LED照明の代表的な4種類の特徴【直管型・シーリング型・ベースライト・丸型】

「LED照明に入れ替えたいけれど、いろんな商品があってどれがいいか分からない」
とお困りのご担当者様もいらっしゃるでしょう。

今回は、LED照明の3つの種類、直管型・シーリングライト・ベースライト・丸型LEDそれぞれの特徴を説明します。
LED照明の導入や入れ替えをお考えのご担当者様は、ぜひ照明選びの参考にしてみてください。

LED照明の種類について解説

LED照明には大きく分けて4つの種類があります。
ここでは、それぞれの種類の特徴について詳しく解説していきます。

LED照明の種類①直管型LED

直管型LEDとは、従来型蛍光灯のように真っすぐな管状の形をしているLED照明です。

その形状から、従来型蛍光灯の器具に直管型LEDを装着しようと考える方もいるかもしれません。
しかし、何の確認もなく既存の器具に装着するのは危険です。

従来型の蛍光灯は、大きく分けて蛍光管・電源・安定器の3つのパーツに分かれており、蛍光管の部分が多くの人が蛍光灯と呼んでいる光る部分です。
つまり、交換しない部分に、電源と安定器というパーツが隠れている仕組みとなっています。

一方、直管型LEDは、国内外から多くの種類が販売されており、ワット数や口金形状の違いはもちろん、従来型蛍光管にはなかった電源や安定器が内蔵されているタイプもあります。
タイプによって、従来型蛍光灯の器具に装着できるものとできないものがあるので、既存の器具に使用することが可能かどうか事前によく調べ、必要ならば電気工事をきちんと行なったうえで取り付けるようにしましょう。
間違った組み合わせで取り付けてしまうと発熱、火災などの重大な事故が起こる可能性もあるので注意してください。

工事をせずに取り付けるLED照明に関してもっと詳しく知りたいという場合は、以下の記事をご覧ください。

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LED照明の種類②LEDシーリングライト

LEDシーリングライトは、天井に直接設置するLED照明です。
天井に直接設置することで、高い位置から部屋全体を一度に照らすことができるため、家庭用のメイン照明として現在広く使用されています。

基本的に、居住用部屋の天井には各部屋に一つ以上のローゼットが設置されており、照明器具を取り付けられるようになっています。
ローゼットとは、部屋内部の配線と器具を接続させるためのコンセントのようなものです。
シーリングライトはそのローゼットを介して天井に直接貼り付けるような形で設置します。

かつてはシーリングライトのランプは蛍光灯が主流でしたが、現在はLEDシーリングライトが広く普及しています。
大手照明メーカーにおいても現在発売されているものはほぼLEDタイプです。

蛍光灯を使用したシーリングライトの場合、蛍光灯が切れた際にはランプ部分のみ交換することで引き続きシーリングライトを使用することができました。
しかし、LEDシーリングライトは、照明器具本体とランプ部分とが一体化されているため、LEDランプのみを交換することはできません。
つまり、LEDシーリングライトが切れたその時点で照明器具自体の寿命を迎えることになります。

とはいえ、LEDシーリングライトは蛍光灯と比較して大変寿命が長く、従来に比べてかなり安価で入手できます。
また、白熱電球や蛍光灯より消費電力が少ないため、LEDシーリングライトに交換することで光熱費を抑えることが可能です。

LED照明の種類③LEDベースライト

LEDベースライトとは、ローゼットを介さず天井に直接設置するLED照明です。
取り付け方によって、天井に器具を埋め込む「埋込み型」、天井に器具を直付けする「直付け型」、天井から吊り下げる「吊り下げ型」の3種類に分けられます。

LEDベースライトの形状はスクエア形や長方形などが多く、他のLED照明と比較すると器具の大きさが目立ちます。
その分、広く明るく照らすことができるため、まんべんなく照らしたい空間の基礎照明に使われているのです。
たとえば、オフィスや学校・施設などの天井によく設置されています。

また、LEDベースライトは「ランプ交換型」と「ランプ一体型」にも分けられます。
交換型はランプが直に見えるため、まぶしさを感じることもありますが、エネルギー消費効率や器具効率が優れています。
そのため、省エネ照明としてディスカウントショップや店舗のバックヤードなどでよく使用されています。

一体型は、ランプ交換ができないためランプの寿命がそのまま器具の寿命となります。
ランプが切れた際には器具ごと交換する必要がありますが、デザイン性が高いものが増えています。

LED照明の種類④丸型LED

丸型LEDとは、その名の通り、円形の形をしたLEDです。
一般的な電球型やスポットライト型と比べて、光の拡散性が高く、広い範囲を均等に照らせます。
省エネルギーや長寿命などのメリットがあるため、電気代を節約したい方やメンテナンスを手軽に行いたい方におすすめです。

また丸型LEDの魅力は、色温度・明るさ・デザインによって部屋の雰囲気を大きく変えられることです。

部屋の間取りや飾り付けが同じ部屋であっても、色合いや照明の光が加わることで、異なる印象を演出できます。

LED照明と一般の電球の違いについて

LED照明の導入を検討する上で、一般の電球やこれまで使用していた電球との違いは何か疑問を感じる方もいることでしょう。
ここでは、発光ダイオードとLEDの違い、電球型蛍光灯とLED照明の違い、白熱電球とLED照明の違いの3つに焦点を当てて解説します。

発光ダイオードとLED照明の違い

発光ダイオードは「Light Emitting Diode」を和訳したもので、LEDは「Light Emitting Diode」の略称のため、基本的に意味は同じです。

発光ダイオードとは、電圧を加えると光を発する半導体素子であり、一つの機能部品だけでできている半導体製品です。
電圧を加えると、半導体の材料と組み合わせによって、赤・黄・桃色・青・緑・白などさまざまな色の光を発します。

単体で光を発する発光ダイオードを、複数組み合わせて作られた照明器具がLED照明です。
発光ダイオードは電圧や電流によって色や明るさを変えますが、LED照明はドライバーと呼ばれる回路によって色や明るさが制御されます。
また、発光ダイオードは直接電気を流すだけで光を発するのに対し、LED照明には電源や配線などの部品が必要です。

電球型蛍光灯とLED照明の違い

電球型蛍光灯は、通電すると蛍光管内のガスが発光する仕組みである一方、LED照明は、通電によって半導体が発光する仕組みです。

LED照明の寿命は電球型蛍光灯の6～7倍と長いですが、消費電力においては大きな違いはありません。
しかし、蛍光灯型LEDの開発が進めば、電球型蛍光灯の40%ほどの消費電力で利用できるようになります。

また、電球型蛍光灯は紫外線や水銀といった有害物が含まれますが、LED照明にはなく安全に利用可能です。
さらに、虫は紫外線に寄せ付けられますが、LED照明は紫外線を放出しない特徴があるため、補修や掃除といったメンテナンス頻度を下げられます。

白熱電球とLED照明の違い

白熱電球は、「フィラメント」が発光するのに対し、ED照明は「発光ダイオード」が発光します。

LED照明は白熱電球の20倍もの時間使えるうえ1/6～1/7の電力で稼働するため、省エネ能力も高いです。
白熱電球の6～7倍ほどの価格ですが、コストパフォーマンスが優れているため、長い目で見ると安上がりです。

ただし、LED照明は使用方法によって寿命を短くするため、使用目的や環境によっては白熱電球も選択肢に入るでしょう。

LED照明は形や設置の仕方によって4種類に分けられる

以上、LED照明の4つの種類について詳しくご説明してきました。
LED照明は、真っすぐな管状の形をした「直管型LED」、天井に直接設置する「LEDシーリングライト」、ローゼットを介さずに天井に直接設置する「LEDベースライト」、丸い形をした「丸型LED」の4つの種類に分けられます。
設置場所や用途によって最適な種類を選ぶようにしましょう。

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