360度人事評価導入のメリット・デメリットを解説
公開日:2019.12.17 最終更新日:2020.07.20
人事評価を効率的に行うことのできる人事評価システム。
その中に、「360度人事評価システム」と呼ばれるものがあります。
360度人事評価とは、「ノーレイティング」と同じく近年注目されるようになった新しい人事評価制度のひとつです。
ノーレイティングについては、下記の記事もご覧ください。
本記事では、360度人事評価の基本知識とともに、システムの利便性を解説していきます。
自社の人事評価制度の見直しをご検討中の担当者様は、ぜひ最後までお読みください。
- 360度評価とはどのような制度なのか
- 360度評価のメリット・デメリット
360度評価の特徴
360度評価とは、従来の人事評価制度とは違い、上司や同僚、部下などさまざまなポジションの従業員が一人の従業員に対し人事評価を行う制度です。
360度評価のフロー
360度評価の導入目的は、「複数の視点による公平な人事評価」です。
評価者は、あらかじめ設定された項目と被評価者を照らし合わせて判断していきます。
「上司なので低くつけてしまうと失礼かもしれない」
「仲が良い同僚には良い評価をつけたい」
といった個人的な感情を排除し、「一人のビジネスパーソンとして」項目を満たしているか、という視点で考える必要があります。
全回答の集計を終えたら、担当者は結果を本人へフィードバックします。
フィードバックの際は、具体的な目標設定をすることで人材の育成につながります。
360度評価導入のメリット
立場の異なる複数の社員が評価をすることで、現場における被評価者の情報を「正確に」「できるだけ多く」集めることができる360度評価。
大きなメリットとして、一個人の感情やバイアスに左右されない公平な結果が期待できます。
従業員のモチベーションが上がるほか、相互に評価をすることになるためチーム内で良好な人間関係が築かれるという導入メリットがあります。
360度評価導入のデメリット
360度評価は、従来の制度では評価に関わることのなかったポジションの社員も参加するという特徴があります。
そのため、導入によって公平な評価がされるというメリットと同時に、公平な評価がされない可能性も考えられます。
「面倒だから全員に無難な数値をつける」「業務と関係のない部分の好き嫌いを反映させる」
といったことが起きないよう、360度評価導入の際は社内教育を行いましょう。
社内説明会を行い、360度評価の導入意図の説明のほか
「私的な感情を反映した場合はペナルティがある」
「集計結果に違和感のある場合は調査を行う可能性がある」
という内容を伝えることで、トラブル発生のリスクを抑えることが期待できます。
また、事前に社内の人間関係について調査を行うことや、試験的に一部の部署に導入して様子を見ることで社内のリテラシーを把握し、導入を判断するといった方法も効果的です。
360度評価システムの機能
360度評価をはじめる際は、制度に合わせて作られた人事評価システムの導入がおすすめです。
システムの導入により、効率的に評価を行うことができるほか、評価の結果がしっかりと各従業員へ伝わることで意味のある評価となります。
360度評価システムの便利な機能
- 複数人を比較しながら同時入力が可能
- 被評価者本人・上長による回答者選定
- 回答状況のリアルタイム確認
- 分析結果のレポート自動作成・ダウンロード
- 自己評価値・他社からの評価値・平均値の比較
様々なポジションの社員同士による360度評価。システムの導入でより効率的に
今回は、新たな人事評価制度「360度評価」の特徴を解説しました。
自社において、人事評価制度の見直しの参考となりましたでしょうか。
360度評価は、上司に加え同僚や部下といった異なる役職のメンバーが参加する制度です。
複数の視点を反映させることにより、一個人の感情に左右されない公正な結果が期待できます。
360度評価導入の際は、人事評価システムを同時に導入し、公正かつ効率的な人事評価制度への変革を目指しましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!