の相場
加盟店手数料を左右するもうひとつの要素である、店舗規模について解説します。
店舗規模は、下記の3つに分けられます。
クレジットカード決済の店舗規模別の加盟店手数料率の相場を表にまとめました。
店舗の規模 | 手数料率の相場 |
個人経営店 | 3~ 6% |
中規模店、専門店 | 2.5~4% |
大型店、チェーン店 | 1.5 ~ 2.5 % |
店舗規模によって手数料率が異なる理由は、顧客の多い大規模な店舗であるほど、大型店のほうが決済総額が多く利率を低く設定していてもクレジットカード会社への利益が大きくなるためです。
クレジットカード決済導入で加盟店手数料以外に店舗側で必要になる費用
店舗にクレジットカード決済を導入する際には、クレジットカードの決済端末を準備する費用もかかります。
クレジットカードの決済端末の相場は10~20万円ほどです。
クレジットカード決済だけに対応している端末は比較的安価ですが、他の決済方法にも対応している端末だと値段が上がります。
また、決済端末を利用するために通信環境が必要なので、もし通信環境が整っていない場合は用意する必要があります。
関連記事:店舗へのクレジットカード決済の導入手数料を各導入方法ごとに解説
加盟店手数料を負担してまで店舗がクレジットカード決済を導入するメリット
加盟店手数料を負担してでも店舗がクレジットカード決済を導入するメリットは大きく2つあります。
メリット①利用者にとって支払いがしやすい
通常の現金決済にくわえてクレジットカード決済を導入すると、店舗利用者の決済選択肢を広げられます。
そのため、今まで獲得できていなかったカード決済できる店を利用したい客層も獲得できるでしょう。
JCBが行った調査によるとクレジットカード保有率は85%にものぼります。
その中にはクレジットカードを主な決済手段としている人もいます。
参考:株式会社ジェーシービー”クレジットカードに関する総合調査(2019)”
メリット②客単価アップにつながる
クレジットカード決済は現金での決済に比べ、客単価が高くなる傾向があります。
なぜなら、手元に現金が無くても活用ができて、さらに分割払いやボーナス払いなどが選べるからです。
客単価が向上すれば、自然と店舗全体の売り上げも向上します。
関連記事:キャッシュレス決済を店舗に導入すると得られる3つのメリット
加盟店手数料をなるべく抑える方法
クレジットカード決済の加盟店手数料そのものを抑えることは、原則できません。
ただし、もともと加盟店手数料率が低い決済代行サービスを選んだり、クレジットカード決済以外のキャッシュレス決済を店舗に導入ぶことで、手数料を抑えられます。
今回は、クレジットカード加盟店手数料を抑える方法を2つ紹介します。
方法①複数の決済代行会社で相見積もりをする
加盟店手数料は決済代行会社によって異なるため、相見積もりにより手数料率の競争を起こさせることも可能です。
競争の過程で加盟店手数料率を下げる決済代行会社もあるため、複数の決済代行会社で相見積もりを行いましょう。
また、決済代行会社は複数のクレジットカード会社に対応しているため、複数のクレジットカード決済を使用したい場合は1度の申し込みで完結させることができます。
方法②モバイル決済を導入する
クレジットカード決済の手数料率が3%以上になってしまう可能性が高い場合には、スマホやICカードを用いたモバイル決済を導入するという方法もおすすめです。
モバイル決済の手数料率は3%と比較的手ごろで、入金サイクルが早いという強みもあります。
また、クレジットカード決済の代替として導入するだけでなく、併用して決済方法を分散させることで加盟店手数料を抑えることもできます。
クレジットカード決済の加盟店手数料率の相場は1~10%と幅広い
今回は、店舗でのクレジットカード決済における加盟店手数料について紹介してきました。
クレジットカード決済の加盟店手数料率は、個人経営の飲食店で最低3%程度です。
ただし、業種や店舗規模により異なります。
店舗側での手数料の負担をできるだけ抑えたい場合は、複数の決済代行会社で相見積もりをする方法や、クレジットカード決済以外のキャッシュレス決済を導入するといった方法などがあります。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。