AIシステム付き防犯カメラを万引き対策に使う3つのメリット

日本国内で起こった窃盗犯罪のなかでも、万引きは16.5パーセントを占めています。（2017年時点）
これらはあくまで検挙率のなかの割合でもあるので、認知されていない件数を含めると更に多いものと予想されます。
参照：平成30年度版犯罪白書

これだけ大きな被害を、黙って見過ごすわけにもいかないですよね。
実は万引き対策に、最新のAIシステムを活用した防犯カメラが注目されているのをご存じでしょうか？

そこで、本記事ではAIシステムを組み込んだ最新の防犯カメラの特徴をご紹介します。
万引き対策を万全にしたいという事業者様は、ぜひご一読ください。

万引き防止AIシステムを搭載した防犯カメラとは？

まず、万引き防止のAIシステムを組み込んだ防犯カメラは具体的になにをしてくれるのかをご紹介します。
この最新カメラは、店内の客の不審な動きなどを検知し、店舗スタッフのスマートフォンに通知してくれるのです。

なぜこのようなことができるのかというと、AIシステムには過去の事例から分析された万引き犯に共通する動きなどの細かな情報があらかじめ蓄積されているためです。

カメラに人がうつると、その動きをAIが検知します。
蓄積されたデータと共通する、つまり「万引き犯の疑いが高い」とAIが判断した場合は、ネットワークを通じて店員のスマートフォンに客の特徴などの情報を送ります。
過去の膨大なデータに基づいて客の動きをリアルタイムで判断する仕組みであり、店員や警備員の目が行き届かない範囲までカメラで常に監視できるため、精度の高い万引き対策が実現できるのです。

万引き対策にAIシステムを搭載した防犯カメラを導入する3つのメリット

では、この最新カメラの設置によってどんな効果が期待できるのでしょうか？
実は、万引き被害の削減はもちろん、他にもメリットがあるのです。
ここからは、3つのメリットを具体的にご紹介します。

なお、防犯カメラ導入費用の相場をご確認いただくことで、導入の検討材料となります。

メリット①「声掛け」という最も効果的な万引き対策を強化できる！

実は、万引き対策において最も効果的な施策は防犯カメラではなく、店員による「声掛け」と言われています。

平成27年度の警視庁の調査によると、万引きの被疑者が犯行を諦める要因の第一位が「店員の声掛け」とされており、全体の65%以上もの被疑者が回答しています。
防犯カメラは意外にも最下位で、なんと被疑者のうち1%程度しか万引きを諦める要因として認識していないのです。

参照：警視庁HP “「挨拶・声掛け」から始める万引き未然防止対策”

「それでは、せっかく最新のシステムが使われていても、防犯カメラでは万引き防止の意味がないんじゃないのか？」
とご不安に感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ご安心ください！
AIシステムを搭載した防犯カメラは、声掛けの促進という面で最大限の効果を発揮します。

従来の防犯カメラの役割は、カメラの設置を認知させることによる抑止、および証拠映像の記録が主です。
AIカメラにも同様の役割はもちろんありますが、それ以上に「店員と来店客とのコミュニケーション」を促進させる役割があります。

前項でもご説明したとおり、防犯カメラのAIシステムは、蓄積されたデータをもとに、不審な動きの客の情報のみを店員に通知します。
店員は、通知をもとに特定の客のみに「こんにちは」「何かお探しでしょうか？」といったように声をかけることで、ごく自然なかたちで先回りして万引き対策を行えます。

AIという最新の技術の活用で、「声掛け」という最大の万引き対策を効率的に行えるというのがAIカメラの最大のメリットです。

メリット②万引き対策における人件費の削減

万引き防止のため、警備員やガードマンを配置している店舗も多いのではないでしょうか。
また、万引き対策を兼ねて、多めの人数のスタッフを配置しているケースも考えられます。

警備のためとはいえ、スタッフの人件費は積み重なると年間で大きなコストとなります。
そこで、AIカメラを設置することで、万引き対策のために配置した人件費を最低限に削減できます。

防犯カメラの設置は、ただでさえ費用のかかるものです。
そのうえで最新の技術を使った新しい製品の導入となると、やはり価格面で躊躇してしまう経営者様も多いでしょう。
しかし、精度の高い万引き対策を行うことができ、人件費をカットできると考えると、トータルで計算するとコスト面でのメリットは大きいのではないでしょうか。

メリット③AIのデータを活用したサービス品質の向上が期待できる！

実は、防犯カメラに搭載されたAIが検知する動きは、万引き目的の不審人物だけではありません。
データに基づき、商品を探しているお客様も素早く検知し通知してくれます。

スマートフォンで通知を受け取った店舗スタッフが、困っているお客様の元に行ってすぐに声をかけることにより、お客様のほうから店員へ声をかける必要なく問題が解決されます。
些細な困りごとも店員がスピード解決することで、今まで以上に高い品質のサービスを提供できるようになります。

AIシステムを組み込んだ防犯カメラで、声掛けによる万引き対策とサービス向上が見込めます！

いかがでしたか？
AIシステムを搭載した防犯カメラが万引きにどのような効果があるのか、どのようなメリットがあるのかご理解いただけたでしょうか。

AIシステムのついた防犯カメラは、「店員による声掛け」という最大の万引き対策を確実かつ効率的に補助してくれる道具です。
従来の防犯カメラよりも万引き防止の効果が見込めるため、警備のコストカットができるというメリットもあります。
また、カメラで検知した商品を探しているお客様には早い段階で声を掛け、「迅速な対応をしてもらえた」と認識してもらうことができれば顧客満足度の向上が見込めます。

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