1623193 s - サーバーサイドで行うアプリ開発とは?使われる言語や開発方法を解説

サーバーサイドで行うアプリ開発とは?使われる言語や開発方法を解説

公開日:2023.11.23 最終更新日:2024.04.19

サーバーサイドで行うアプリ開発とは、WEBページなどと違いユーザーが見ることのできないコンピューターの裏側(サーバー側)で行うアプリ開発のことです。

アプリ開発をしたいと考えている企業の中には、具体的にどんな内容があるかわからない、外注や社内開発におけるメリットやデメリットが知りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

上記のように考えている方へ向けて、サーバーサイドで行われるアプリ開発の具体的な内容や使われる言語、開発方法ごとのメリット・デメリットを解説します。

サーバーサイドでのアプリ開発を考えている方の参考になれば幸いです。

サーバーサイドで行うアプリ開発とは

サーバーサイドで行うアプリ開発とは、WEBページなどと違いコンピューターの裏側(サーバー側)で行うアプリ開発のことです。

サーバー側にはクライアント(ユーザー)が要求した情報を提供する役割があり、プログラムの実行やデータ処理を行います。サーバーサイドとクライアントサイドで行うアプリ開発は、ユーザーに見えるかどうかという側面で役割が異なるため、違いを理解することは重要です。

サーバーサイドとクライアントサイドの違い

サーバーサイドクライアントサイド
場所WEBサーバー、データベースWEBアプリケーションのすべて
役割要求された情報に応える欲しい情報を送る

サーバーサイドとクライアントサイドの違いは、場所と役割です。サーバーサイドは要求された情報に対して応える役割があり、WEBサーバーやデータベースが含まれます。

クライアントはパソコンを使っているユーザーを指し、テキスト、画像、ボタンなどユーザーに表示、実行されるWEBアプリケーションのすべてを意味するのがクライアントサイドです。

たとえば、ユーザーが何かを検索したとき、クライアントサイドからサーバーサイドに欲しい情報が送られ、コンピュータの裏側で要求に合ったデータの提供や処理が行われます。

サーバーサイドはバックエンド、クライアントサイドはフロントエンドとも呼ばれますが、正確には開発範囲が異なります。

バックエンドとフロントエンドの違い

バックエンドフロントエンド
開発範囲アプリ開発の裏側の部分ユーザーが直接触れる部分
業務内容サーバーサイドのシステム構築

データベースの構築

システムの保守・運用

アプリやシステムの操作画面を構築
言語Swift、Java、Ruby、PHPSwift、HTML、CSS、JavaScript

バックエンドはアプリ開発における裏側の部分であり、サーバーサイドのシステムやデータベースの構築、開発したシステムの保守・運用を行います。

バックエンドで使われる言語にはSwift、Java、Ruby、PHPがあり、他にもフレームワークの知識が必要なことがバックエンドの特徴です。

フロントエンドはユーザーが直接触れる部分を指し、WEB上にあるアプリやシステムの操作画面を構築します。ユーザビリティ(ユーザーが感じる操作性)の精度が求められる領域で、使われる言語にはSwift、HTML、CSS、JavaScriptがあります。

フロントエンドではユーザーにとってわかりやすく、使いやすいシステムであることが重要です。

おすすめのアプリ開発モデル

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アプリ開発モデルのおすすめは以下の4つです。

  • ウォーターフォールモデル         
  • プロトタイプモデル            
  • スパイラルモデル             
  • アジャイルモデル

アプリ開発の工程は要件定義・基本設計・詳細設計・システム実装・テスト」のように分けられますが、モデルによって進め方が異なります。

それぞれ詳しく解説します。

ウォーターフォールモデル        

ウォーターフォールモデルは「水が落ちる」という意味で、ひとつひとつの工程をすべて終えてから次の工程に移るアプリ開発モデルです。

要件定義を終えた段階で開発スケジュールの把握ができ、必要な人員や予算がわかるメリットがあるため大規模案件や高い品質が求められる案件に向いています。

デメリットは、柔軟性がないため手戻りがないように進めなければいけません。

入念な要件定義がされず進めてしまうとイメージとのズレが生じ、求めていたものと違うシステムになってしまったり、手戻りが発生しかえって必要な工数が増えてしまうこともあります。

他にも開発途中での仕様変更が行いにくいため、ユーザーの意見を入れることが難しいです。

プロトタイプモデル 

プロトタイプとは試作品のことで、本格的な開発に入る前に発注側から試作品の機能に対してレビューが得られます。

ウォーターフォールモデルの開発終盤にどうしても手戻りが発生してしまう欠点を補ったアプリ開発モデルで、作り手と発注側の認識のズレがなくなります。そのため顧客満足度の高い製品が作成できることがメリットです。

プロトタイプモデルは小規模の開発に向いており、試作品を見ながら仕様を固められることから、顧客の具体的なイメージが決まっていない場合やシステム発注に慣れていない顧客におすすめです。

試作品づくりが必要なため、他の開発モデルより手間がかかるデメリットがあります。

関連記事:アプリ開発で失敗しないためにプロトタイプを作成するメリット      

アジャイルモデル

アジャイルモデルとは、仕様や設定の変更があることを前提に、機能単位で開発を進めていくアプリ開発モデルです。

より良いものを効率的に開発するために生まれた開発方法で、サービス開始までの期間を短くでき、運用しながら修正をかけて品質をあげられるメリットがあります。

デメリットは、機能単位でスケジュールを設定し開発を進めていくため、全体のスケジュールのコントロールや進捗状況の把握が難しいことです。

アジャイルモデルは継続的に機能を実装していくプロジェクトや、正しいやり方が決まっていないシステム開発に向いています。

スパイラルモデル

スパイラルモデルは、機能ごとに要件定義・設計・実装・テスト・評価・改善を繰り返し、らせん状に開発を進めていく方法です。

機能単位で開発を進めていくアジャイルモデルと、試作品をつくってレビューを参考に改善していくプロトタイプモデルを合わせた手法と言えます。

手戻りを最小限に抑えられるだけでなく、仕様や設定の変更に柔軟に対応し効率的に開発を進められることがメリットです。

デメリットは、全体のスケジュール把握が難しいことに加え、試作品をつくることによるコストや工数の肥大化があげられます。

スパイラルモデルが向いているのは高品質を目的にした大規模開発や経験が浅いクライアントとの開発、最新技術を使った開発です。

サーバーサイドで使われている6つのプログラミング言語

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サーバーサイドでのアプリ開発に使われるプログラミング言語は以下の6つです。

  • Swift
  • Java        
  • Python        
  • PHP            
  • Ruby       
  • Peal 

それぞれ詳しく解説します。 

Swift

Swift(スウィフト)とは、Apple社が開発したApple製品向けのアプリケーションを開発するためのプログラミング言語です。

従来のアプリ開発で使われてきたObjective-Cは、文法がわかりにくく習得が難しかったため置き換わる言語としてSwiftが発表されました。

シンプルな文法のため学習がしやすいだけでなく、処理速度がObjective-Cの2.6倍、Python 2.7の8.4倍と早い特徴があります。

また、Playgroundsの機能を活用することでリアルタイムで動作確認できたり、エラーに気づきやすい点もメリットです。なお、Apple製品以外のAndroidアプリなどは開発できないデメリットがあります。

 

Java

Java(ジャバ)は、C言語をベースにつくられたプログラミング言語です。

最大の特徴は開発環境と異なる実行環境でもプログラムが適切に実行されることにあり、さまざまなシステム開発に使われています。

たとえば、Webサービスや金融機関の基幹システム、Android向けのスマホアプリからIoT機器、カーナビや家電の組み込みなどです。他にも安定性があり処理速度が速いことやセキュリティ性が高いメリットもあります。

しかし、他言語に比べてコーディングに関する知識や難しい記述がの多いため、習得が難しいです。Javaは小規模開発より拡張性が力を発揮する大規模な開発に向いています。

Python

Python(パイソン)は、科学技術分野をはじめ幅広い分野で使われている「インタプリタ言語」です。

コードをすべて書いてから機械語に変換するコンパイラ言語と違い、インタプリタ言語はコードを実行する際に一行ずつ機械語に翻訳します。プログラム実行に変換作業が加わるため速度は遅いですが、プログラムをすぐに実行できるだけでなく即座にエラーを見つけられることが特徴です。コンパイラ言語は実行速度が速い反面、コンパイラするまでエラーが見つけられない欠点があります。

Pythonはシンプルでコード記述が短いスクリプト言語で、データの収集や分析の強さからAI(人工知能)の開発に適しています。

関連記事:Pythonとはどんな言語?アプリ開発に利用する際の手順も解説

PHP

PHP(ピー・エイチ・ピー)は、動的なWebページを作成できるサーバーサイドのプログラミング言語です。

動的なWebページとは、ユーザーがアクセスした時間やタイミングで表示される内容が変わるページのことで、たとえばAmazonやZOZOTOWNなどがあります。

PHPはHTMLで記述された内容の途中にプログラムを書き足せるため、PHPとHTMLを1つのファイルにまとめられることが特徴です。

Webページを作成する時にPHPと一緒によく使われる言語にJavaScriptがありますが、PHPがサーバーサイドのプログラミング言語であるのに対し、JavaScriptはクライアントサイドのプログラミング言語です。

Ruby

Ruby(ルビー)は、1995年にまつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向スクリプト言語。日本で初めて国際規格の「国際電気標準会議(IEC)」に認定されました。

オブジェクト指向とはデータや変数などの共通点をまとめて管理する手法で、スクリプト言語とはシンプルでコード記述が短い性質を持つアプリケーションソフトウェア作成のための言語です。

RubyはPythonと共通点が多く、初心者が習得しやすい言語のひとつといえます。

Rubyで開発できるものはPythonでも可能ですがそれぞれ得意分野があり、RubyはショッピングサイトやアプリケーションサイトなどフレームワークをつかったWebサイトの構築が得意です。

Peal

Peal(パール)は、RubyやPython、PHPと同じ初心者が習得しやすいスクリプト言語で、さまざまなシステム開発に使われています。

コンパイラ作業を必要としないインタプリタ言語のため、確認作業をしながらプログラムを書けるだけでなくエラーにもすぐ対応できることが特徴です。

30年以上と歴史がある古い言語で、現在はPythonやPHPなど新しいプログラミング言語のシェア率が高まっているためPealの新規案件は減っています。

しかし、Pealで開発されたシステムは現在も多く存在し保守・運用も継続されるため、使用機会はまだまだあるでしょう。

アプリ開発の方法は外注と自社開発

アプリを開発する方法は外注と自社開発の2つです。それぞれのメリット、デメリットを把握し、自社に合った方法を見つけてください。

外注のメリット・デメリット

アプリ開発を外注するメリットは、専門知識を持つプロに依頼することで品質の高いアプリを速く開発できることです。仕様の作成からプログラミングまですべて任せることで、スケージュール把握や人員配置などを自社で苦労して管理する必要がなくなります。

デメリットは、自社開発に比べて費用がかかることです。また、アプリ開発はリリース後の保守・運用でもメンテナンスが必要なため、アフターサポートがあるかどうかも会社選びのポイントです。

自社開発のメリット・デメリット

アプリを自社開発するメリットは費用が抑えられることです。自社の社員が業務の中で取り組むため特別なコストが発生しません。他にもスケジュールや仕様の変更など、何かあっても柔軟な対応が可能です。さらにアプリ開発のノウハウが社内で蓄積されれば、次の開発に生かせるメリットもあります。

デメリットは、社員のスキルや経験によって開発期間が伸びたり上手く開発が進まない可能性があることです。他の業務と同時に行うため、バランスをとるのが難しいでしょう。

まとめ:サーバーサイドでアプリ開発を行うならEMEAO!

サーバーサイドでアプリ開発を行う場合に使われる言語はさまざまで、プロジェクトごとにどの開発モデルが合うかも変わります。

自社開発では費用を抑えられたりノウハウが得られるメリットがありますが、品質の高いアプリを開発したいと考えている方には、プロへの外注がおすすめです。

しかし、数ある開発会社の中でどの会社を選べばいいかわからない方もいるでしょう。EMEAO!ならクライアント様の要望に沿った開発会社を紹介することが可能です。アプリ開発の外注を考えている方は、ぜひ一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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