業務用エアコンと家庭用エアコンは何が違う?異なる3点を徹底解説
公開日:2021.04.12 最終更新日:2024.07.12
本記事では、業務用エアコンと家庭用エアコンの違いを解説します。
エアコン選びにお悩みの事業者様は、ぜひご一読ください。
業務用エアコンと家庭用エアコンの違い
業務用エアコンと家庭用エアコンにはさまざまな違いがあります。
大きな特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 馬力・電圧の違い
- 設置工事の方法
- 電気料金の契約方法
違い①馬力・電圧の違い
業務用エアコンと家庭エアコンの大きな違いの1つとして、馬力や電圧が異なることが挙げられます。
一般的に家庭用エアコンで使用する電源は、交流(単相)100Vまたは200Vです。
一方の業務用エアコンでは、三相200Vの電源が必要となります。
単相200Vの電源は、ほとんどの一般家庭で備え付けられています。
しかし、業務用エアコンに必要な三相200Vの電源は、別途契約しなければなりません。
関連記事:業務用エアコンの馬力とは?業種別に最適な目安を紹介
違い②設置工事の方法
業務用エアコンと家庭用エアコンは、設置工事の方法も異なります。
家庭用エアコンは、電源を接続して室内機と室外機を設置するだけで簡単に取り付けられます。
一方業務用エアコンは、室内機が天井に埋め込まれている場合は大規模な工事が必要になります。
また、エアコンを交換する場合は天井などの工事に加えて、使用済みフロンガスの回収・配管洗浄作業も必要です。
そのため、業務用エアコンの取り付けや交換の際は専門業者に依頼しなければなりません。
さらに、業務用エアコンは1台の室外機に複数の室内機を組み合わせて活用できるため、別途接続なども必要になります。
違い③電気料金の契約方法
業務用エアコンと家庭用エアコンでは、使用する電力会社との契約内容にも違いが生じます。
使用する電圧の違いから契約方法が異なり、家庭用エアコンの場合は一般的な電灯契約での利用になります。
一方で業務用エアコンは、三相200Vのため「高圧契約」または「動力(低圧電力)契約」が必要になります。
これらの契約は、家庭用の電灯契約よりも複雑である場合が多いです。
たとえば、高圧契約の場合最大需要電力によって電気代が変動するなどの特徴があり、使用電力の大きい施設・建物が契約しています。
業務用エアコンを導入するメリット
業務用と家庭用の違いは把握できたものの「業務用エアコンを選ぶことで、どんなメリットがあるの?」と思われている方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、業務用エアコンを選ぶメリットを紹介します。
以下で挙げる点に魅力を感じるのであれば、導入を検討してみてください。
メリット①耐久性に優れている
業務用エアコンの特徴として、耐久性が高く、壊れにくいことが挙げられます。
長時間かつ強力なパワーで稼働させることを前提に造られているため、家庭用エアコンより長持ちしやすいです。
なお、家庭用エアコンの耐用年数の目安は5~10年程度ですが、業務用エアコンの耐用年数は10~15年程度であることからも、耐久性の高さが伺えます。
また、業務用か家庭用かを問わず、エアコンは経年にともない劣化するため、内部の部品が故障すると、火災などの危険な事故を引き起こす可能性もあります。
重大な事故を未然に防ぐためにも、オフィスや店舗に長期間設置するのであれば、業務用エアコンを導入したいところです。
関連記事:業務用エアコンの耐用年数は何年?寿命が短くなる原因も解説
メリット②電気代を抑えられる
家庭用エアコンと比較すると、業務用エアコンはパワーが高いです。
より短い時間で設定温度に達するので、結果的に電気代の節約につながります。
室内のスペースが狭い場合でも、熱を発する機械を設置している場所や、多くの人が集まる場所に家庭用エアコンを設置すると、機器本体に負荷がかかります。
導入コストを抑えようとした結果、かえって電気代が高くなることもあるので、このような場合も業務用エアコンを設置しましょう。
関連記事:業務用エアコンにかかる電気代の節約術2選
メリット③室外機をまとめられる
業務用エアコンのなかには、複数台の機器を設置しても、室外機を1つにまとめられる「マルチエアコン」があります。
このタイプを導入すれば、屋外のスペースにかかわらず、室内にエアコンを複数台設置できますし、外観の美観を損ねません。
室外機を設置するスペースが限られていても、複数のエアコンを導入できるという点は、家庭用エアコンにはないメリットだといえます。
関連記事:マルチエアコンのメリット・デメリット、業務用エアコンとの違いを解説
メリット④メーカー保証が長い
家庭用エアコンと比較すると、業務用エアコンは補償期間が長いです。
メーカーや機器のタイプによって多少の差はありますが、家庭用エアコンの保証期間が1~5年程度であるのに対し、業務用エアコンの保証期間の目安は5~15年程度です。
また、本来の耐久性が高いことにくわえ、定期点検やアフターサービスもあるので、機器にトラブルが生じにくいです。
しかし、エアコンは消耗品であり、経年にともない劣化するので、突然故障する可能性はあります。
事業の運用に影響を与えることもあるので、24時間営業の店舗や、気温が高い工場など、機器への負担が大きい環境に設置するのであれば、業務用エアコンを選びましょう。
関連記事:業務用エアコンのおすすめ主要国内メーカー6社を比較!優良な販売・設置会社も紹介
メリット⑤機器の種類が豊富である
壁掛タイプや天井埋込タイプなど、業務用エアコンは機器の種類やサイズが豊富です。
たとえば、店内のレイアウトにこだわっているレストランでは、天井埋込タイプの機器を設置すれば、内観を損ねません。
ほかにも、限られたスペースや足元を冷やしたい場合には、床置タイプを設置すれば、風を行き渡らせることが可能です。
設置する目的に合わせて、最適な機器を選べるという点は、業務用エアコンならではの強みです。
関連記事:業務用エアコンの種類について紹介!形(タイプ)別の特徴も解説
業務用エアコンと家庭用エアコンの大きな違いは電圧や工事・契約方法
以上、業務用エアコンと家庭用エアコンの3つの違いを解説してきました。
家庭用エアコンと業務用エアコンは機器の構成・使用電源・能力・契約内容・設置工事の難易度などの面で大きな違いがあります。
店舗やオフィスなどで業務用エアコンを取り付ける場合には、専門業者に相談をすることが大切しょう。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
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