設備用エアコンとは?業務用エアコンとの違いも詳しく解説!
公開日:2021.03.09 最終更新日:2024.07.11
本記事では、業務用エアコンと設備用エアコンの違いについて説明します。
どちらのエアコンを設置すべきかわからないという事業者様は、ぜひご一読ください。
設備用エアコンとは?
「設備用エアコン」は、工場や駅構内などの広い空間に設置される、箱状のエアコンです。
熱交換率に優れる水冷一体型や、圧縮機が室内機に搭載されているリモートコンデンサー型などのタイプがあります。
天吊形を提供しているメーカーもいますが、床置形が主流なので、導入を検討するのであれば、十分な設置スペースと搬入経路を確保しておきたいところです。
業務用エアコンと設備用エアコンの違いとは
それではさっそく、業務用と設備用のエアコンにどのような違いがあるのかを解説していきます。
違い①耐久性と価格の高さ
業務用エアコンと設備用エアコンは、同じ馬力であれば冷暖房能力に差はありませんが、設備用エアコンの方が耐久性と価格が高いのが特徴です。
この理由はエアコン本体の材質に関係しています。
業務用エアコンの室内機は樹脂などの素材で作られているのに対し、設備用エアコンの室内機はは鉄板などの素材で作られています。
そのため、耐久性を重視するのであれば高価ですが設備用エアコンを選ぶと良いでしょう。
関連記事:業務用エアコンの耐用年数は何年?できるだけ長く使い続けるには?
違い②設置場所
業務用エアコンと設備用エアコンで耐久性が異なるのは、想定されている設置場所が異なるからです。
業務用エアコンは店舗やオフィス、設備用エアコンは工場で使われることを想定して設計されています。
そのため、設備用エアコンは耐久性が高いだけではなく、工場などへの設置に特化した機能も有しています。
たとえば、ダクトから離れた場所に送風したり、粉塵を特殊なフィルターで除去するといった機能があります。
ただし、耐久性や機能にこだわらない場合には、工場内であっても業務用エアコンを使用するケースもあります。
関連記事:業務用エアコンの馬力とは?業種別に最適な目安を紹介
違い③形の種類
設備用エアコンの形は2種類しかなく、業務用エアコンは種類が豊富という違いもあります。
設備用エアコンの種類は以下の2つです。
- 床置形
- 天吊形
設備用エアコンは天井の高い建物に対応するため床置形が主流になっています。
床置きタイプの設備用エアコンを選ぶ場合、荷物を運んでいる最中に床に置いているエアコンにぶつかる可能性があるため、本体そのものの頑丈さを重視して選ぶと安心です。
また、中には工場内ではさまざまな機器が使われており、エアコンを設置するための十分なスペースを確保できないケースもあるでしょう。
このような工場に対応するため、天吊形の設備用エアコンを揃えているメーカーもあります。
一方、業務用エアコンは以下のような種類があります。
- 天井カセット
- 天吊形
- 壁掛形
- ダクト形
- ビルトイン形
- 床置形
など……
天井カセット形は天井とエアコンが一体化しており目立たないため、照明があってスペースがない場合や小さな店舗などへの設置にいています。
天吊形は静かでスペースを取らず、周りのインテリアにも溶け込むため、見た目にこだわりたい場合に最適です。
壁掛型は、床のスペースが不要で据付工事が容易にでき、工事費用も安いというメリットがあります。
その他にも業務用エアコンには、空調の存在を感じさせないダクト形やレイアウトフリーなビルトイン形、気軽に設置できる床置形もあります。
また、こちらの記事もあわせてご確認ください。
関連記事:業務用エアコンのタイプ別設置費用
設備用エアコンを選んだほうがよい環境とは
設備用エアコンの特徴として、耐久性の高さが挙げられます。
長期間での使用を想定した造りになっており、なおかつ衝撃にも強いです。
そのため、フォークリフトの操作を誤ってぶつけてしまった場合や、器具などが落下した場合でも、簡単に壊れません。
また、設備用エアコンのなかには、空気中の汚れや粉塵を吸収してくれるタイプもあるので、工場をはじめとした、微粒子状の油や粉塵が出やすい環境でも活躍します。
業務用エアコンのタイプ
業務用エアコンと設備用エアコンのそれぞれの特徴は把握できたものの、機器のタイプの選び方にお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
エアコンのタイプ、ならびに特徴は以下のとおりです。
【業務用エアコンのタイプ】
エアコンのタイプ | 特徴 |
埋込型 | 天井の内部に本体を埋め込む。部屋全体に効率よく風を送り込める |
天吊型 | 天井に設置する。直線的に風を送り込める |
壁掛け型 | 壁に設置する。工事に手間がかからず、機器の本体価格も安いので、費用を抑えられる |
ダクト型 | 吸い込み口と吹き出し口がエアコン本体と分離している。本体を完全に天井内部へ隠せるので、自由に配置できる |
業務用エアコンのタイプについて、より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:業務用エアコンの種類について紹介!形(タイプ)別の特徴も解説
業務用エアコンと設備用エアコンの違いは、設置場所や耐久性、形などにある
今回は、業務用エアコンと設備用エアコンの3つの違いを解説してきました。
業務用と設備用では、耐久性と価格の高さや設置する場所、形の種類などが異なります。
「倉庫ではないけど耐久性が高いほうがいいから設備用エアコンにしようかな」
「倉庫内にスペースがないので天吊形の設備用エアコンにしたい」
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。