システム開発を行う上で必要となる設計書の種類とは
公開日:2021.05.23 最終更新日:2021.05.25
この記事では、システム開発を行う上で重要な設計書の種類を解説します。
設計書の作成を検討している事業者様は、ぜひご一読ください。
システム開発の基本設計で必要となる設計書
システム開発で必要となる設計書は、主に基本設計と詳細設計で活用されます。
それぞれで必要となる設計書は異なるため、設計書の内容を把握しておく必要があります。
システム開発の基本設計で必要となる設計書は、主に3種類あります。
設計書①業務フロー
システム開発の基本設計で必要となる設計書の1つが、業務フローです。
業務フローはシステム開発業務における一連の流れを意味し、具体的には見積もりからシステム構築、運用までの一連の流れがまとめられた文章です。
業務フローの主な目的は業務を明確にすることで、誰が担当者なのか明らかになり責任の所在がわかりやすくなります。
システム開発の工程全体に関わることなので、スケジュールを考慮して決めましょう。
設計書②機能一覧表
必要となる設計書の2つ目は、機能一覧表です。
機能一覧表は、システムにどのような機能を搭載するのかを記載するドキュメントのことになります。
例えば、アップロードやメールの送信、PDF出力など、搭載する機能を一覧表にまとめます。
設計フェーズにおいては、全体で大体どのぐらいの機能を実装するのかを初期段階で把握しておかなければなりません。
なぜなら、予算や費用の想定がつかずにクライアントへ適切な提案ができないからです。
そのため、機能一覧表は設計書を構成する上で必須のドキュメントになります。
機能一覧表に含めるべき内容は下記の通りです。
- システム名
- 担当者
- 機能コード
- 機能名
- 種別
- 分類
これらを記述することで、開発範囲が明確になったり、進捗管理がしやすくなったりします。
設計書③データベース設計書
システム開発の基本設計で必要となるのが、データベース設計書です。
データベース設計書は、データベースの定義やデータベース内の設計を行うためのものです。
膨大な情報を管理するために必要なものなので、しっかりとした設計が必須です。
具体的にデータベース設計書には下記を記載します。
- テーブルの定義
- ER図
テーブルの定義
テーブル定義は、記録したい項目に応じて列名とデータ型を定義します。
列名はID、データ型は、その中に入れるデータの型と表現できるでしょう。
あらかじめ定義しておくことでデータベース設計がしやすくなります。
ER図
データベース設計の標準手法がER図です。
Entity Relationship Diagramの略称で、簡単にいえば設計図のことになります。
データ間の関連性が明確になるため、後戻りリスクの軽減や運用時の引き継ぎの手間を減らすことも期待できるでしょう。
ER図は、IDEF1XもしくはIE表記のどちらかで書きます。
また、下記の3つのデータモデルで設計するのが一般的です。
- 概要モデル
- 論理モデル
- 物理モデル
システム開発の詳細設計で必要な設計書
システム開発の基本設計を終えた後は、細かい部分を決める詳細設計があります。
詳細設計でも用いられる設計書は異なるため、事前に必要となる設計書を把握しておきましょう。
システム開発の詳細設計で必要な設計書は、主に2種類あります。
設計書①画面設計書
システム開発の詳細設計で必要な設計書が、画面設計書です。
画面設計では、UI(ユーザーインターフェース)設計を意味し、実際に画面に表示されているレイアウトやボタン、入力フォームを設計します。
具体的には、画面遷移図や画面レイアウト設計図を記載し、画面の順番や画面同士の関係性を明確にします。
プログラマーがUIを構築する際、画面遷移図やレイアウト設計図を見ながら実装をしていくケースが多いです。
設計書②詳細設計書
システム開発における詳細設計書は、基本設計で決めた内容に細かい機能の追加などをしていくことです。
画面上で表示される項目名や帳票などを詳しく決め、分かりやすい日本語で記す必要があります。
この時全てを決めてしまうのではなく、のちの変更等を考慮してある程度余裕のある内容にしておくことが重要です。
システム開発は基本設計と詳細設計で必要な設計書が異なる
以上、システム開発を行う上で必要な設計書の種類を解説しました。
システム開発を行う際には、基本設計時と詳細設計時でさまざまな設計書が必要になります。
たくさんのドキュメントが必要になるので、驚かれた方も多いのではないでしょうか。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!