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公開日:2021.04.12 最終更新日:2024.07.12
本記事では、業務用エアコンにおけるパッケージエアコンの特徴を解説します。
パッケージエアコンの導入をお考えの方は、ぜひご一読ください。
パッケージエアコンとは、室内機と室外機が対になっている業務用エアコンを指します。
パッケージエアコンは他の業務用エアコンと同じく、1台の室外機に複数の室内機がつながっています。
ただし電気の供給方法が異なり、室内機と室外機で同じ電源を使用します。
一般的に出力の大きな業務用エアコンは、室内機と室外機で別々の電源に接続されていることが多いです。
パッケージエアコンは室内機と室外機が連動しているので、室内機を個別に運転・停止することはできず室外機を停止すると自動的に室内機も止まります。
パッケージエアコンは機器の構成がシンプルで、屋外の電源工事を必要としません。
また、構造もシンプルでコンパクトというのも特徴です。
パッケージエアコンの耐用年数は6~15年程度と、ご家庭のエアコンの6年程度と比べても、高い耐久性を誇っています。
なお耐用年数は、エアコンのタイプによって異なります。
ビルトイン形・ダクト形とよばれるタイプのうち、出力22kw以上のタイプの耐用年数は15年程度、22kw以下のタイプは13年程度です。
また、壁掛け形・床置き形の耐用年数は6年程度と、パッケージエアコンのなかでは比較的短期間です。
なお、上述した数値はあくまでも目安であり、使い方によってはより短い期間で寿命を迎えることもあります。
下記のような条件下での稼働は、エアコンの寿命を短くしてしまうということを覚えておきましょう。
【エアコンの寿命を短くしてしまう使い方・条件】
パッケージエアコンの耐用年数については、下記記事で詳しく解説しています。
ぜひ、併せてお読みください。
関連記事:業務用エアコンの耐用年数は何年?寿命が短くなる原因も解説
パッケージエアコンは大きく分けて以下の2種類です。
店舗オフィス用パッケージエアコンは、1台の室外機に1~4台の室内機がつながったタイプです。
天井に埋め込む形式だけでなく、床置き、ダクト、ビルトイン、壁掛けなど色々な製品があります。
出力は4kw(1.5馬力)から30kw(12馬力)程度となります。
比較的コンパクトなため、規模がそれほど大きくない事務所や飲食店・理美容室・病院・店舗などで多く用いられています。
そのため、パッケージエアコンといえば、店舗オフィス用パッケージエアコンを指すことが多いです。
設備用パッケージエアコンは、1台の室外機に対して室内機も1台になっている業務用エアコンです。
設備用パッケージエアコンは馬力が大きいため、主に、広いホールや工場など、巨大なワンフロアで使用されます。
床置きの箱型のエアコンであり、水冷式と空冷式の2種類に分けられます。
水冷式は吸収した熱を水に放出するタイプとなっており、水配管や冷却装置などが必要なため近年ではあり使われていません。
空冷式は熱気を大気へと逃がすタイプであり、現在の設備用エアコンの主流となっています。
ルーフ形パッケージエアコンとは、室内機と室外機がダクトにより連結されているエアコンです。
天井が高い場合や、フロアが広い場合でも、オフィスの室内構造を問わず取り付け可能であり、出力は最大で80kw程度です。
ビル用マルチエアコンとは、3,000平方メートル以上の中・大規模のビルや病院などの施設で使われるエアコンのことです。
先述したパッケージエアコンと、ビル用マルチエアコンは、ともに業務用エアコンの一種ですが、両者のあいだにはいくつかの違いがあります。
続いては、パッケージエアコンとビル用マルチエアコンの5つの違いを解説します。
パッケージエアコンとビル用マルチエアコンとでは、室内機の出力が異なります。
パッケージエアコンの場合、室内機の出力は最大28kw程度であるのに対し、ビル用マルチエアコンの室内機では28kwを超えるタイプが多数あります。
複数の室内機を同時に使用するうえでの条件にも、パッケージエアコンとビル用マルチエアコンのあいだで違いがあります。
パッケージエアコンは、同じ出力の室内機同士でしか、使用できません。
一方で、ビル用マルチエアコンは、異なる出力の室内機を並列して使用可能です。
そのため、建物内で広さや設定温度の異なる複数の部屋に合わせて、それぞれ異なる出力の室内機を設置できるという利点があります。
一般的に、パッケージエアコンは室内機の、個別の運転切り替えができません。
一方で、ビル用マルチエアコンは、室内機ごとに運転を切り替えられます。
また、前者はすべての室内機を1つのリモコンで操作しますが、後者は室内機ごとにそれぞれリモコンが分かれています。
パッケージエアコンとビル用マルチエアコンとでは、電源の取り方も異なります。
パッケージエアコンの場合、電源は1つで済み、室外機から室内機に給電されます。
一方でビル用マルチエアコンの場合は、室外機と室内機それぞれにおいて、別の電源が必要です。
冷媒配管の長さや高低差にも、パッケージエアコンとビル用マルチエアコンで違いがあります。
パッケージエアコンの冷媒配管は、全長が100メートル程度、また室内機と室外機の高低差は30メートルまでです。
一方、ビル用マルチエアコンの場合、冷媒配管の全長は1,000メートル程度、室内機と室外機の高低差は最大50メートルです。
続いては、パッケージエアコンと一般家庭で使われるエアコンの4つの違いを紹介します。
パッケージエアコンと家庭用エアコンの大きな違いとしては、形状が挙げられます。
パッケージエアコンは、天井に埋め込むタイプや、天井から吊り下げるタイプが一般的ですが、家庭用エアコンは壁掛けタイプが主流です。
また形状の違いにともない、設置にあたっての工事の所要日数も異なります。
パッケージエアコンを設置する場合は、天井に穴を開けたり、ダクトの設置を行ったりと、大規模な工事が必要なので、数日の工事期間が必要です。
一方で家庭用エアコンは、当日中に工事が完了します。
電源規格も、パッケージエアコンと家庭用エアコンで異なります。
パッケージエアコンの電源は、一般的な規格である単相の200V、もしくは三相の200Vです。
三相とは、産業用機器の電源に採用されている、大量の電力供給を可能とする電源規格のことです。
一方で家庭用エアコンは、単相の100Vが採用されています。
パッケージエアコンは、家庭用エアコンと違い、広大な空間の空調を行うため、消費する電力もより大きくなります。
パッケージエアコンは最大28kw程度の出力を有しますが、家庭用エアコンの出力は8kw程度です。
この数値を、空調可能な広さで比較すると、パッケージエアコンの場合は270平方メートル程度、家庭用エアコンの場合は70平方メートル程度となります。
パッケージエアコンと家庭用エアコンとでは、耐久性においても差異があります。
パッケージエアコンは15年程度の耐用年数を有するのに対し、家庭用エアコンは6年程度です。
耐用年数が長いということは、つまり、それだけ耐久性が高く、故障しにくいということです。
パッケージエアコンはオフィスや施設で使用されるため、たとえば24時間の連続稼働のような、過酷な使用にも耐えるよう設計されています。
続いては、パッケージエアコンの室内機の種類を解説します。
「天井埋め込みカセット4方向吹出形」は、パッケージエアコンのなかで、もっとも多く採用されているタイプです。
外観は正方形で、送風口が4方向に取り付けられています。
温度のほか、風量、風向を容易に調整でき、またデザインの自由度も高いという点が特徴です。
なお、より省スペース向けに造られた、「天井埋め込みカセット4方向吹出コンパクト形」というタイプもあります。
関連記事:天カセエアコンとは?種類や馬力から交換費用の相場まで解説
「天井埋め込みカセット2方向吹出形」とは、送風口が2方向についている、長方形の室内機です。
「天井埋め込みカセット4方向吹出形」よりも、省スペースであるという特徴があります。
「天井埋め込みカセット1方向吹出形」は、送風口が1方向のみの、長方形の室内機です。
部屋の隅への設置に適したタイプですが、風向や風量の調整機能は「天井埋め込みカセット4方向吹出形」や「天井埋め込みカセット2方向吹出形」と比べて劣ります。
関連記事:埋込型業務用エアコンが持つ2つの特徴と代表的な機種
「ビルトインカセット形」は、天井に埋め込むタイプの室内機です。
目立ちにくく、デザイン性も高いというメリットがある反面、工事費用は高額になります。
「天井埋め込みダクト形」とは、吸気口と送風口が分離しているタイプの室内機です。
室内機は完全に見えなくなるため、室内のインテリアをより重視したい場合におすすめです。
なお、工事費用はビルトインカセット形と同様、高額になる傾向にあります。
関連記事:ダクト型業務用エアコンが持つ2つの特徴と代表的な機種
「天吊露出形」は、天井下に設置され、前方1方向に送風を行う長方形の室内機で、ダクト形やカセット形の設置が難しい場合に採用されます。
取り付けが比較的簡単で、費用も安いという利点がある一方で、送風に偏りがあります。
関連記事:天吊り型業務用エアコンが持つ2つの特徴と代表的な機種
パッケージエアコンを選ぶ際は、下記のポイントを参考にしてください。
パッケージエアコンを選ぶ際の確認ポイント
最初のポイントは、パッケージエアコンを設置する場所の床面積をもとに、十分な空調能力を持つエアコンの機種を知ることです。
メーカーのWebサイトには、床面積と、目安となるエアコンの出力の対応表が載っているので、こちらを参考に機種を選びましょう。
次に、設置するフロアの構造や、障害物の状況などを踏まえて、室内機の形状を選びます。
たとえば、室内機を部屋の隅に設置するのか、中央に設置するのかという点によって、適切な室内機は変わってきます。
また、初期費用や月々の電気代といった費用を比較しつつ、コストパフォーマンスに優れた機種を選ぶことも忘れてはなりません。
なお、家庭用エアコンと異なり、パッケージエアコンを選ぶうえではいくつかの複雑な条件を考慮する必要があるので、プロのアドバイスをもらうことをおすすめします。
選定に際しては、一度パッケージエアコンの専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。
パッケージエアコンの仕組みは、基本的にほかのタイプのエアコンの仕組みと同じです。
詳しくは、下記をご覧ください。
エアコンの仕組み【熱交換サイクル】
エアコンは“冷媒”とよばれるガスを利用して排熱・および吸熱を行っており、これを熱交換とよびます。
一般的に物質は、圧縮すると高温になるので、熱は外部に移動し、反対に膨張させると冷えて、外部から熱を奪いやすくなります。
この仕組みを利用し、エアコンは室外機に内蔵されている圧縮機で、冷媒の圧縮と減圧を繰り返し、室内と室外のあいだで熱が運搬され、部屋を冷却しているのです。
なお、暖房の場合は、上述した流れとは逆のプロセスが行われます。
以上、業務用エアコンにおけるパッケージエアコンの特徴と代表的な2種類を解説しました。
業務用パッケージエアコンには、主に店舗オフィス用パッケージエアコンと設備用パッケージエアコンの2種類があります。
それぞれ馬力や仕組みが異なっており、用途に合わせて選択することが重要といえます。
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現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
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