エアコンからミシミシときしみ音が!原因と対処法を解説
公開日:2024.01.21 最終更新日:2024.07.29
エアコンを使っていたら、突然「ミシミシ」や「パキッ」などの音がしたという経験をした方も多いでしょう。
エアコンから聞こえる異音は、音の種類により原因が異なります。作動音で正常な場合もあれば、不具合を起こしている可能性もあるため注意が必要です。
そこで本記事ではエアコンから聞こえる異音について、音の鳴り方による原因と対処法をわかりやすく解説します。
エアコンからの異音で悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
音の違いによる原因
エアコンからの異音は、下記のように鳴り方で原因を推測できます。
異音の種類 | 原因 | 対処法 |
ミシミシ・パキッ | 内部部品の膨張や収縮音 | 正常 |
カタカタ・ガタガタ | フィルターやカバーの取り付け不良 | 正常に取り付けられているか確認する |
ウィーン | ルーバーの作動音 | 正常 |
ブーン | コンプレッサーの作動音 | 正常 |
キュルキュル | ホコリ詰まり ベアリングの不具合 | フィルターの清掃 修理業者に依頼 |
ポコポコ・ポンポン | ドレンホースの詰まり | 窓を開けて換気する エアカットバルブを付ける |
カサカサ | 虫(ゴキブリ)の侵入 | 防虫キャップを取り付ける |
では、それぞれの音の鳴り方と原因を詳しく解説します。
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ミシミシ・パキッ|内部部品の膨張や収縮音
「ミシミシ」や「パキッ」などの異音は、エアコンの内部部品の膨張音もしくは収縮音です。
エアコンは起動した際に、内部部品が暖められたり冷やされたりすることで、膨張や収縮を繰り返します。その際、膨張音や収縮音が出ます。
いずれも熱交換器が正常に作動していることを示す音です。故障だと勘違いしやすいですが、正常な状態なので気にする必要はありません。
カタカタ・ガタガタ|フィルターやカバーの取り付け不良
「カタカタ」や「ガタガタ」といった音が鳴る場合は、エアコンフィルターや前面カバーの取り付け不良を疑いましょう。
エアコンは起動すると、内部のモーターが作動し振動します。この時、エアコンフィルターや前面カバーが正しく取り付けられていないと、振動に伴い音が鳴ってしまいます。
エアコンフィルターの清掃後など、フィルターや前面カバーを外した際に起きやすい現象です。カタカタ音が聞こえたら、正しく取り付けられているか確認してみましょう。
ウィーン|ルーバーの作動音
「ウィーン」という音は、エアコンの送風口に取り付けられたルーバーの作動音です。ルーバーは、エアコンの風向きを変えるために付いているパーツのこと。
風向設定が自動だとセンサーが快適な風向きを検知し、自動でルーバーが作動します。その際に鳴る「ウィーン」という作動音が、音の原因です。ルーバーが正常に作動しているサインのため、とくに気にする必要はありません。
ブーン|コンプレッサーの作動音
「ブーン」という音は、エアコン内部のコンプレッサーの作動音です。コンプレッサーとは圧縮機のことで、気体の温度を変化させエアコンに利用する役割があります。
コンプレッサーは負荷の大きさに伴い、作動音が大きく鳴りがちです。とくに外気温が高い日には負荷が大きくなるため、「ブーン」という作動音も大きくなります。
故障ではなく作動音のため、放置しても問題ありません。もし音が気になる場合はエアコンの設定温度を高くして、コンプレッサーに負荷がかからないよう調整しましょう。
キュルキュル|ホコリ詰まりorベアリングの不具合
「キュルキュル」といった音がなる場合は、エアコンフィルターのホコリ詰まりかベアリングの不具合が考えられます。
エアコンフィルターが目詰まりすると正常に吸引できないため、異音が鳴る場合があります。エアコンフィルターを清掃すれば、解消できるでしょう。
一方ベアリングの不具合が原因の場合は、自力での対処は困難です。エアコン業者に点検を依頼し、症状によっては潤滑油の補充やベアリングの交換が必要になります。
ポコポコ・ポンポン|ドレンホースの詰まり
「ポコポコ」や「ポンポン」という音が鳴る場合は、ドレンホース(排水ホース)に原因があります。
ドレンホースから外気が流入(逆流)する際に発生する音で、強風時や気密性の高い室内で作動している際に起きやすい現象です。
故障ではなく、窓を開けて換気すれば音を一時的に解消できます。もし根本的に解決したいのであれば、エアカットバルブ(逆止弁)を付けることで空気の逆流を防げます。
カサカサ|虫の侵入
「カサカサ」という音が聞こえる場合は、エアコン内部に虫(ゴキブリ)が侵入している可能性があります。
エアコンはドレンホースを通じて外とつながっているため、構造上ゴキブリが侵入できてしまいます。しかもエアコン内部は湿気やカビが発生しやすいため、ゴキブリにとってはうってつけの環境です。
夜間に音がしたり、吹き出し口に1〜2ミリほどの黒い斑点(ゴキブリのフン)が見られる場合はゴキブリの侵入を疑いましょう。
ゴキブリ自体は殺虫剤などで対処できますが、それでは根本的な解決にはなりません。ホームセンター等で防虫キャップが販売されているので、ドレンホースの先端に取り付けて侵入を予防しましょう。
エアコンからの異音を防ぐ対処法
エアコンからの異音を防ぐ対処法を、2つ紹介します。
- 定期的にフィルターを掃除する
- 室外機の設置環境を整える
それぞれ詳しく解説します。
定期的にフィルターを掃除する
エアコンフィルターを定期的に掃除することで、エアコンからの異音を予防できます。
エアコンフィルターは吸引時に空気中のホコリやゴミなどをカットする役割があるため、とくに汚れやすい部分です。エアコンフィルターは以下の手順で、自力でも簡単に掃除できます。
- 電源プラグを抜く
- 前面パネルを開けてフィルターを外す
- 掃除機の「弱設定」でホコリを吸い取る
- 水で洗い流し、十分に乾燥させる
少なくとも月に1回は掃除し、使用頻度の高くなる夏場と冬場なら2週間に1回のタイミングで掃除しましょう。
関連記事:業務用エアコンの掃除方法とは?掃除手順やタイミングも詳しく解説
室外機の設置環境を整える
室外機の設置環境を整えるのも、有効な方法です。
室外機の周辺に障害物があると、異音や故障の原因につながります。室外機の周辺には何も置かないようにし、空気の流入を妨げないようにしましょう。
またドレンホースにはエアカットバルブ(逆止弁)や防虫キャップを取り付けることで、空気の逆流や虫の侵入による異音を予防できます。
関連記事:業務用エアコンの室外機だけの交換は可能?故障時の対処法を解説
エアコンの異音でよくある質問
エアコンの異音についてよくある質問を解説します。エアコンの異音で悩まないためにも、把握しておきたい内容です。参考にしてみてください。
エアコンをつけていないのに音がするのはなぜですか?
エアコンの停止後にも本体から音が鳴る場合は、下記のように機種ごとに搭載された便利機能が稼働している可能性があります。
- お掃除ロボット機能
- 内部クリーン機能
- 内部乾燥機能 など
お掃除ロボット機能などは上位機種などに、内部クリーンや内部乾燥機能などは現在販売されているほとんどの機種で標準搭載されている機能です。
いずれも故障ではなく作動音のため、気にする必要はありません。どうしても音が気になるようであれば、電源プラグを抜くことで解消できます。
まとめ:エアコンの音を聞き分けて適切に対処しよう
エアコンからの異音にはさまざまな種類があり、音の鳴り方である程度原因を特定できます。
中でもエアコンフィルターの詰まりによる「キュルキュル」音や、内部部品の膨張音や収縮音である「ミシミシ」音などは、よく耳にしやすい音です。
異音を予防するためにはエアコンフィルターを定期的に清掃し、室外機の環境を整えることが重要です。今回の内容を参考に、音の鳴り方を聞き分けて適切に対処しましょう。
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この記事を書いた人
hata