決済代行サービスにおける海外決済と国内決済の3つの違い
公開日:2019.10.21 最終更新日:2024.08.21
決済代行会社のサービスを利用する場合、一般的に海外決済と国内決済の2種類から選択します。
そこで今回は、海外決済と国内決済の3つの主な違いを紹介します。
国内決済か海外決済かでお悩みの事業者様は、ぜひご一読ください。
関連記事:決済代行会社の失敗しない選び方とは?EMEAO!業者選定ガイド【決済代行】
決済代行サービスにおける海外決済と国内決済の違い
海外決済と国内決済の違いは、決済代行業者が提供している決済サービスが国内にあるか海外にあるかです。
しかし違いはそれだけでなく、審査方法や手数料なども大きく異なります。
今回は、以下の3つの違いについて詳しく解説していきます。
- クレジットカードの審査の厳しさ
- 決済手数料
- 支払い方法
違い①クレジットカードの審査の厳しさ
海外決済と国内決済のどちらを選ぶにしても、クレジットカード会社の審査を通過しなければサービスは開始できません。
審査については、一般的に海外決済よりも国内決済のほうが審査の基準が厳しいといわれています。
特に『特定商取引法及び割賦販売法』の改正により、エステサロンなどの一部の業種において国内カード会社の審査に通る確率が一段と低くなっています。
国内決済は審査が厳しいため、導入することで信用が得られやすくなるといったメリットもあります。
一方海外決済では、決済情報を海外に送信して海外で決済が行われます。
そのため、国内では審査が通過しにくい業種の場合は海外決済の方が導入しやすいといえるでしょう。
関連記事:決済代行会社の契約が難しい5つの業種一覧と審査通過のポイント
違い②決済手数料
海外決済と国内決済では、決済手数料も違ってきます。
一般的に、海外決済よりも国内決済のほうが手数料は安い傾向にあります。
具体的には海外決済の手数料が8%ほどに対し、国内決済の手数料は5%ほどです。
導入時には審査が厳しい国内決済ですが、ランニングコストは海外決済よりも安いといえるでしょう。
関連記事:クレジットカード決済加盟店手数料の業種・店舗規模別の相場表
違い③支払方法
支払方法の種類も、海外決済と国内決済では異なってきます。
多くの決済サービスでの国内決済は支払回数を選べますが、海外決済は一括払いのみが原則です。
国内決済は幅広い支払い方法を選べるので、利用しやすいという特徴があります。
主流な海外決済サービス3選
比較的導入しやすい海外決済ですが、決済代行会社によって扱っている海外決済サービスはそれぞれ異なります。
ここでは、代表的な3つの海外決済サービスの特徴を紹介していきます。
海外決済代行サービス①ペイパル
「ペイパル」は、世界中で利用されている海外決済サービスであることが特徴です。
ペイパルは200以上の国と地域、そして100以上の通貨に対応しており、複数国の利用者に対応することができます。
海外決済の中でも審査が簡単である点が特徴なこともあり、1,800万以上の店舗が導入し利用者は2億2,500万人にものぼります。
- 200以上の国、100以上の通貨に対応
- 審査が比較的簡単
- クレジットカード決済に対応
海外決済代行サービス②ペイジェント
「ペイジェント」は。約2億人に利用されている海外決済サービスです。
ペイジェントは現在、カード情報の非保持化を加速しており、業界最高クラスのセキュリティを宣言しています。
また、豊富な決済手段にが可能であり、クレジットカード決済からスマホ決済まで幅広く対応できることが特徴です。
- 業界最高クラスのセキュリティレベル
- 利用者は全世界で約2億人
- クレジットカード決済に限らず豊富な決済手段に対応
海外決済代行サービス③銀聯ネット決済
「銀聯ネット決済」は、中国で最も普及しているカードブランド銀聯が提供している決済サービスです。
取扱金額は約1兆9,000億ドルで、海外決済の中でも最も大きなシェアを誇っています。
中国では独自の決済サービスが発達しているので、主に中国の利用者をターゲットとしたECサイトでの導入がおすすめです。
- 中国のユーザーがターゲットの場合におすすめ
- 銀聯カードに対応
決済代行サービスの仕組み
次に、決済代行サービスの仕組みについて簡単に解説します。
クレジット決済を例に取って、その仕組みを詳しく見てみましょう。
上記の図のように、決済代行会社は自店舗とクレジットカード会社の仲介役になる役割をもちます。
決済時の与信確認・売上の入金など決済に関するさまざまな工程をスムーズに行ってもらえるという仕組みです。
決済代行サービスを利用するメリット
決済代行サービスを利用することにより、さまざまな手続きにかかる負担を軽減することができます。
決済代行会社は審査通過に関するノウハウも豊富であり、個人で行うよりも導入がしやすいというメリットがあります。
毎月の経理処理も楽に行うことができ、複数の決済手段を簡単に導入することが可能です。
関連記事:決済代行会社の仕組みとは?メリット・デメリットや選び方も解説
決済代行サービスの選び方
海外決済も国内決済も、決済代行サービスの選び方としては同じです。
決済代行サービスの選び方のポイントは以下の4つです。
- 自分の希望するクレジットカードのブランドを取り扱っているか
- クレジットカードの決済手数料はいくらなのか
- 自店舗にとって使いやすい決済システムかどうか
- セキュリティ対策は万全か
上記のポイントに注目して、自店舗に最適な決済代行サービスを見極めましょう。
国内決済と海外決済の違いは、審査基準や手数料・支払い方法など
以上、海外決済と国内決済の違いについて説明してきました。
海外決済と国内決済では、審査の厳しさ、決済手数料、支払方法などに違いがあります。
海外決済のほうが審査に通りやすいというメリットがありますが、国内決済に比べて手数料が高く一括払いしかできないという特徴があります。
「自社の場合はどちらの決済サービスがいいのか判断できない……」
という事業者様はぜひEMEAO!にお問い合わせください。
数分程度の簡単なヒアリングのみで、優良な決済代行業者を完全無料でご紹介いたします。
この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。