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アプリ開発や開発後のサーバー代の費用相場を徹底解説

公開日:2020.02.13 最終更新日:2023.11.17

アプリの開発には開発費だけでなく、リリース後アプリを改善・修正しよりよいアプリに改良していくための運用コストが必要です。

本記事では、アプリの開発費やアプリのリリース後にかかる運用コストの種類と相場価格について解説します。
アプリの開発・運用をご検討されている事業者様は、ぜひ最後までご覧ください。

またアプリの開発時に必要な費用についてくわしく知りたい方は、アプリ開発を外注する際にかかる費用をあわせてご覧ください。

本記事監修のご紹介

本記事は、EMEAO!にご登録いただいております優良アプリ開発会社のつばさ株式会社様にご監修をいただきました。

会社名 つばさ株式会社 
所在地 東京都港区南青山3丁目8番40号 青山センタービル214 
事業内容 モバイルアプリやAI応用システムの開発・提案 
Webサイト https://www.world-wing.com/ 

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つばさ株式会社
2018年創立のアプリ開発会社。国内大手エレクトロニクス企業での豊富な経験を有するスタッフが多数在籍しています。試作品を早い段階で作成して発注者に確認を行う『プロトタイプ開発』を得意としており、アプリ開発はもちろんプロジェクト管理まで支援しています。

アプリの運用とは?

アプリケーションを運用することとは、大きなトラブルなくアプリケーションを安定して動かせるようにするために日々システムを監視したり管理したりすることを指します。

アプリケーションの運用における業務の内容は、以下の4つになります。

  • アプリケーションを動かす・止める
  • システムの環境を監視する
  • データのバックアップを作る
  • データを入力する・出力する

主に「オペレーション作業」と「監視作業」に、アプリケーションの運用における業務は分類されます。

アプリケーションを動かしたり止めたりすること、データのバックアップをとったりする業務が「オペレーション作業」に当たります。

アプリケーションに問題が起こった場合に対処したり、アプリケーションが安定して動いているかどうかなどを確認したりする業務は「監視作業」になります。

  • アプリケーションを動かす・止める
    毎日行われるアプリケーションの運用における業務には、アプリケーションを動かすことや止めることが含まれています。この業務は、アプリケーションのサーバーにおいてプロセスがどのくらい動いているかどうかを確認して、アプリケーションを動かしたり止めたりする作業です。
    動かなければならない時に止まっているプロセスや、止まらなくてはならない時間に動いているプロセスがあれば、迅速にプロセスを動かしたり止めたりして問題に対処していきます。
  • システム環境を監視する
    システムが正確に動いているかどうかを、1日中監視します。
    監視作業の種類はさまざまあり、ネットワークトラブルの予兆をデータ量から発見する「トラフィック監視する」、サーバーの稼働状況をチェックする「死活監視」、ハードウェアの「目視確認」、CPU・メモリなどの「リソース監視」、不正アクセスやウイルス感染を防ぐ「セキュリティ管理」、「バッチ処理の管理」などが挙げられます。
    また、監視作業を行う場合、監視中に何らかのトラブルを発見したとしても、そのトラブルを解決しようとすることは、ほとんどしません。警報によって、管理者に伝えるのが一般的です。
  • データのバックアップを作る
    バックアップとは、サーバーに保存されているデータを、何かあった時のためにコピーする作業のことで、基本的に予定通りに行われます。コピーしたデータは、散乱させられた後、適切な場所に格納されます。
    また、バックアップは2つの工程に分かれています。
    環境を全てコピーするシステムバックアップとサーバーに保存されているデータのみを格納するデータバックアップです。
    2つの工程を重ねてバックアップを行うことのメリットとしては、サーバーが壊れてしまった時やデータが無くなってしまった時などトラブルが起こっても速やかに立ち直れることです。

アプリケーション運用と保守の違い

アプリケーションの運用と保守の違いは、役割です。
運用は、日々システムが動いているかどうか確認したり動かしたりする作業のことを指します。
一方保守は、システムに問題が発生した際に修理したり改ざんしたりする作業のことを指します。
どちらもアプリケーションをインターネット上に公開した後に行う作業という点では変わりませんが、このように役割に違いがあります。

保守の具体的な業務内容を確認しましょう。
保守の業務内容は主に、システムに問題が発生した際の修正作業や改ざん作業です。
アプリケーションの保守における業務の内容は、以下の4つになります。

アプリケーションをアップデートする

  • OSアップデートに対応して修正する
  • アプリケーションに機能を追加する
  • トラブルが発生した時に原因を突き止めて修正する

保守では、アプリケーションに機能を追加したりアップデートしたりするなど、広範囲に作業を行います。また、アプリケーションの運用とは、トラブルに対して対処する点が異なります。

  • アプリケーションをアップデートする
    一度起こってしまったトラブルや不具合を再発させないようにするためには、アプリケーションをアップデートしなくてはなりません。ユーザーから寄せられた不満に感じた点や改善するべき点などを参考にして、アプリケーションそのものを変化させていくことによって、より良いアプリケーションへと成長させる必要があります。
    トラブルや不具合が起こってしまった時の迅速な対応も、アプリケーションを使うにおいて、非常に大切な要素です。しかし、トラブルや不具合を未然に防いでおくことが1番大切なのではないでしょうか。根本的な部分から解決させておくことで、トラブルや不具合そのものの数を減らせるようになります。ユーザーからの信用や評判を汚さないためにも、アップデートをその都度行うようにしましょう。
  • OSアップデートに対応して修正する
    スマホやAndroidなどの、端末にダウンロードするタイプのアプリケーションは、修正する作業が多くなる傾向にあります。iOS・Android・WindowsなどのOSのアップデートに合わせながら、その都度修正しなければならないためです。
    OSのアップデートが原因で、ユーザーから「アプリケーションが動かなくなった」「アプリケーションの動きが遅い」などの不満の声が上がることも多々あります。
    OSのアップデートがアプリケーションにどのように関わるのかを、メジャーアップデートとマイナーアップデートの両方の確認を、逐一行うようにして判断します。
    このように、インターネット上に公開した時のOSに、アプリケーションを合わせて開発しなければならないのです。
  • アプリケーションに機能を追加する
    アプリケーションのユーザーからの意見を参考にして、アプリケーションに新しく機能を追加したりアップデートしたりします。
    公開したばかりのアプリケーションのほとんどには、少なからず欠陥があります。その欠陥には、アプリケーションの開発者は気づきません。そのため、アプリケーションをインターネット上に公開してから、アプリケーションを使ったユーザーのリアルな声を聞いて、その声を元に改善していきます。こうして、ユーザーのニーズに合わせた機能がアプリケーションが次々と追加されていくことで、時間をかけてより良いアプリケーションへと成長していくのです。アプリケーションが成長して、クオリティが高くなるとユーザーの数も続々と増えていきます。
  • トラブルが発生した時に原因を突き止めて修正する
    アプリケーションにトラブルや不具合が起こったら、トラブルや不具合の原因を突き止めて修正します。不具合などは、サイトにどのくらいの人数のユーザーが来たのかということに関わる問題です。また、この問題をなくし切ることは難しいと考えられます。
    トラブルや不具合の修正が長引いてしまうと、アプリケーションを提供している元の会社に対して信用を失ってしまう恐れがあります。アプリケーションに機能を新しく追加した時やアプリケーションのアップデートを行った際は、とくにトラブルや不具合などが起きやすくなっています。できるだけ素早く対処できるように、あらかじめ対策を練っておくことが大切です。また、トラブルや不具合などに素早く対処できたとしても、修正の対応が遅かったりユーザーからの問い合わせの対応が雑だったりすると、ユーザーからも不満の声が挙がってしまいます。アプリケーションを提供している元の会社やユーザーからの信用を失わないようにするためにも、トラブルや不具合に対しての素早い修正と対応やトラブルや不具合の再発を防ぐことを心がける必要があります。
    アプリケーションの運用や保守の業務内容は細かく、苦労します。そのため、アプリケーションの運用や保守の専門の会社に任せるのも1つの手です。アプリケーションの運用や保守の専門の会社を選ぶ際は、自社に合った会社かどうか、業務内容や料金を見てよく考えてから選ぶようにしましょう。

アプリ開発にかかる費用相場

アプリ開発に必要な費用の計算方法のベースとなるのは「作業人数×1人あたりの人件費×期間」で算出される金額です。
ただしアプリの種類や導入する機能の種類・数によってアプリ開発予算は大きく変動します。

アプリ開発を行う際の作業過程は以下の通りです。

  • 要件定義
  • 設計
  • プログラミング
  • システムテスト
  • 運用テスト
  • リリース申請
  • 納品
  • 運用・保守

この過程のうち、おもに設計から運用テストの過程でプログラマーを動員し業務を依頼します。

プログラマーの人件費は各人のスキルによって異なり、目安として1人用アプリの開発を個人に対し依頼する場合には40万円~60万円ほど、高い場合で上級スキルをもった1人用アプリをSEに依頼する場合で100万円~160万円ほどの人件費がかかります。
そのため、大まかなアプリ開発費用は250万円ほどといえるでしょう。

またアプリ開発費用はアプリのジャンルによっても異なります。

ここからは、アプリのジャンル別に想定されるアプリ開発費用の相場について解説します。

【ジャンル別】アプリ開発費用の相場

ジャンル別のアプリ開発費用の相場は、以下の表の通りです。

ショッピングカート100万円~300万円
カタログ・フリーペーパー50万円~100万円
通話・メッセージ100万円~500万円
ツール50万円~300万円
ゲーム300万円~1,000万円
SNS位置情報500万円~1,000万円
アプリ内課金・多言語・マップ対応各10万円~20万円
SNS連携・アクセス解析各50,000円

ツール系アプリやゲームアプリは搭載する機能やデザイン、クオリティによって金額が大きく変動します。

またアプリ内課金機能や多言語対応、SNS連携機能を搭載する場合には、1つの機能を搭載するにあたってそれぞれ開発費用がかかるため、設計時点で必要な機能の種類や数を大まかに想定しておく必要があります。

【機能別】アプリ開発にかかる費用相場

ここまでアプリの開発費用について、アプリのジャンル別に目安金額を解説しました。
アプリの開発費用はどういった機能をもつアプリを開発するかによっても変動します。

ここからは、アプリ開発に必要な費用相場についてアプリの機能別に解説します。
機能別のアプリ開発費用相場は、次の表の通りです。

ログイン機能(メールアドレス・SNS)10万円~20万円
決済システム20万円~50万円
プッシュ通知10万円~100万円
ナビゲーション2.5万円~5万円
縦/横の表示切り替え5万円~10万円
位置情報12万円~25万円
チャット・メッセージ20万円~40万円
他アプリとの連携5万円~40万円
デザインの実装10万円~100万円

プッシュ通知や他アプリとの連携機能を搭載することで、Webサイトによる情報発信とは異なり企業側からユーザーに向けて積極的にコミュニケーションを図れます。

また位置情報機能はユーザーの所在地を把握し、ユーザーにとってニーズの高い情報をいち早く届けられます。

アプリ開発後にかかる費用相場

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アプリ運用にかかるお金の種類をまずは把握しましょう

アプリを開発するうえで、開発後には別途運用・保守コストがかかる点にも注意が必要です。
運用コストに一定の予算を投じることで、継続的に安定したアプリ運用を行うことが可能です。

アプリ開発後に必要な費用の具体的項目と相場金額は、以下の表の通りです。

※サーバー0~数十万円/月
※ドメイン500~50,000円/年
OSアップデート対応アップデート内容ごとに異なる
保守対応10万円~/月
機能追加数万円~ (1機能ごと)
※……Webアプリの場合のみ発生(EMEAO!調べ)

ここからは、費用項目それぞれの内容についてくわしく解説します。

コスト①サーバー費用

Webアプリではインターネットを経由して情報の送受信を行うため、ほとんどの場合サーバー契約が必要です。
ただしスマートフォン向けアプリを開発する場合にはサーバー代金は不要なので、サーバー費用を支払う負担は軽減されます。

しかしPC向けアプリを開発する際にはレンタルサーバー費用として数十万円程度が月額料金として必要です。
対応可能なユーザー数や通信データ量によってサーバー利用料金は増額されます。
このとき、サーバー料金を安く抑えるために少ないデータ量で契約すると、一時的にアプリへのアクセス数が増加した際にサーバーへの負担が大きくなり通信エラーが発生する恐れがあります。

一時的に閲覧数が増加するケースとは、具体的にSNSやTV・雑誌などの媒体で企業への注目度が高まり多くのユーザーがサイトやアプリへアクセスした場合などです。
万が一サーバーダウンや通信エラーが発生した場合に備え、最適な性能を備えたサーバーと契約することが大切です。

またこのようにユーザーの接続数に応じてサーバー代は変動するため、アプリ運用の初期段階では少ないサーバー代金で十分です。
しかしアプリの運用が順調に進みユーザー数増加が安定した場合には、アプリの増強を判断しサーバー代金を引き上げることで対処することも大切といえます。

またアプリの設計段階で、運用コストの予算を事前に把握しておくことも重要です。
万全に対策しておくことで安定したサービス提供が可能になり、ユーザーと高い信頼関係を築けるようになるでしょう。

コスト②ドメイン費用

ドメインとはインターネット上でサイトの住所を示すためのもので、サイトURL内の「.jp」「.com」の部分を指します。
ドメインにかかる費用相場は年間500円~5万円ほどですが、ドメインの種類によって価格は変動します。

近年ではアプリやサイトのリンクをSNSで共有する機会も増えたため、ユーザーの目に触れる機会が多い要素としてどのようなドメインを設定するかが重要な要素といえます。

日頃からドメインを意識してインターネットを利用することは少ないかもしれませんが、ドメインの種類によってはユーザーに安心感や信頼感を与えることも可能です。
例えば国内サイトであることを明示するドメインとして「.jp」が多く使用されますが、日本国内におけるユーザーはそのドメインがあることでサイトに対する信頼感を得られます。

またサイトの名前や内容に紐づいたドメインを設定すれば、ユーザーにとって覚えやすくなじみやすいサイトづくりが可能です。
これらのことから、ドメインを設定する際には信頼性の高いドメインを選ぶことが非常に重要です。

Webサービスの開発でドメインを取得する際には、多少費用がかかっても信頼性の高い独自ドメインを取得することがおすすめです。
運用コストが発生するのはドメインを取得するとき、そしてドメインを更新するときです。
ドメインの種類を選ぶ際には自社の予算と相談しながら、運用するうえで最適なドメインを選びましょう。

コスト③OSアップデートの対応費用

iPhoneやAndroidスマートフォンを利用していると「OSアップデートが必要です」といったメッセージが定期的に表示されます。
このようにAppleのiOSやAndroidでは、新機種や新機能の追加によって年に1回ほどの頻度でOSアップデートが実施されます。

OSのアップデートが実装されると、これまで通常通り使用できていたアプリに不具合が発生したり、アプリ内動作がうまく機能しなかったりといったトラブルが発生します。
そのためOSアップデートによる不具合を未然に防ぎ、ユーザーに迷惑をかけないよう迅速に対応することが求められます。

アップデート対応にかかる費用はOSアップデートの内容により変動するため相場金額を一概に断定することは難しいですが、iOSとAndroid両方に対応しているアプリなど、OS対応数が多いアプリほどアップデート対応費用が高額になります。
アップデートへの対応を怠ればユーザーの不信感は募り、結果としてユーザーが離れていってしまう原因にも繋がります。

一度売上が減少すればその後アップデートや改修にまわせる費用も少なくなるため、アプリ不具合時の運用コストとして一定の予算を見積もっておくことが重要です。

コスト④保守対応費用

アプリをリリース後に発覚したトラブルや不具合に対する処置は、保守担当の業者が行います。
保守対応にかかる費用はアプリ修繕の内容や規模によって変動しますが、月に10万円程度が相場金額です。

アプリ開発の過程で実施する数々のテストにおいて問題が発生しない場合でも、いざアプリをリリースしたあとに初めて不具合や機能の改善点が発見されるケースは多く存在します。
トラブル発覚後も対応を怠ると、次第にユーザーからの信頼度が損なわれる恐れもあるため、トラブル発覚時には早急な措置が必要です。

保守対応を依頼する場合には多くのケースにおいて開発業者にそのまま保守対応を依頼します。
目安としてアプリ開発費の約15%程度がアプリの保守対応費用といわれています。

保守対応の具体的な作業内容には、次のような項目が挙げられます。

  • 不具合の原因究明・アプリの復旧
  • アプリケーションのアップデート
  • OSアップデートに対する修正作業
  • アプリケーション機能の追加

アプリの復旧作業では早急な対応、そして今後同じトラブルを繰り返さないための対策が重要です。

不具合を一度にすべて修正することは難しいですが、トラブルが発生次第すぐに対応にあたり、そうした復旧体制を常に整えておくことで繰り返しトラブル防止にあたることが大切です。

アプリの不具合は機能追加や仕様変更を行う際に発生しやすいため、アプリに新たな要素を加えたりデザイン変更を実装したりする際には不具合修正作業を念頭に行動しましょう。

またアプリの不具合やトラブルが再び起こらないようにするためには、アプリケーションを常に新しい状態にアップデートしておく必要があります。
アプリをアップデートする際には、ユーザーからのレビューやフィードバックをもとに、さらに使いやすい仕様を実装できるように継続的なアップデートを実行しましょう。

ユーザーからの声をどこまでアプリに反映できるかによってユーザーの信頼度も変わってくるため、ユーザーからの意見を常に受け取れる環境を整えましょう。
さらにOSアップデートに対し修正作業を行う際には、メジャーアップデートだけでなくマイナーアップデートに関する情報も積極的に取り入れ、迅速に対応していくことが大切です。

ここまで紹介した保守対応の作業内容には細かな修正も含まれるため、開発業者による対応が行き届かない場合には専門業者への業務依頼も視野に入れる必要があります。

保守対応を依頼する専門業者を検討する際には、必ず複数社に対し相見積もりを取り、価格やサービス内容を比較・検討したうえで慎重に業者の選定を行いましょう。

コスト⑤機能追加費用

アプリのリリース後、ユーザーからの高い信頼を得るためにはその時々の状況にあわせ必要な機能を逐一追加していく作業が必要です。

機能追加を行う際にはユーザーからの声をもとにニーズを把握したうえで、需要に見合った改善作業を継続的に行いましょう。
機能追加費用の相場は、1機能ごとに数万円以上が目安です。

最初から完璧なアプリをリリースすることは難しいですが、リリース後に何度も修正を加えながらユーザーにとって使いやすさを感じられる精度の高いアプリを開発するためにも、ユーザーの声に耳を傾けながらアプリケーションの機能追加や仕様変更を繰り返し行っていくことが重要です。

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コスト⑥SSL証明書費用

SSL証明書とは、アプリの通信を暗号化する技術である「SSL(Secure Sockets Layer)」が導入されていることを示す証明書です。
アプリ通信の暗号化とは、例えば「鈴木」という個人名を「H3kjsd」というランダムな英数字に書き換えることを意味し、たとえ第三者が通信を傍受し個人情報を盗み取ろうとしても個人情報や重要機密情報の漏洩を防げる仕組みです。

SSL証明書を発行するのにかかる費用は、5万円~10万円程度が相場価格です。

SSL導入のメリットとして「個人情報漏洩を防止する」「なりすましやフィッシング詐欺を防止する」「情報の改ざんを阻止する」といったことが挙げられます。
アプリを通じてクレジットカード情報や住所といった重要な個人情報をやり取りする際でも、SSLが機能することでなりすましや詐欺を防げます。
また悪意のある人がWebサービス内の情報を書き換えようとしても、SSLを導入していれば元情報が把握できないため情報を改ざんできません。
SSL証明書を発行することで「このサイトは安全性が高い」ということをユーザーやサイト閲覧者にアピールでき、利用者に安心感を与えられます。

企業向けにSSL証明書が発行される場合には、登記簿謄本などを用いて本格的な審査が行われます。
そして認証局に「どの企業が該当のアプリ・サイトを運営しているか」を登録し審査に通過することで、SSLサーバー証明書を取得できます。

コスト⑦アプリ登録費用

アプリをリリースするには、アプリの登録を行う必要があります。
iOSアプリの場合「Apple Developer Program」で開発者登録を行いますが、年間費として1万円~1万3,000円の費用がかかります。
またAndroidアプリの場合「Googleディベロッパーアカウント」の作成が必須ですが、登録料として2,700円~3,300円がかかります。

アプリ開発の費用を抑える方法

ここまで、アプリの開発にかかる費用、そしてリリース後にかかる運用コストについて解説しました。
アプリの内容や機能によって費用は変動しますが、ここまで紹介した目安の相場価格を参考に予算計画を立てることで、無駄なコストを削減することが可能です。

それでは、アプリ開発には諸費用がかかることがわかったうえで、それらの費用を可能な限り抑える方法はあるのでしょうか。
ここからは、アプリ開発の費用を抑える方法として、3つの方法を解説します。

方法①システム開発の補助金を利用する

冒頭で述べたように、アプリ開発には平均約250万円がかかるとされています。
アプリ開発に必要な費用を自社で準備することが難しい場合には、システム開発の補助金を利用する方法があります。

アプリ開発に利用可能な補助金の例として、代表的な3つの補助金制度を紹介します。

名称最大補助額補助率申請方法目的
IT導入補助金450万円1/2以内電子IT活用による業務効率化・売上向上を支援
ものづくり補助金5,000万円1/2もしくは2/3電子革新的サービス開発・設備投資を支援
持続化補助金200万円1/4電子または郵送持続可能な経営を支援

方法②ニアショア開発やオフショア開発の業者に依頼する

ニアショア開発とは自社から離れた地方の開発業者に業務を委託する開発方法、またオフショア開発とは海外の子会社や海外サプライヤーを通じて開発業務を委託する開発方法です。

ニアショア開発やオフショア開発の業者に依頼することで、通常の開発費のうち多くを占める人件費を安く抑えられます。

方法③相見積もりをとる

アプリの開発費用はエンジニアのスキル・役職や開発業者の種類によって大きく異なります。
そのため、開発業者を検討する際には複数の業者に対し相見積もりを申請し、複数社の料金項目や内訳を比較しながら、自社の状況にもっとも適切な業者を選定する必要があります。

また相見積もりを取ることで業者ごとに異なるさまざまなサービス内容・サポート内容を比較でき、自社のアプリ開発に必要なサービスを提供してくれる業者とマッチングできます。

アプリ開発の業者を選ぶポイント

良いアプリケーションの開発業者を選ぶために、アプリケーションの運用や維持にかかる費用を抑えるポイントは、3つあります。

  • 実装する機能を絞る
  • 対応可能な部分は自社で巻き取る
  • 相見積もりを行う

アプリケーションを開発して上手く収益を得るためには、アプリケーションの運用や維持にかかる費用を抑えることが重要になってきます。アプリケーションを開発する時だけでなく、アプリケーションをインターネット上に公開した後にも費用がかかってくるためです。

これから紹介する3つのポイントを抑えて、開発したアプリケーションを上手く収益化していきましょう。

実装する機能を絞る

実装する機能を絞ることは、良いアプリケーションの開発業者を選ぶためにアプリケーションの運用や維持にかかる費用を抑えるポイントの1つになります。

システム会社に払わなければならない保守費用のほとんどは、アプリケーションを開発する際の費用をベースにして算出しています。そのため、保守費用も減らすには、アプリケーションに実装する異能の数を減らして開発にかかる費用を減らす必要があります。
例えば、保守費用が1年で開発にかかった費用の15%だった場合、年間15万円の保守費用を得るためには、開発費用を100万円減らす必要があります。

アプリケーションは公開された当初から、たとえ多機能であっても、上手くいきません。むしろ不完全なアプリケーションを公開してユーザーからたくさんの不満の声が寄せられる方が、アプリケーションの大きな成長に繋がる可能性があります。
初期コストを抑えたり、ユーザーから改善すべき点について多くのコメントをもらったりするためにも、機能をむやみにたくさん実装するのではなく、実装する機能を最低限まで減らしてからアプリケーションをインターネット上に公開するようにしましょう。

対応可能な部分は自社で巻き取る

自社で対応ができそうな業務がある場合は、業務を巻き取って、自社でこなしてしまうのがおすすめです。良いアプリケーションの開発業者を選ぶために、アプリケーションの運用や維持にかかる費用を抑えるポイントの1つとして、対応ができそうな業務を巻き取ることも挙げられます。

「アプリケーションのデザインを考案すること」を、アプリケーションの開発会社に依頼せずに自社で対応ができそうな業務として思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。
アプリケーションのデザインの考案は、デザイナーやアプリケーションの開発会社に依頼するとかなりのコストがかかってしまう恐れがあります。しかし、アプリケーションのデザインの修正や新しい機能をアプリケーションに追加する際には欠かせないことです。
そのような時は、アプリケーションのデザインの考案を自社で作成してしまうことをおすすめします。「Figma」というワイヤーフレームツールなどデザインの専用ツールを利用すると、デザインがしやすくなります。このように自社でアプリケーションのデザインを行えば、デザインの考案をデザイナーやアプリケーションの開発会社に頼む必要がなくなるので、コストを削減できるようになるのです。
デザインをする際は、作品のコピーにならないように他の会社のデザインなどを参考にしながら作成してみましょう。

複数の業者を比較する

同じ見積もりを複数のアプリケーションの開発会社に請求して比較することは、良いアプリケーションの開発業者を選ぶために、アプリケーションの運用や維持にかかる費用を抑えるポイントの1つです。
同じ見積もりを複数のアプリケーションの開発会社に請求して、それらを比較すれば、1番コストがかからないアプリケーションの開発会社はどこか一目でわかるようになります。1番コストがかからない開発会社が判明すれば、あとはその開発会社に発注を依頼するだけです。費用相場や適正価格を知るためにも、約3社〜5社ほどのアプリケーションの開発会社に同じ見積もりを請求するようにしましょう。

しかし、見積もりを請求する際には、注意するべき点があります。アプリケーションの運用費用や保守費用だけで見積もりを請求しないようにして下さい。開発からアプリケーションに関する全ての合計費用の見積もりを請求するようにしましょう。

コードや設計についてなど、システムの構造を理解していることがアプリケーションの保守運用には必要です。異なるアプリケーションの開発会社で、アプリケーションの保守や運用、アプリケーションの開発を発注してしまうと、トラブルや不具合が発生して対応できないという問題が起こってしまう恐れがあります。

アプリ運用費用の相場は毎月10万円~かかります

アプリを継続的に安定して運用していくためには、アプリ開発費だけでなく、毎月の運用コストが必要です。
アプリの種類やジャンル、運用形態によってアプリ開発費の相場は異なりますが、最低ラインとして毎月の保守対応費用10万円以上のコストがかかることを留意しておきましょう。

またアプリはリリース後の運用が重要です。
アプリ開発時には運用コスト含め、リリース後にどのような費用が必要なのか事前に確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

編集部員 岡本

編集部の岡本です。以前はWEBディレクターとして中小企業のホームページ制作のディレクション等をしておりました。ユーザー様の声をきちんとコンテンツの内容や方向性に反映して、より良いメディアに出来るように日々精進してまいります。

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