2019.10.28

特許翻訳を翻訳会社に依頼する際のポイントを文書別に紹介

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特許文書とは、法律文書系の書き方で技術的な事柄を定義する、特殊な文書です。

そのため、技術的なことを翻訳先の言語で正確に説明できるだけでは不十分です。
特許申請する事柄の性質上の特性、および権利の範囲など、法的側面への理解が必要となります。

もし記述が不足した特許の出願書類を提出してしまうと、他社に技術やアイデアを盗まれてしまったり、本来主張できるはずの権利が主張できなかったりといったことも起こり得ます。

そこで今回は、特許翻訳を翻訳会社に依頼する際のポイントを、特許文書別にまとめました。
特許をお持ちの事業者は、ぜひ最後までお読みください。

特許出願に必要な5つの文書と、それぞれの翻訳ポイント

特許出願に必要な文書は、「特許願(Patent Application)」や「明細書(Patent Specification)」、「特許請求の範囲を規定した書類(Claims)」、「特許内容を要約した要約書(Abstract)」、「特許内容を表した図面(Drawings)」です。

以下では、特許の出願に必要なそれぞれの文書ごとの翻訳ポイントを挙げていきます。
依頼時や納品物の確認にお役立てください。

文書①特許願(Patent Application)翻訳のポイント

「特許願」には、発明者の氏名、住所、出願人の名称などを記載します。
言語によって記載ルールが異なるので、翻訳先のルールをよく確認しましょう。

文書②特許請求の範囲(Claims)翻訳のポイント

「特許請求の範囲」には、特許を申請する“発明”を特定するために必要な事項を、明確かつ簡潔に記載します。

この「特許請求の範囲」の記載が、当該特許の権利範囲を定める基準となります。
そのため、使用する用語の厳密な定義を確認するとともに、表現にも工夫が必要です。

特許範囲は上位概念と下位概念の合わせ技で可能な限り取ろう!

具体的には、発明を特定する事項同士の整合性を明らかにし、かつ権利の適用範囲が広くなるよう、可能な限り上位概念で表現します。
しかし、上位概念になればなるほど特許をとることが難しくなるため、併せて下位概念についての請求項も段階的に作成します。

翻訳に際しては、上記のような内容を翻訳先の言語に合わせて的確に意訳するとともに、漏れがないかどうかを確認します。

文書③明細書(Patent Specification)翻訳のポイント

「明細書」では、「特許請求の範囲」に記載された発明の内容を、さらに詳細かつ具体的に説明します。
特許の出願時に提出する書類の中で、最も重要かつ内容量が多いのが明細書です。

具体的には、主に以下の11項目を記載します。

特許出願の明細書に記載する事項

  • 発明を実施するための形態
  • 発明の名称
  • 技術分野
  • 技術背景
  • 先行技術文献
  • 発明の概要
  • 発明が解決しようとする課題
  • 課題を解決するための手段
  • 発明の効果
  • 図面の簡単な説明
  • 符号の説明

明細書の翻訳に際しては、「特許請求の範囲」を細部にわたり表現した内容であるよう意識します。
曖昧な表現を排し、技術的背景のない人間にも読みやすい、簡潔な表現であることが重要です。
特に、辞書にない用語の定義には、細心の注意を払う必要があります。

文書④図面(Drawings)翻訳のポイント

「図面」は、明細書の発明を実施するための形態を示すことを目的とした、補助的な役割を担うものです。
しかし、こと特許翻訳を行う際には、各申請先の国の定める「特許図面の様式」に注意しなくてはなりません。

特許図面の様式も翻訳が必要!

特許図面の様式とは、具体的には用紙サイズにはじまり、彩色図面・白黒写真・グレースケール図面の指定が国ごとに異なります。
また、図面を構成する線の太さなどにも詳細な指定がある場合もあります。

翻訳に際しては、言語のみならず、こういった様式も特許願を出す国によって異なることに注意しましょう。

文書⑤要約書(Abstract)翻訳のポイント

その名の通り、要約書です。
他の特許出願に必要な書類の要約であるため、他の書類の翻訳が不十分な場合、連動してアウトとなります。

特許翻訳は法律文書および技術文書の専門知識がある業者に頼もう!

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、特許翻訳を翻訳会社に依頼する際の特許文書別の翻訳ポイントがご理解いただけたと思います。

特許翻訳を依頼するする際、技術的な内容を翻訳しきれるか、翻訳先の法的文書のルールに則り記述をすることができるかどうかは重要なポイントです。
特許翻訳を依頼する際は、言語能力はもちろん、自社の製品・サービスに合った技術文書や法律文書の専門知識がある翻訳業者を選びましょう!

この記事を書いた人

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編集部員 M・S

編集部員のM・Sまたの名を柴犬マニアの「シバー」と申します。 趣味は柴犬ウォッチング、特技はミックス犬の系統当てです。 「柴」の意味である「小ぶりな雑木」を手入れするように、いろんな情報を整理し、分かりやすくまとめます! 皆様のお役に立てる記事の作成に努めます。よろしくお願いします!

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