翻訳証明書とは?必要になる4つの具体例とともに概要を紹介
公開日:2019.10.28 最終更新日:2021.08.18
翻訳会社に翻訳を依頼する際、翻訳証明書が必要かどうか聞かれたことはありませんか?
翻訳証明書は翻訳会社に公文書の翻訳を依頼することで得られますが、事業者様のなかにはそもそも翻訳証明書が何か分からない方や、どんな時に必要なのか分からない方も多いと思います。
そこで本記事では、翻訳証明書とはどのようなものかの概要と、必要になる4つのケースをご紹介していきます。
「翻訳証明書が必要になるかもしれない…」
そうお考えの事業者様は、ぜひ最後までご覧ください。
- 翻訳証明書とはなにか
- 翻訳証明書が必要になるケース
そもそも翻訳証明書ってなに?
翻訳証明書とは、公文書の翻訳文が原文内容に忠実な翻訳であることを証明する書類です。
翻訳会社が翻訳文に対する責任を明らかにするものであり、この証明書によって翻訳文書の信頼性が高くなります。
主に公的機関に公文書を提出する際に、一緒に提出を求められることが多いです。
翻訳証明書が必要なよくあるケース4選
基本的に翻訳証明書は、公的機関へ翻訳した公文書を提出する場合に必要になります。
ただし、翻訳証明書の提出が求められるケースは限られているため、今回は代表的な4つのケースを解説していきます。
ケース①ビザ申請や国際結婚、免許登録・国家資格の受験申請をする場合
ビザの申請や国際結婚、免許の登録、国際資格の受験を申請する際には、翻訳証明書の発行が必要になります。
特に海外に長期滞在する際はビザの申請が必須のため、翻訳会社に必要書類の翻訳をしてもらうと同時に翻訳証明書の発行も希望するとよいでしょう。
ケース②貿易関連の書類を翻訳した場合
貿易関連の書類を翻訳した場合にも、翻訳証明書が必要となります。
主に海外展開する企業の登記簿や、各種契約書類などを商工会議所に提出する際に翻訳証明書の添付も求められます。
この場合に必要な翻訳証明書は、『翻訳に関する申請者宣誓書』と呼ばれるもので、専用のひな型に翻訳者の署名をしてレターカバーとして公文書に添付することが一般的です。
ケース③カナダの公的機関に永住権を申請する場合
カナダの移民局に永住権を権申請をする際にも、翻訳証明書が必要です。
この場合に注意しておきたいことが、一般的な翻訳証明書ではなくて公認翻訳者による翻訳証明書が必要になるという点です。
公認翻訳者を選ぶ際は、カナダ政府のホームページに掲載されている公認翻訳者リストから選択しましょう。
ケース④オーストラリアの公的機関に永住権を申請する場合
カナダと同じく、オーストラリアに永住権申請をする際にも翻訳証明書が必要です。
こちらも公認翻訳者による翻訳証明書が必要となりますが、オーストラリアの場合更に『NAATI』という翻訳資格を保有している者の翻訳でなければなりません。
NAATIは、オーストラリア政府に保有されている法人により付与される翻訳資格で、NAATI公認のコースを履修および終了し、試験に合格した翻訳者に対して、付与されます。
翻訳証明書とは翻訳した書類を保証するもので、翻訳した書類を公的機関に提出する場合に必要になる
以上、翻訳証明書の概要とどのような場合に必要になるのかを解説してきました。
翻訳証明書とは、公文書の翻訳文が原文書類と比べて忠実に翻訳されているかを保証する書類です。
主に公的機関に翻訳した書類を提出する場合に必要となり、ビザの申請や貿易関連の書類など身近なケースでも使うことがあります。
また、場合によっては機関から指定された資格をもつ翻訳者に依頼しなければならないといった条件もあるため、翻訳書を提出する機関に必要な項目を確認しておくことが重要です。
とはいえ、特殊な資格をもつ翻訳者や翻訳証明書を発行してくれる翻訳会社を自力で探すことは難しいですよね。
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この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!