人事評価制度の種類と特徴を解説
公開日:2019.12.18 最終更新日:2020.09.08
人事評価システムは、人事評価に関する業務を効率化したり、よりよく管理および分析をするためのツールです。
そのため、人事評価システムを活かすのに重要なのは、そもそもの人事評価制度です。
そこで当記事では、人事評価制度の種類と特徴についてご紹介します。
人事評価システムのより良い活用を望む事業者様は、ぜひ最後までお読みください。
情意評価とは?
情意評価とは、従業員がどのぐらい意欲を持って勤務しているか、どのぐらい企業のビジョン実現のための行動をとっているかを評価の対象とする、人事評価制度における評価方法の1つです。
情意評価の代表的な評価要素
情意評価の代表的な評価要素には、以下のようなものがあります。
積極性
責任性
改善努力
チャレンジ意欲
協調性
規律性
情意評価が優れている点
情意評価が優れている点は、企業のビジョン実現に必要な人材像・行動理念を明らかにすることにあります。
企業の掲げるビジョンや経営理念を実現させるには、当然それらを理解し、かつその実現に必要なものが何かを当該組織に属する人物間で共有していることが重要です。
とはいっても、概念的なビジョンや理念の共有は難しいもの。
言い換えれば、情意評価の優れている点は、それらを実際の意欲や行動といったものに落とし込むことで、可視化ができたり、方向性を絞り込んでゆくことが可能となる点にあるともいえます。
能力評価とは?
能力評価とは、職務を遂行していく上で必要な能力の有無を評価の対象とする、人事評価制度における評価方法の1つです。
能力評価の代表的な評価要素
能力評価の代表的な評価要素には、以下のようなものがあります。
知識
企画力
折衝力
計画性
理解力
判断力
指導力
チームワーク
能力評価が優れている点
能力評価が優れている点は、企業が求める実践的な職務能力を明らかにすることにあります。
企業が必要とする職務能力が明確になれば、企業の人材ニーズと労働者の職務能力の適合度を測ることが容易になり、効果的な人材の登用や採用、離職防止に役立てることができます。
業績評価とは?
業績評価とは、こなした仕事の質と量や、課題・目標の達成度、与えられた仕事における成果を評価の対象とする、人事評価制度における評価方法の1つです。
業績評価は、成果主義を掲げる人事制度制度で、大きなウェイトを占める評価方法です。
業績評価の代表的な評価要素
業績評価の代表的な評価要素には、以下のようなものがあります。
業績目標達成度
課題目標達成度
日常業務成果
生産性目標達成度
組織貢献活動実績
業績評価が優れている点
業績評価が優れている点は、財務数値ベースの評価要素を人事評価に取り込むことのできる点にあります。
ただし、業績評価は営業職や生産職など、目標が数字で具体的に表せる仕事でしか評価の役に立たないという問題点があります。
数字で具体的な評価が表せない仕事とは、主に仕事の量でなく「質」が問われる仕事のことを指します。
例えば、デザイナーや企画、研究・開発や保守・管理といった職種を指します。
そのため、業績評価を人事評価に用いる際は、自社の職業のもつ性質を適切に理解し、従業員の働きを業績評価で判断するのが適当であるか否かを確認する必要があります。
人事評価制度の種類と特徴はそれぞれ大きく異なるため、職種や状況によって適当なものを選択する必要がある
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで人事評価制度の種類と特徴がご理解いただけたと思います。
人事評価制度の種類と特徴はそれぞれ大きく異なるため、職種や状況によって適当なものを選択する必要があります。
自社に適した人事評価制度を見極め、より良く人事評価システムを利用しましょう。
この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!