
防犯カメラは映像を残すだけではない!設置する5つのメリット
公開日:2019.08.23 最終更新日:2021.07.07
本記事では、意外と知られていない防犯カメラ設置の『証拠の撮影』以外のメリットを5つご紹介します。
さらに、メリットの多さから設置を前向きに考えようと思われた事業者様や管理者様に向けて、事前に知っておくと得する防犯カメラの基礎知識についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
※厳密にいえば“防犯カメラ”と“監視カメラ”は設置目的が異なりますが、本記事では監視カメラに関しても「防犯カメラの特徴」としてまとめさせていただきました。
よく知られている防犯カメラ設置のメリットをおさらい

「証拠映像を残せる」というのがみなさんご存じのメリット
まずは皆さんご存知の防犯カメラ設置のメリットを改めてご説明します。
防犯カメラを設置すると証拠映像を撮ることができるというのが最もよく知られているメリットでしょう。
犯罪が起きてしまった場合、たとえ状況証拠があったとしても、物的証拠がなければなかなか犯人逮捕にはいたりません。
しかし、防犯カメラを設置することで改ざんが難しい映像証拠が手に入るため、犯人の特定や逮捕が安易になります。
ただし、画素数が低い防犯カメラ映像を警察に提出しても、映像が不明瞭なために証拠能力が不十分だといわれてしまうこともあります。
証拠映像を残したいのであれば、100万画素以上の防犯カメラを設置しましょう。
「証拠映像を残せる」以外の防犯カメラ設置のメリットとは?
ここからは、防犯カメラ設置の『証拠の撮影』以外のメリットを5つご紹介します。
複数の活用方法を知ることによって、より有意義な機種選びや設置業者との相談ができるようになるでしょう。
なお防犯カメラの機種選定や業者の選び方については、こちらの防犯カメラ業者・機種選びの13のポイントをご確認ください。
メリット①犯罪を未然に抑止できる
防犯カメラの設置には、侵入者を威嚇して犯罪行為を抑止できるというメリットがあります。
侵入者に対して監視されていると意識づけることにより、犯罪抑止効果が生まれ誰もいない時間帯でも防犯カメラが警備員の代役をしてくれます。
目立つ場所に設置することで、より抑止効果を高めることができるでしょう。
メリット②社内の不正や犯罪行為を抑止・牽制できる
防犯カメラの録画映像が証拠として活用されるのは、外部犯による犯罪行為だけに限りません。
オフィスや店舗の内部の様子の監視にも役立ちます。
万が一、社内で問題が発生したとしても、録画映像をチェックすれば犯人を特定したり、犯行の全体概要をつかんだりできます。
内部犯による犯行の場合、何度も同じことを繰り返すことも考えられます。
もし事件が起こってしまった後だとしても、再犯が起こりそうな場所にこっそりと防犯カメラを設置しておけば、証拠をつかむことができるかもしれません。
つまり、防犯カメラ設置には、社内を監視することによって不正や犯罪行為を抑止・牽制できるというメリットがあるわけです。
メリット③建物の利用者のモラルが向上させられる
「このぐらいいいか……」
そのような心のゆるみを生み出さないためにも、防犯カメラは役に立ちます。
防犯カメラを設置することで、従業員や入居者など建物の利用者全員に常に見られているという意識を持たせられるからです。
たとえば、オフィスへの防犯カメラ設置には、社内で禁じられているスペースでの飲食や喫煙、セクハラやパワハラなどに対する抑止効果が期待できます。
近年話題になっている学生アルバイトによる悪ふざけの対策にもなるでしょう。
また、マンションやアパートに設置すれば、器物破損やゴミ出しのルール違反などのトラブルを防ぐ効果を期待できます。
メリット④業務効率を改善できる
防犯カメラの録画映像から従業員の動きを分析することによって、業務効率が改善できるというメリットもあります。
例えば、録画映像から運搬車や人通りの多い場所を割り出して、倉庫内でどのルートを通ると一番効率がいいのかなど、最も業務効率が高くなる動線を導き出すことができます。
メリット⑤マーケティングに活用して売上向上に繋げられる
防犯カメラの録画映像からわかるデータをマーケティングに活用することによって、売上向上に繋げることもできます。
具体的には、どの時間帯に、どの年代・性別のお客様が一番多いかというデータが、録画映像から割り出せるでしょう。
そのデータを活用して、割引セールの時期や時間帯などを決めることによって、売上が向上することが期待できます。
【TIPS】防犯カメラ設置前に知っておきたい基礎知識まとめ
ここからは、防犯カメラを導入する際に設置しておきたい基礎知識をご紹介します。
設置前に知っておくと得する知識ばかりですので、ぜひチェックしてみてください。
防犯カメラの種類を紹介
まず、防犯カメラにどのような種類があるか確認しておきましょう。
それぞれの種類にどのようなメリットがあるのかをざっくりと紹介するので、機種選びの参考にしてみてください。
種類①ボックス防犯カメラ
ボックス型防犯カメラは、名前の通り四角い箱のようなデザインをしている防犯カメラです。
防犯カメラとしてよく知られた形でよく目立つため、犯罪を抑制する効果が高いというメリットがあります。
種類②ドーム型防犯カメラ
ドーム型防犯カメラは、半球の形をしている防犯カメラです。
丸みのあるデザインなので設置場所の雰囲気を壊しにくく、撮影方向が気付かれにくいメリットがあります。
種類③PTZ防犯カメラ
PTZ防犯カメラは、カメラのレンズを上下左右に動かし、さらにズームもできる特徴を持っています。
そのため、360度どこでも撮影が可能です。
種類④有線防犯カメラ
有線防犯カメラは、信号ケーブルによって映像データを送信します。
メリットとしては、安定した録画が可能で、データを不正に入手されるリスクが少ないですが、設置時は配線工事と電源工事が必要となります。
種類⑤無線(ワイヤレス/ネットワーク)防犯カメラ
無線の防犯カメラは一般的に、電波やWi-Fiによって映像データの送信を行います。
通信ケーブルを通す必要がないため、配線工事が不要です。
AC/DC電源使用タイプの場合は電源工事が必要ですが、電池式であれば誰でも簡単に設置することができます。
防犯カメラの設置方法を解説
防犯カメラは購入するだけでなく設置してはじめて効果が発揮します。
「防犯カメラの設置方法が分からない!」
という方向けに、ここでは有線と無線の2つのタイプに分けて防犯カメラの設置方法をざっくりとご紹介します。
有線の防犯カメラの設置方法
有線の防犯カメラは、信号ケーブルを通してデータを送信します。
そのため、有線の防犯カメラの設置時には、業者に依頼して配線工事と電源工事をしてもらう必要があります。
設置場所によっては、壁に穴をあける場合もあります。
無線の防犯カメラの設置方法
無線の防犯カメラは、Wi-Fiに接続してデータを送信するため、設置時に配線工事をする必要がありません。
電池式の無線カメラであれば配線工事も電源工事も必要ないため、カメラを取り付けるだけで設置が完了します。
ただし、AC/DC電源使用タイプの無線カメラの場合は、電源工事が必要になるため業者に依頼することになります。
業者に依頼する場合の防犯カメラの設置費用はいくら?

プロに設置してもらう方が高い費用対効果を得られます!
専門知識をもたずに防犯カメラを自分で設置しようと思っても、なかなか難しいケースが多々あります。
効果的な防犯・監視効果を発揮するためにも、設置は業者に任せる方がよいでしょう。
防犯カメラ業者に依頼する場合の設置工事の費用相場は4~10万円ほどです。
防犯カメラの導入にどれくらいの予算が必要なのかより詳しく知りたいという方は、防犯カメラの導入費用相場まとめもあわせてご覧ください。
防犯カメラの設置時の注意点を紹介
有線の防犯カメラの設置をする際は、業者に依頼することになりますが、すべて業者任せにするのではなく自身でもチェックしたほうが安心です。
また、おすすめはしませんが、無線かつ電池式の防犯カメラであればご自身で設置をする場合もあるでしょう。
そこで、ここでは防犯カメラの設置時に気を付けたいポイントを5つご紹介します。
注意点①効果的な設置場所を考える
防犯カメラを設置する前に、より設置効果が高くなる設置場所はどこかを考えるようにしましょう。
たとえば、空き巣や盗難などに遭いやすい、金庫やレジ付近にカメラを設置すれば、確実な証拠を残すことができる確率が上がります。
また、エントランスや窓付近に設置すれば、侵入者の目に留まりやすく、威嚇効果も期待できます。
注意点②目立たせるか隠すか決める
場所が決まったら、防犯カメラを目立たせるのか隠すのかを決めて設置しましょう。
犯罪抑制効果を期待するなら侵入者にアピールするため目立たせるべきであり、犯人に気づかれないように撮影したいのであればなるべく目立ちにくい機種を選びましょう。
注意点③プライバシーに配慮する
防犯カメラを設置する際には、周囲のプライバシーに配慮するようにしましょう。
例えば、駐車場を撮影するために防犯カメラを取り付けたとしても、向かいのマンションの窓が映ってしまっていたらプライバシー侵害を問われるリスクがあります。
映り込まない位置になるよう調整するか、プライバシーマスク機能で映らないように設定しましょう。
注意点④市町村のガイドラインを確認しておく
市町村ごとに、防犯カメラの設置に関するプライバシー順守のためのガイドラインがあります。
設置をする前に、必ずその建物がある市町村のガイドラインをチェックするようにしましょう。
注意点⑤情報漏洩対策をする
防犯カメラを設置する場所によっては、防犯カメラの映像データが流出しないよう情報漏洩対策をする必要があります。
たとえば、オフィス内に防犯カメラを設置すると、顧客データや公開前の商品情報などの機密情報が映り込むことがあります。
また、店舗のレジ付近に設置した際にはクレジットカードの暗証番号を打ち込む様子が映ってしまうことも。
具体的な情報漏洩対策として、まずはプライバシーマスク機能がついているカメラを選び、必要のない場所は映らないように設定しましょう。
また、映像データを暗号化して送受信してくれる防犯カメラを選ぶと、万が一不正にデータを入手されても映像は見られないので安心です。
防犯カメラの設置メリットをいかすために、業者に設置工事を依頼しよう!
今回は、意外と知られていない防犯カメラ設置の『証拠の撮影』以外のメリットから、設置方法、費用相場、注意点についてまでご紹介してきました。
防犯カメラの設置メリットをいかすためには、4万~10万円ほど費用はかかっても業者に依頼したほうがいいということがお分かりいただけたかと思います。
ただ、全て業者任せにせずに相談しながら進められるように、注意点はおさえておきましょう。
「さっそく防犯カメラの設置を業者に依頼したい!」
と思われた事業者様や管理者様は、ぜひEMEAO!のコンシェルジュにご相談ください。
最短2分のヒアリングにお付き合いいただければ、ご希望の条件にぴったりな業者だけを選定して無料でご紹介いたします。

この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。





