翻訳は直訳と意訳で何がちがう?適している文書とは?
公開日:2019.11.11 最終更新日:2020.04.03
昨今、海外の企業とやり取りをする機会が増え、翻訳を外注する事業者様も多いのではないでしょうか?
一般的には翻訳を外注する際、直訳か意訳かを選ぶことができます。
具体的にはどのような文章が、直訳と意訳どちらに適しているのでしょうか?
そこで本記事では、翻訳における直訳と意訳の違いと、それぞれに適した文書の例を紹介していきます。
これから翻訳を依頼しようとお考えの事業者様は、ぜひ最後までご一読ください!
- 直訳と意訳の違い
- 直訳と意訳それぞれに向いている文章
直訳と意訳の違いとは?
はじめに、翻訳における直訳と意訳の違いを解説します。
2つの違いは簡単にいうと、文章をそのまま訳すのか文脈に沿って訳すかということです。
直訳は単語を置き換えるようにして訳された文章です。
一方、意訳は前後の文脈を読み取って読み手に違和感のない自然な文章にすることをさします。
直訳のメリットは、一言一句余すところなく翻訳するため、情報を過不足なく正確に伝えられる点にあります。
逆にデメリットは、直訳した単語を積み重ねたような文章になるため、読み物として不自然に感じる仕上がりになりやすい点です。
意訳のメリットは自然な文章に仕上がる点です。
デメリットとしては意訳する際、翻訳家の主観が入り込んでニュアンスが変わってしまうことがあげられます。
直訳と意訳、それぞれに向いている文章とは?
直訳と意訳でそれぞれに良し悪しがあるため、文章の内容によって適した翻訳をする必要があります。
基本的に直訳は、具体例や正式名称が記載されている場合や、原文に準じないと内容に支障がでる文章に適しています。
対して意訳は読み手にとって読みやすく、慣用句など一般的に使われている表現を多く使っている文章に最適です。
また、翻訳会社はあえて指示されない限り直訳は行わないケースが多いです。
以下に直訳と意訳、それぞれの翻訳が向いている文書の例をまとめました。
直訳が向いている文書の例
- 専門書の翻訳(医学・法律・工業など)
- 取り扱い説明書
- 試験問題
- 特許や契約書
意訳が向いている文書の例
- パンフレット
- 雑誌記事
- 広告
- マニュアル書や小説
翻訳会社へ依頼する際の注意点
直訳か意訳かを決めて翻訳を依頼する際、翻訳家によっては直訳を不自然な文章にしないため、ある程度の意訳をするケースも。
しかし意訳の幅が人によって異なるため、ニュアンスが異なってしまったり意味が分からない文章になることがあります。
このようなトラブルを回避するためには、事前にターゲットにしている読者層や直訳を依頼する際、どの程度原文に準じて欲しいかを依頼会社にしっかり伝えておくことが重要です。
他に依頼の際に気を付ける点として、内容や読者層によって一つの単語でも訳し方が変わることが挙げられます。
例えば「human」という単語は生物学書では「ヒト」という表現が適していますが、子供向けだと「にんげん」が適しているといった具合です。
あらかじめ、想定される読者層や強調したい部分を翻訳会社に伝えておくことで、翻訳後の内容に相違が少なくなります。
原文を重視するなら直訳、親しみやすい表現を重視するなら意訳が適している
以上、翻訳における直訳と意訳の違いと、それぞれに適している文書を解説してきました。
直訳と意訳について、ご理解いただけたのではないかと思います。
直訳は契約書やマニュアルなど、原文の内容が重視される場合の文書に適しています。
対して意訳は雑誌の記事や広告など、国の文化ごとに適した表現で人を惹き付けることに向いています。
これから資料や文書を翻訳したいとお考えの事業者様は、文書の内容に注目した上で直訳か意訳か選び、翻訳会社に伝えましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!