ERPとは?CRMとは?それぞれの機能とメリットを比較!
公開日:2020.01.16 最終更新日:2020.09.09
ERPとCRM、名前は似ていますが、その用途やできることは大きく異なります。
そこでこの記事では、ERPとCRMそれぞれの機能とメリットをご紹介します。
ERPとCRMの違いを知り、自社に適したシステムの導入をしたい事業者様は、ぜひ最後までお読みください。
・CRMとは何か
・機能とメリット
ERPとは?
ERPとは、企業経営の根幹をなす様々な経営資源を、それら資源を有効活用するという見地から統合的に分配や管理を行い、経営の効率化を図ろうという取り組み、および考え方のことです。
様々な資源とは例えば、人材や設備、情報、資金、資材などです。
ERPは『Enterprise Resources Planning』の頭文字をとったもので、日本語では『企業資金計画』と訳されます。
ERPの主な機能
ERPには以下のような機能があります。
・生産管理
・販売管理
・輸出入管理
・会計管理
ざっくりというと、ERPでは、製品やサービスの生産段階から、最終的な会計段階に至るまでを統合的に管理することで、組織全体における様々な業務の効率化につなげるための機能がそろっています。
ERPの導入メリット
ERP導入のメリットは、様々なデータを組織全体の最適化です。
これまでの分断化された情報管理環境では、それぞれの情報管理システムへのデータの入力といった、作業の重複がありました。
しかし、ERPを導入することで、これらの重複がなくなります。
また、情報を一元化することで、情報活用を促進することが可能となります。
CRMとは?
CRMとは、『顧客との関係』という見地から、収益性の向上を図ろうという取り組み、および考え方のことです。
CRMにおける『顧客との関係』とは、主に顧客の情報を収集および管理、分析を通して顧客への理解を深め、顧客一人ひとりのニーズに合わせたアプローチを行うことを指します。
CRMは『Customer Relationship Management』の頭文字をとったもので、日本語では『顧客関係管理』と訳されます。
CRMは主に顧客満足度や、顧客生涯価値、顧客ロイヤルティの向上を目的とします。
CRMの主な機能
CRMには以下のような機能があります。
・顧客情報および顧客対応履歴の管理機能
・顧客情報の分析および見込み顧客の抽出機能
・フォームの自動生成およびメールマーケティング機能
CRMの機能をざっくり言うと、主に顧客情報の管理と分析とコミュニケーション機能ということができます。
CRMの導入メリット
CRMの導入メリットは、顧客情報を共有することによって、営業活動をチームとして行えるようになることです。
営業活動において、個人がそれぞれに顧客情報を管理していると、営業自体に関するノウハウや情報もその中で完結してしまいます。
そうすると、営業スキルまでもが個々人に依存することとなります。
しかし、業務効率を上げたり営業チーム全体の業績を上げたりするのに欠かせないのは、情報共有とチームとしての取り組みです。
CRMを導入することで、顧客の情報をシステム上で共有することができるようになり、その結果関連のある顧客や営業情報を、営業チーム全体でも共有することができます。
これによって、営業に関する活動情報やノウハウの蓄積が進み、より効率的、効果的な営業活動をチームおよび個人で行うことができるようになります。
ERPは組織全体の最適化が、CRMは顧客との関係の最適化が行える
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、ERPとCRMそれぞれの機能とメリットがご理解いただけたと思います。
ERPは組織全体の最適化が、CRMは顧客との関係の最適化が行えます。
自社にどんなシステムが必要か、ERPとCRMのどちらがより自社に適しているか、お悩みの事業者様は、ぜひEMEAO!コンシェルジュまでご相談ください。
状況を詳しくヒアリングし、貴社に合ったシステムをご紹介します。
この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!