オフィスサイネージにかかる導入費用と運用費用の相場を紹介
公開日:2019.10.25 最終更新日:2024.08.27
デジタルサイネージというと屋外での集客・広告で使われている場面を想定しますが、オフィスでも役に立ちます。
例えば、オフィス内に設置して情報共有に活用したり、エントランスで来客向けに商品情報を提供するといった使い方があります。
しかし、やはり気になるのは費用面。
電子機器のため、導入費用はもちろん、ランニングコストもかかるものです。
そこで本記事では、オフィスサイネージにかかる費用の相場をご紹介します。
ぜひ予算立てや業者との交渉にお役立てください!
※本記事でご紹介する料金は、すべて税抜き価格です。
オフィスサイネージ導入にかかる4つの費用相場
オフィスサイネージは、オフィスに設置し情報共有に役立てたり、会議室に設置して会議をスムーズに進行させるために活用したりと、目的によりさまざまな活用方法があります。
オフィスサイネージの活用方法について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
結論から申しますと、“47インチ程度の壁掛けタイプのモニターをオフィスに設置する”という最もシンプルな方法であれば導入費用は22万円~、ランニングコストはひと月5,000円~が相場です。
それでは、オフィスサイネージを導入する際にかかる費用の内訳を詳しく見てみましょう。
- ディスプレイ購入費
- 再生機器の購入費
- 機器設置にかかる工事費用
- コンテンツ制作費用
オフィスサイネージのディスプレイ購入費用
オフィスサイネージに欠かせない機器といえば、まずコンテンツを映し出すためのディスプレイがあげられます。
オフィスサイネージのディスプレイの価格相場は、サイズや設置タイプによって大きく異なります。
以下の表に、オフィスにおける各用途に適切なサイズごとにディスプレイの費用相場をまとめました。
それぞれ、一番安価なディスプレイである、屋内用スタンドアロン型の壁掛けタイプを想定しています。
設置場所 | ディスプレイサイズ | 費用相場 |
オフィス | 47~55インチ | 18万~30万円程度 |
会議室 | 65インチ | 40万円程度 |
エントランス | 43インチ(マルチ用ディスプレイ) 3枚で85インチ相当 4枚で86インチ相当 | 40万円程度/枚 |
オフィスサイネージとしてよく使われる壁掛けディスプレイの相場は、47~65インチで18万~30万円ほど。
エントランスなど、壁いっぱいに大きな画面を表示させたい場合は、複数のモニターを組み合わせて使うマルチディスプレイがおすすめです。
例えば、43インチのマルチディスプレイを縦に3枚並べると85インチ相当のサイズになります。
43インチのマルチディスプレイの1枚あたりの相場はだいたい40万円程度です。
マルチディスプレイは、セット販売をしていることが多く、購入枚数によって1枚あたりの価格が割安となる傾向があります。
また、ディスプレイ自体にどこまでの機能を求めるかによっても、価格は大きく異なります。
ネットワークに接続できるタイプや、再生機器が内蔵されているタイプだと、相場よりも高めの価格になります。
関連記事:最適なデジタルサイネージのサイズはどれくらい?大きさの選び方
再生機器の購入費用
オフィスサイネージを動かすには、ディスプレイのほかに、コンテンツを映し出すための再生機器も必要です。
オフィスサイネージの再生機器には、USBメモリやドングルレシーバー、スティックPC、STB(セットトップボックス)などいくつかの種類があります。
それぞれの価格相場と特徴は以下の通りです。
再生機器の種類別価格相場
再生機器 | 価格相場 | 特徴 |
USBメモリ | 1,000~3,000円 | PCで使う際と同じ使用方法。性能は低いが、だれでも使いやすい |
ドングルレシーバー | 3,000~2万円 | スマホやタブレットの画面をそのままディスプレイの画面に転送することが可能 |
スティックPC | 5,000~2万円 | アプリをインストールして使用する。コンテンツの再生スケジュール管理が可能。ウェブサイトをそのまま映すこともできる |
STB | 4~10万円 | コンテンツの再生スケジュール管理ができる。インターネット環境下であれば遠隔操作も可能 |
表から分かるように、再生機器は種類によって値段に幅があり、ドングルレシーバーなら3,000~2万円、スティックPCなら5,000~2万円が相場です。
特定のコンテンツを繰り返し再生するのであれば再生機器はUSBメモリで十分です。
しかし、当日の予定や緊急性の高い情報などをリアルタイムで流したい場合は、スティックPCなどの購入か、もしくはネットワーク型デジタルサイネージの購入を検討しましょう。
機器設置にかかる工事費用
ディスプレイや再生機器を設置するためには、工事をしなければいけないケースもあります。
設置工事をする場合、もちろん工事費用がかかりますが、かかる費用は設置環境によって大きく変動します。
具体的な金額を知るには、業者に現地調査に来てもらって、見積りを出してもらう必要があります。
また、多くのオフィスサイネージは、ディスプレイを壁に掛けたり、天井から吊り下げる使い方をしています。
このような設置方法を想定している場合は、専用の金具が別途必要です。
課金の表に、取り付け金具の費用相場をまとめています。
それぞれ、ディスプレイ1枚のみ設置、角度調節が可能なものを想定しています。
取付方法 | 取り付けるモニターのサイズ | 費用相場 |
壁掛け | ~55インチ | 約2万円前後 |
~70インチ | 約3万円前後 | |
天吊り | ~55インチ | 約3万円前後 |
~85インチ | 約5万円前後 |
壁掛けと天吊り、どちらの場合も、取り付け用の金具の相場は2万~5万円程度です。
重たい精密機器を高い位置に固定するものですので、必ず専門業者に工事を依頼しましょう。
コンテンツ制作費用
ディスプレイに流すコンテンツを用意するのにもお金がかかります。
コンテンツの作成にかかる費用は、コンテンツの内容や依頼する業者によって大きく変わります。
オフィスサイネージ機器を販売している業者の中には、コンテンツの制作も受け付けているところもありますので、あわせて見積もりを出してもらいましょう。
相場としては、1分程度の簡単な動画であれば20万円程度です。
写真など、コンテンツ用の素材を自社である程度用意する場合は2万円程度にまで費用を抑えられます。
また、オフィスサイネージであれば、広報担当者にコンテンツを作ってもらうという方法もあります。
HPや社内報を利用してコンテンツを制作すれば、それほど費用も手間もかかりません。
関連記事:デジタルサイネージ購入にかかる費用相場と利用開始までに必要な費用
オフィスサイネージの運用にかかる3つの費用相場
オフィスサイネージを導入する際の初期費用以外にも、使い続けるためにはランニングコストが発生します。
ここでは、オフィスサイネージのランニングコストの相場の内訳をご紹介します。
ランニングコストは以下の3つに分けられます。
- CMS(配信を管理するシステム)の利用費用
- コンテンツの更新費用
- 電気代
CMS(配信を管理するシステム)の利用費用
複数台のサイネージを設置する予定の事業者様は、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)も導入されることをおすすめします。
CMSとは、コンテンツを再生するスケジュールを管理するシステムです。
CMSを導入することによって、コンテンツを管理するご担当者様の手間を減らすことができるでしょう。
CMSの利用費用の相場は、1端末あたり月額4,000~1万円ほどです。
端末の機能やデータ量によって、料金が変わってきます。
コンテンツの更新費用
社内イベントがあるのならば開催場所や時間を発信したり、新入社員の紹介を流したりなど、オフィスサイネージで発信するコンテンツを追加したり変更したくなることもあるでしょう。
コンテンツを作成する際と同じく、更新する際にも業者に依頼すればそれなりの費用が発生します。
費用をおさえたい、もしくは簡単なコンテンツでいいのであれば、社内で作成してもいいでしょう。
電気代
オフィスサイネージを動かすためには、当たり前ですが電気代がかかります。
47型ディスプレイ1台であれば、電気代は月に1,000円以内に収まるでしょう。
ただし、ディスプレイが大きかったり台数が多い場合、作動させる時間が長くなる場合は電気代が高くなります。
オフィスサイネージは、30万円程度の費用で導入できます!
今回は、オフィスサイネージの導入に必要な費用やランニングコストについて、詳しく解説してきました。
導入に必要なものや、それぞれにかかる費用の金額感がご理解いただけたでしょうか。
オフィスサイネージは、47インチ程度の壁掛けディスプレイであれば、再生機器を含めて30万円程度の費用で導入できます。
オフィスサイネージの導入を考えている事業者は本記事を参考に、どのような機器やシステムが必要なのか、どれくらいの費用がかかるのかを把握しておきましょう!
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。