図面のスキャンサービスを選ぶ際に確認したい5つのポイント
公開日:2020.07.31 最終更新日:2020.08.27
図面のスキャンは、専用の機器や技術が求められるため内製はなかなか難しいものです。
図面の電子化をお考えの場合は、スキャンを行っている専門業者に外注するとよいでしょう。
そこで本記事では、図面のスキャンを外注する際の専門業者の選び方を解説します。
図面のデータ化をお考えの事業者様は、業者選びの参考にご活用ください。
図面スキャンサービスの選び方
図面のスキャンを依頼する場合、下記の5点を意識すると業者選びがスムーズに進みます。
図面のスキャンサービスの選び方5つのポイント
- スキャンの価格
- スキャン用設備の種類
- スキャンの品質
- 対応サービス範囲
- セキュリティ・情報漏えい対策
それぞれ詳しく解説していきます。
ポイント①スキャンの価格
A4サイズの書類とは異なり、A0・A1サイズが一般的な図面スキャンは、1枚あたりの単価が高く設定されています。
そのため、1枚当たりの料金設定がどれくらいかという点をまず確認するようにしましょう。
枚数が多いほど単価は低くなる傾向であるため、まとめて依頼するとコスト削減につながることもあります。
製本されている図面の場合、依頼する代行業者や図面の状態により、分解が必要になったり、追加費用が発生したりすることもあります。
見積もりの際に依頼物の状態を詳細に伝えておくことで、想定外の追加費用を回避できます。
ただし、価格のみで委託先を選ぶことはおすすめできません。
安すぎる価格の場合、スキャン後の図面データのクオリティが低く、電子データとして活用できない状況に陥ることもあります。
以下で述べるポイントにも注目しつつ、希望にあった代行業者を選択してください。
ポイント②スキャン用設備の種類
図面のスキャンに使われるスキャナーにはいくつかの種類があり、対応できる図面や完成品のクオリティに差が生じます。
どのような種類のスキャナーが用意されているのかという点も確認するようにすると安心です。
一般的な複合機に搭載されているフラットヘッドスキャナー(ガラス天板で挟み込むもの)は、図面スキャンにもよく用いられますが、図面の形式によっては適さない場合もあります。
とくに図面の背面を他の図面と張り合わせて冊子状にする「観音製本」で保管している場合など、製本されているものはフラッドヘットスキャナーを使用すると影や歪みが出てしまうので、注意しましょう。
冊子状の図面のスキャニングには、見開きの状態を上からスキャンする「オーバーヘッドスキャナー」の活用が有効です。
そのため観音製本の図面が含まれる場合は、オーバーヘットスキャナーを設備に持っている代行業者を選択してください。
ポイント③スキャンの品質
対応できるスキャン解像度も、必ずチェックしておきたいポイントです。
解像度のメニューとしては、主に300dpi・400dpi・600dpiが一般的です。
ただし、もっとも解像度の高い600dpiでのスキャニングは、単価も高くなります。
低い解像度でスキャニングを行った場合、文字が潰れてしまったり、精密さが失われてしまったりすることもあるため、適した解像度を選んで依頼できる業者がおすすめです。
スキャン後の図面データを編集する用途がある場合は、600dpiでの取り込みが理想的です。
また、品質を見極めるには「ISO9001」の認証を受けているか確認しましょう。
ISO9001を取得しているということは、納品前に完成物の品質チェックを確実に行っているという証拠になります。
解像度はもちろん各図面ファイル名のミスも最小限に抑えられ、クオリティの高いサービスを受けられます。
ポイント④対応サービス範囲
スキャン代行業者のサービスメニューに、自社が依頼したい内容が含まれているかも必ず確認しておきましょう。
なぜなら、単に図面を取り込むだけでは、目的の図面を探す際に手間がかかることになるからです。
建築物の図面であれば、「建物名」「所在地」「作成日」「施行日」などの情報をファイル名に含めて名前付けしておくと、検索性が向上します。
代行業者にはこれらをあわせて行っているところもあります。
基本メニューに含まれているのか、別途料金のかかるオプションであるのかも見ておくべきポイントです。
他にも図面ファイルを社員全員で共有できるように、社内ネットワークの構築を行うオプションを用意している業者もあります。
ポイント⑤セキュリティ・情報漏えい対策
代行業者に依頼した図面が外部に流出しないよう、情報管理体制が整っている業者を選ぶようにしましょう。
個人情報の保護対策を行っていることを示す「プライバシーマーク(Pマーク)」や、機密情報の取り扱いの認証を受けている「IO27001」を取得している業者であれば安心できます。
また、図面の引き渡し方法を社用車で行ってくれる代行業者であれば、情報漏えい対策は堅牢だといえます。
図面のスキャンサービスは、設備や品質に特に注視して選ぼう
いかがでしたか?
今回は、図面のスキャンサービスの選び方を解説しました。
外注先を選ぶ際の参考となりましたでしょうか。
図面のスキャンを依頼する際に注視したいのは、専用の設備の有無とスキャンの品質です。
一般的な書類とはサイズなどが異なるため、費用面やセキュリティ以外にも注意しましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!