人事評価の「見える化」とは?メリット・デメリットも紹介
公開日:2019.12.26 最終更新日:2020.09.08
人事評価システム導入により解決される大きな課題、人事評価プロセスの明確化と透明化(見える化)。
しかし人事評価について、実際どこまで何を公開すべきか、なぜ公開するのか、戸惑っている事業者様も多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、人事評価の「見える化(公開)」の概要とそのメリット・デメリットを紹介します。
人事評価システムの持つ「見える化」特性を最大限に有効活用したい事業者様は、ぜひ最後までお読みください。
そもそも「見える化」とは?
「見える化」とは、主にビジネスにおいて、業務プロセスやその作業についての流れや内容といった情報を分かりやすい形で表現し、組織内で共有することをいいます。
また、見える化は一般的に、課題や問題を認識することを目的として行われます。
人事評価における「見える化」とは何?
人事評価における「見える化」とは、ざっくり言うと、人事評価の過程や結果を「共有」することを意味します。
この「共有」の範囲は、評価者と被評価者の間だけを示すこともあれば、評価者と人事担当者、場合によっては評価者・被評価者を含む全社員を示すこともあります。
オープン主義評価(公開評価型の人事評価)
見える化された人事評価は特に、「オープン主義評価(公開評価型の人事評価)」と呼ばれます。
オープン主義評価では、人事評価の基準から、実際の評価シート、評価手続き、そして評価結果はもちろんのこと、それらが人事処遇や賃金に反映されるまでを公開することを意味します。
人事評価における「見える化」のメリット
人事評価システムにおける「見える化」は、従来の紙の管理ではできなかった、即時性(リアルタイム)と共有性による「情報の取り扱い方の自由」によって実現が可能となる類のものです。
以下に具体的なメリットを2つご紹介します。
人事評価の進捗状況を確認できる
人事評価のプロセスを「見える化」することで、人事評価の進捗具合をリアルタイムに把握することができます。
これにより、多部署にわたる、様々な進み具合の人事評価を取りまとめることが容易になります。
また、進捗状況がオープンになることにより、各評価担当者が自主的に評価シートの提出を早める傾向が高まるため、よりスムーズに全体の人事評価を進めることが可能となります。
なぜ早めに評価シートの提出を行う傾向が高まるかというと、自身の進捗状況が周囲に知られ、かつ他の評価者の進捗状況を知ることにより、評価の実施や評価シートの提出に対する焦りの感情が生じるからです。
評価に対する納得性、信頼性を高めることができる
人事評価のプロセスを「見える化」することで、被評価者の評価に対する納得性および信頼性を高めることができます。
評価の基準はもちろん、評価のプロセスまでもが明確になることで、従業員は何をどう評価されたのか、さらに、どういった点の改善に取り組めば良いのかを知ることができます。
これにより、自身の評価に納得しやすくなるとともに、目指すべきものを知ることで成長の機会を得ることができます。
また、正当な評価だと感じられることで、評価者に対しての信頼も高まります。
人事評価における「見える化」のデメリット
人事評価における「見える化」のデメリットは、主に「見える化」そのものによるものでなく、「見える化」によって、そもそもの評価制度や人事制度、および評価者のスキルが未熟だった場合に生じます。
そのため、企業は評価者・被評価者を含む、誰が見ても問題のない人事評価そのものに取り組むことが重要です。
人事評価の「見える化(公開)」は、従業員の納得度を上げ、成長の機会を与えるためのもの
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、人事評価の「見える化」の概要およびメリット・デメリットがご理解いただけたと思います。
人事評価は、「見える化(公開)」を行うことで、従業員の納得度を上げ、成長の機会を与えるためのものとして機能することが可能となります。
人事評価を単なる人材の評価に終わらせず、従業員の成長の機会につなげていきたいとお考えの事業者様は、ぜひEMEAO!までご相談ください。
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この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!