人事評価システムにおけるKPI・KGI・OKRの役割とは
公開日:2019.12.13 最終更新日:2020.11.13
人事評価システムを導入して業務効率化を図ろうとしても、なかなか成果が上がらないということがあります。
その理由の1つに、評価システムで用いるべき評価の指標が、そもそも上手く設定できていないことも。
そこで今回は、人事評価システムにおけるKPI・KGI・OKRとは何かを、どんな役割を担っているかを併せて、それぞれご紹介します。
人事評価システムをご使用中の人事担当者様は、より成果を上げていくためにぜひ本記事を参考にしてみてください。
人事評価システムにおけるKPI・KGI・OKRとは?
KPI・KGI・OKRは、組織が掲げた目標を達成するために利用される指標です。
以下では、それぞれの概要と役割をご紹介していきます。
KPI(重要業績評価指標)とは?
KPIとは、組織が掲げる目標の達成度合いを定義補助および評価するための、主要な業績評価の定点観測における基準群のことです。
KPIはKey Performance Indicatorの頭文字を取ったもので、日本語では、「重要業績評価指標」と呼ばれています。
人事評価システムにおいて、KPIにどんな役割があるのか
KPIは、目標を達成する際に意識すべき3つの重要なプロセスのうちの1つを担うものです。
3つの重要なプロセスとは、以下の通りです。
- 達成したい目標を明確に設定すること
- 設定した目標をどの程度達成できているか、現在の状況を正しく把握すること
- 目標と現在の状況とのギャップを埋めるための改善活動
上記3つのプロセスを繰り返すことで、目標達成を目指します。
KPIは、上記のプロセスのうちの2つめ、「設定した目標をどの程度達成できているか、現在の状況を正しく把握すること」の尺度としての役割があります。。
KPIを設定することで、現状を数値化して測定・把握することができます。
目標と現在の状況との差異を割り出すことで、次に起こすべきアクションの選択が明確になります。
KGI(重要目標達成指標)とは?
KGIとは、組織の掲げる達成すべき最終なゴール目標を定量的に評価できる指標のことです。
KGIはKey Goal Indicatorの頭文字を取ったもので、日本語では、「重要目標達成指標」と呼ばれています。
人事評価システムにおいて、KGIにどんな役割があるのか
KGIは、組織やチーム、個人などが目標達成を目指して活動を行う際に、目的が達成されているかどうかを判断するという役割があります。
主観によらず数的な値による判断を行うのが目的なため、KGIは曖昧な指標では全く意味を成しません。
時期や達成度合いを図ることを可能にする数値を具体的に設定し、客観的な評価を下せるようにすることが重要です。
OKR(目標と成果指標)とは?
OKRとは、組織が掲げるゴール目標に向けて、達成目標と主要な成果を繋ぎ合わせ、組織・個人の目指す方向性とタスクを明確化することによる、目標管理方法です。
OKRはObjectives and Key Resultsの頭文字を取ったもので、日本語では「目標と成果指標」と呼ばれています。
人事評価システムにおいて、OKRにどんな役割があるのか
OKRには、組織とそこに属する個人の目標をリンクさせるという役割があります。
会社からチーム、チームから個人、といった具合に、掲げた目標(Objective)と結果(Key Result)をリンクさせていくことで、全体の目標を達成するために必要な戦略を分解しやすくします。
人事評価システムにおけるKPI・KGI・OKRとは、組織の目標達成のための指標であり、それらを分解・把握するための役割を担う
今回は、人事評価システムにおけるKPI・KGI・OKRについて、その役割とともにご紹介してきました。
自社にとってどんな指標が必要か判断する材料となりましたでしょうか?
人事評価システムにけるKPI・KGI・OKRとは、組織の目標達成のために用いられる概念であり指標であり、それらを分解・把握するための役割を担うものです。
「では実際にKPI・KGI・OKRを設定するにはどうすればいいんだろう……」
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この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!