機械翻訳と人力翻訳、それぞれのメリットとデメリットを紹介!
公開日:2019.11.11 最終更新日:2020.06.18
※この記事は6月18日に更新されました。
事業の海外展開を進める企業は増えていますが、海外の企業とのやり取りや資料作成には、翻訳が必要です。
自社に翻訳ができる従業員がいない場合は、翻訳会社への外注がおすすめです。
翻訳方法は主に「機械翻訳」と「人力翻訳」があります。
それぞれ全く異なるものなので、適切に使い分けることが望ましいです。
そこで本記事では、機械翻訳と人力翻訳の特徴とそれぞれのメリット・デメリットと相場料金、翻訳会社の選び方を紹介します。
海外の企業とのやり取りを行っている、もしくはご検討されている事業者様はぜひご覧ください。
機械翻訳とは?
手軽に翻訳できる方法として、機械翻訳が挙げられます。
機械翻訳とは、コンピューターを通して自動的に他言語へ翻訳する方法のことです。
データーベースに格納されている単語や訳文から、入力された文章に一番近い文章を選んで翻訳するシステムによって翻訳が行われます。
例えば、Googleの提供している『Google翻訳』では、入力された言語を自動で検知し、瞬時に翻訳をします。
また機械翻訳の中には、インターネット検索をする際に、検索欄に単語を入力すると翻訳された結果がトップにでてくるものもあります。
このように一般のユーザーでも無料で簡単に使えるものもあれば、翻訳会社が運用しているハイレベルな機械翻訳サービスもあります。
機械翻訳には、Google翻訳のような無料のサービスから、専門分野データベースと企業別データベースを備えた有料翻訳サービスがあります。
有料サービスの相場料金は言語にもよりますが、1円~8円が相場です。
ツールを使用するアカウント料金と年間利用料は会社によって異なるので確認しましょう。
機械翻訳のメリットとデメリット
自動で翻訳を行ってくれる機械翻訳ですが、もちろんメリットとデメリットがあります。
機械翻訳のメリット・デメリットは以下のようになっています。
機械翻訳のメリット
- 人力翻訳よりも安価で翻訳が可能
- 誰でも簡単に手軽に始めることが可能
- 簡単な内容であれば翻訳は十分可能
- 翻訳にかかる時間がスピーディ
機械翻訳のデメリット
- 細かいニュアンスまでの正確な翻訳は困難
- 日本と他国の文化の差まで理解することはできない
- 結局人の目によるチェックが必要
ただし、年々機械翻訳の精度が向上しており、長文翻訳や音声認識、またAIを活用したシステムなどで正確な答えを出すことが可能になってきています。
人力翻訳とは?
人力翻訳とは、その名の通り翻訳家の目を通して翻訳する方法です。
人力翻訳は機械翻訳のような単語ごとの直訳とは違い、翻訳家が原文の文脈や歴史、環境、その他の要素を含め翻訳をします。
翻訳家には前後の文から作者の意図をくみ取り、正確に翻訳するスキルが必要です。
例えば、「My right foot is sleeping」という文章を直訳すると、「私の右足は寝ている」となります。
しかし、翻訳家は作者の意図をくみ取り、「私の右足は痺れてしまった」と訳してくれます。
また、同じ原文を翻訳したとしても翻訳家によって言い回しが異なるため、それぞれ内容に違いが出てきます。
人力翻訳の相場料金は、言語によって差がありますが8~35円が相場です。
また、文書の難易度と納期によっても変わるので翻訳会社と相談しましょう。
人力翻訳のメリットとデメリット
細かなニュアンスの部分まで精密に翻訳してくれる人力翻訳ですが、デメリットもあります。
人力翻訳のメリット・デメリットは以下のようになっています。
人力翻訳のメリット
- 正確な翻訳が可能
- 微妙なニュアンスを読み取れる
- 読み手への配慮ができる
人力翻訳のデメリット
- 機械翻訳よりもコストがかかる
- 納品までに時間を要する
機械翻訳と人力翻訳、それぞれが活躍する場面
機械翻訳と人力翻訳にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、メリットを最大限に活用するには場面を使い分けることが重要となります。
次の項目では、それぞれの翻訳が適している使用例を紹介します。
機械翻訳が適している場面
機械翻訳は、簡単な単語の翻訳を瞬時にできることが特徴です。
そのため、メールや書籍の翻訳をして理解することに向いています。
もちろん、細かな部分で翻訳が困難な時は人力翻訳に頼るべきですが、機械翻訳である程度意味が読み取れます。
機械翻訳が適している例
- 海外企業から送られてくるメールの内容を理解する
- 外国語で書かれた本や参考書などの書籍を読み解く
人力翻訳が適している場面
海外向けの資料作成や重要な取引の契約書など、内容に誤りが絶対あってはならない場面であれば、人力翻訳がおすすめです。
コストや時間はかかりますが、正確な翻訳をしてくれるため、後々のリスクを回避することができます。
また、人力翻訳は読者層を意識した表現の翻訳が可能なため、小説や雑誌記事のようなユニークな文言が多い文章の翻訳にも向いています。
人力翻訳が適している例
- 海外企業に向けてカタログやプレゼン資料を作成する
- 小説や雑誌記事の翻訳
翻訳会社選びのポイント
翻訳会社選びのポイントは4つのポイントがあります。
翻訳会社選びの4つのポイント
- 文書の分野に対応できるか
- 翻訳の正確性は十分か
- 料金は適正か
- 修正にかかる料金はいくらか
翻訳会社によっては、無料でお試しができる場合があるのでまずは翻訳会社に相談してみるとよいでしょう。
機械翻訳は手軽さ重視、人力翻訳は正確さ重視
以上、機械翻訳と人力翻訳の特徴と、それぞれのメリットとデメリットを解説してきました。
機械翻訳は手軽に瞬時に直訳してくれますが、正確さには欠けてしまいます。
対して人力翻訳は正確ですがコストや時間がかかります。
ビジネスの中で翻訳が必要になる事業者様は、ぜひ本記事を参考に、それぞれの翻訳方法の特徴を知って最適な翻訳をしましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!