MAツールのメール配信機能とメール配信システムとの違いを解説
公開日:2020.01.10 最終更新日:2020.09.09
マーケティングの効率化を目的としてマーケティングオートメーションツール(以下MAツール)をはじめとする営業支援ツールの普及が進んでいます。
特に、小売業者やコンサルティング業など顧客のリピート率向上が欠かせない業種では、顧客と継続的に接点を持つことができる「メール配信機能」の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが「MAツールのメール機能と専用のメール配信システムって何が違うの?」ということです。
どちらも見込み客・既存客に対してメールを効率的に配信する』システムに違いはありませんが、実はこの2つには大きな違いがあるのです。
本記事では、似ているようで全く違う2つのメール配信機能について、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
「メール配信機能を使いたいけどもどのツールが正解なのか分からない!」という方はぜひ最後までご覧ください。
マーケティングオートメーションツールとは?
MAツールとは、システムを使用してマーケティングの効率化をはかることができるツールです。
今回はメール配信システムとの比較なので、メール配信に関連する3つの機能を紹介します。
顧客管理システムと紐づけできる
MAツールはマーケティング業務の効率化をはかるために、顧客情報管理システムと連携できます。
顧客に関する情報を紐づけて管理することで、顧客情報をスムーズに共有できます。
顧客情報を共有することで、顧客からのコンタクトがあったときに誰でも円滑な対応が可能になります。
見込み顧客の育成
見込み顧客を育成するためには、顧客の興味に最適な提案を行うことが重要です。
メール配信システムでも後述するステップメールの配信を行うことで顧客の動きに合わせたマーケティングができますが、MAツールではサイト内での顧客の動きから追うのでより細かい設定ができます。
メールの配信機能
MAツールにもメールの配信機能があります。
メール配信システムと比較して細かい顧客の動きに合わせた時間帯にメール配信設定ができ、設定した時間にあわせたタイミングでメールを配信できます。
ただし、MAツールのメール配信機能には、配信するメールの数に応じた従量制プランがあったり、配信数が無制限の場合は料金が高額になることもあります。
メール配信システムとは?
メール配信システムは、1回で多くのメールを配信することができるシステムです。
ここでは、主な機能を4つ紹介します。
メール配信方法の選択
メール配信システムは配信方法を自由に選べます。
時間や顧客のアクションごとに分けて自動で配信できるステップメールや、ニード喚起のためのメールマガジンなどを選ぶことができます。
ステップメールは、顧客がアクションを起こした後に配信できる機能です。
商品を購入した顧客に対し、購入日当日にはお礼のメールやメールマガジンの配信など顧客が関心ありそうな情報を送ることで、見込み客へと育成できます。
大量のメールを一度に送信できる
大量のメールを回線に負荷をかけない送り方をするので、エラーを起こさないように配信ができます。
また、迷惑メール扱いにならないようにすることも可能です。
迷惑メールフォルダに振り分けられたりすることなく配信できます。
メール開封率の測定機能
メール配信システムでは、メール開封率などの測定機能があります。
メールをやみくもに配信するだけでは成果につながりません。
配信したメールが読まれたかを測定することで、メールを配信した効果を調べることができます。
ターゲットを絞り込む機能
顧客の属性に合った情報を配信する際に使う機能です。
条件や属性ごとに顧客を分類して、顧客ごとに最適な情報を届ける際に絞り込む必要があります。
絞り込み機能を使えば、購入履歴などの詳細な顧客情報を絞り込む手間と時間が省けます。
MAツールのメール配信機能とメール配信システムとの違い
MAツールのメール配信機能とメール配信システムとの主な違いは、下記の通りです。
MAツール
- 顧客管理システムと連携ができる
- 行動・興味による顧客の選別ができる
メール配信システム
- 一度に大量のメールを送れる
- メール配信方法の選択ができる
似ている機能が多いMAツールとメール配信システムの違いを解説しました。
小売業者やコンサルティング業など顧客のリピート率を向上させたい企業様は、目的に応じてMAツールまたはメール配信システムを導入しましょう。
この記事を書いた人
編集部員 岡本
編集部の岡本です。以前はWEBディレクターとして中小企業のホームページ制作のディレクション等をしておりました。ユーザー様の声をきちんとコンテンツの内容や方向性に反映して、より良いメディアに出来るように日々精進してまいります。