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ビジネスホンとPBXの違いとは?選び方も解説

公開日:2020.01.23 最終更新日:2023.07.19

近年ではインターネットを通じて内線・外線の制御を行うPBXが登場し、従来になかった画期的な機能を備えた機種も数々登場しています。
とはいえ「そもそもPBXとは何かわからない」「PBXと主装置の違いは?」「PBXを導入するメリットは?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。

本記事では、ビジネスホンをすでに導入している企業様向けに、PBX導入のメリットや特徴について解説します。
※PBXには、レガシーPBX、IP-PBX、クラウド型PBXの3種類がありますが、今回は特にIP-PBXとクラウドPBXを導入するメリットについて触れていきます。

PBXとは?

PBXとは「Private Branch Exchange」の略称であり、電話機同士の内線・外線を制御する電話交換機のことです。

PBXの主な機能として、次のような機能が挙げられます。

  • 代表番号着信機能:代表番号の発着信をコントロールできる
  • 転送機能:担当者が不在時・通話中の場合に他の電話機へ着信を受け渡せる
  • パーク保留機能:作成したグループ内であれば誰でも外線を受けられる
  • ダイヤルイン機能:未契約の電話番号でも対応可能

また複数の電話機をPBXに接続することで、内線や保留を複数の電話機間で共有でき、業務効率化を図れます。

主な機能として、外部からの電話着信があった場合、内線を通じて同時に複数台の電話機を鳴らせる機能が挙げられます。
また電話発信者の情報を通知し、無駄なく適切な応対を可能とするCTIとの接続も可能です。

PBXがない場合、自社内で設置された電話それぞれを外線接続する必要があり、費用や手間を割いて電話回線の環境を整備しなければなりません。
PBX本体は筐体とパッケージに分類でき、大規模なPBXの場合複数の筐体が組み合わさって構築されています。

パッケージとは筐体の機能に欠かせない重要な基盤で、内線用・外線用など用途に応じた複数種類のパッケージがあるため、環境に応じて最適なパッケージを選べます。
PBXの利用には定額の月額料金を支払う必要があり、料金は利用するユーザー数や規模によって変動します。

PBXと互換性の高いビジネスホンについて知りたい方は、こちらのビジネスホンの解説もあわせてご確認ください。

主装置とは?

主装置は、電話交換機のなかでもビジネスホンの利用シーンにおいて欠かせない機器です。
機能はPBXと同じく、外線と内線、もしくは内線同士の通信を制御します。

ビジネスホンは専用の電話機本体と主装置が揃って初めて機能します。
主装置の核となる部分は「ユニット」と呼ばれ、ユニットには電源を入れるための「電源ユニット」や内線を使用するための「内線ユニット」、外線を使用するための「外線ユニット」などがあります。

またユニットにはほかにも、留守番電話機能や着信拒否機能、通話録音機能を備えたものがあり、用途に応じて必要な機能を備えた主装置を選ぶことが可能です。
既存の主装置に新たな機能を追加したい場合には、専用ユニットを追加することで新たな機能を使用できるようになります。

主装置には従業員と顧客の通話をリアルタイムでモニターできる機能があり、また電話が込み合った際には「時間を空けておかけ直しください」といったメッセージを発信者に向けて流せる機能も備わっています。

ほかにも主装置があることでリモートコールバック機能を使用でき、外出先から会社の番号で電話をかけられるようになります。

PBXと主装置の違い

PBXと主装置は、両者とも外線と内線、もしくは内線同士の通信を制御する機能をもつ装置である点で共通しています。
また両者はいずれも外線からの発着信制御や内線同士の通信、ダイヤルイン、転送といった基本的機能を備えています。

しかしPBXと主装置には機能面、また機能面以外においても違いがあります。
PBXと主装置の大きな違いは、PBXが主装置とは異なり工事が不要な点です。

またPBXはネット回線を通じて通信を制御可能であるため、離れた場所にあるオフィス同士でも内線接続ができます。
くわえてPBXはパソコンとの接続が可能であったりスマホ端末を内線電話として利用することが可能であったりする特徴があります。

PBXは同時に数千台の電話機を接続でき、複数の電話回線を集約しながら社内の内線同士の接続や外線と内線の接続を操作できるため、PBXが大規模なオフィス向き、主装置は中小規模のオフィス向きといえるでしょう。

ただしPBXは主装置と異なり利用するには月々の利用料金の支払いが必要であるため、ランニングコストを比較するとPBXのほうが必要なコストが高くなります。

PBXと主装置のくわしい違いについては、以下のページをご覧ください。

主流のPBXとは?

ここまで、PBXと主装置の特徴や違いについて解説しました。
PBXは主装置と比較して接続可能台数が多かったり、スマートフォン端末やパソコンとの接続が可能だったりすることから、近年導入する企業が増えてきています。

PBXのなかでも最近主流となってきているのが「IP-PBX」「クラウドPBX」です。

これらのPBXはどのような機能を備え、どのような特徴をもつのでしょうか。

ここからは主流のPBXとして「IP-PBX」「クラウドPBX」について解説します。

IP-PBX

IP-PBXは電話回線を使用せず、IP電話機を社内ネットワークにLANで接続して使用します。

一般的なPBXは電話線を繋ぐ工事が必要ですが、IP電話はインターネット回線を利用するため、社内にすでにあるネットワークを利用して活用できる点で、設備投資費用を大幅に抑えることが可能です。

そのほかにも、IP-PBXには以下のような特徴があります。

  • 電話回線が不要なためランニングコストが安い
  • オフィスのレイアウト変更時でも内線番号を変更する必要がない
  • パソコンから内線番号を設定できる
  • スマホを内線端末として使用できる
  • 各拠点はインターネットを通じて接続されるため、拠点ごとにPBXを設置する必要がない

クラウドPBX

IP-PBXを含む従来のPBXでは機器の設置が必須でした。

しかしクラウドPBXではPBXの機能をクラウド上のサーバーが担うため、電話線工事やLAN接続が必要ありません。
そのため、従来のPBX設置に必要だった設備投資費用がほとんどかからないというメリットがあります。

ただし、IP-PBXと同じくインターネット接続が可能なIP電話が必要である点に注意が必要です。

クラウドPBXにはそのほかにも、パソコン上で各種設定を完了できたり、電話機増設や機能追加が簡単に行えたりといったメリットがあります。

IP-PBXやクラウドPBXを導入するメリット

ここまで近年PBXの主流となっているIP-PBXやクラウドPBXの特徴について解説しました。
そこでここからは、IP-PBXやクラウドPBXを導入するメリットについて解説します。

そもそもクラウドPBXがどんなものか、くわしく知りたい方は以下のページで特徴や強みについて解説しています。

メリット①導入コストが安い

IP-PBXとクラウドPBXはどちらも設置工事費が不要であるため、導入コストを安く抑えられます。
ただしIP-PBXとクラウドPBXでは接続方法に違いがあります。

まずIP-PBXの場合、社内LANを使用して内線電話網を構築するため、社内に電話線を配線する工事が不要です。
電話線の配線工事費用が不要であるため、浮いた予算を電話機本体の購入費やほかの用途に使用できる点で効率のよい資金活用に役立ちます。

またクラウドPBXでは、これまで装置を媒介して使用していた機能をクラウド上のサーバーを通じて利用できるため、オフィス内にPBX装置を設置する必要がありません。
装置の購入費や工事費がかからないため、導入コストを大幅に抑えられます。

メリット②スマートフォンでも使用できる

IP-PBXやクラウドPBXは端末に依存せず機能を使用できるため、モバイル端末への対応が可能です。
このときIP-PBXとクラウドPBXではWifiへの接続の有無に違いがあります。

IP-PBXの場合Wifiへの接続が可能であるため、スマートフォンを内線端末として使用することが可能です。
スマートフォンを内線として使用することで電話機本体の導入コストや通信費を削減できます。
またキャリア指定がないため、希望のキャリアと契約することも可能です。

一方クラウドPBXの場合Wifiではなくクラウドへ接続しますが、IP-PBX同様スマートフォンで使用可能であるというメリットがあります。

さらにクラウドPBXの場合でもキャリア制限がないため、希望のキャリアで契約することで通信費を節約できます。

メリット③パソコンで使っているシステムと連携可能

IP-PBXやクラウドPBXには、パソコンで使用しているシステムと連携可能であるというメリットがあります。
とくにIP-PBXの場合、CTIで使用されているアプリケーションと連携可能であるため、顧客との通話内容を録音したり、コールセンターとシステムを連携したりできます。

また多くのクラウドPBXは、そのPBXの開発元が提供するサービスを利用できます。

サービスを連携すれば電話の発信だけでなく、電話会議機能や会話録音機能、電話・FAX・メールなどの一元管理機能といったあらゆる機能が使用できるようになります。

PBXと主装置のどちらを選べばよいのかわからないときは

ここまでPBXと主装置の違いや、PBX導入によるメリットについて解説しました。

「結局PBXと主装置、どちらを選べばいいかわからない」
と迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、PBXと主装置のどちらを選べばよいかわからないときにおすすめの3つの選び方について解説します。
社内環境や予算状況などを踏まえたうえで、自社のケースに最適な機器を選びましょう。

選び方①電話の利用台数

PBXと主装置では、電話の最大接続数が異なります。
PBXは一度に数千台の電話機と接続可能で、複数の営業拠点間であっても内線通話ネットワークを構築できます。

一方主装置の回線数は「Sクラス」「Mクラス」「Lクラス」の3つに分けられ、もっとも少ないSクラスで10台、もっとも多くの回線と接続できるLクラスで80台との接続が可能です。

こうした違いから、オフィスに設置されている電話機本体の数や今後の増減予定を把握したうえで、電話の利用台数にあわせてPBXと主装置を使い分ける必要があります。
利用台数が100台を超える場合にはPBX、中小規模のオフィスで利用台数が数十台程度に収まる場合には主装置の導入を検討しましょう。

選び方②必要な機能

PBXもしくは主装置を導入する際には、自社の環境にどのような電話機能が必要かを確認しておく必要があります。
また必要な機能を洗い出すためには「電話機をどんな目的で利用するのか」を明確にしておくことも重要です。

スマートフォン端末やパソコン機器と接続したい場合や、どこから電話がかかってきたかについて発信者情報を知りたい場合には、スマートフォン端末を内線として利用できるPBXの利用や、発信者番号通知機能を備えた主装置の設置を検討する必要があるでしょう。

またPBXに搭載されている「パーク保留機能」「ダイヤルイン機能」などの各種機能がオフィスに必要ないのであれば、主装置の設置が適していると判断できます。

PBXと主装置のいずれかを選ぶ際には、電話機に求める機能を洗い出したうえで、必要十分な機能を備えた機器を導入しましょう。

選び方③価格

価格で比較すると、PBXより主装置のほうがリーズナブルな価格で手に入ります。
主装置の本体価格は約20万程度が相場である一方、PBXやIP-PBXの場合には数百万円以上が相場となります。

ただしクラウドPBXの場合、初期費用が無料だったり数十万円で済むケースがあったりするため、環境にあわせて適切な機器を選ぶことが大切です。

また購入する業者によって選択できる機種が異なる分、本体価格の相場もさまざまであるため、希望価格の機器を提案してくれる業者を選ぶことも重要です。

業者を選ぶ際に重視するポイント

ここまで、PBXと主装置どちらを選べばよいか迷ったときの選び方について解説しました。
とくに価格で選ぶ際には業者によって本体価格の幅がさまざまであるため、業者選びが重要です。

それでは実際にビジネスホンに関連する機器を購入する業者を選ぶ際に、どのような点を意識すればよいのでしょうか。
ここからは、業者を選ぶ際に重視すべき3つのポイントについて解説します。

ポイント①対応力や提案力を確認する

業者を選ぶ際には「ユーザーに対しどれほど充実したサービスを提供してくれるか」という観点で、対応力や提案力を確認することが大切です。
実績が高い業者であるほど対応力が高く、あらゆるケースに柔軟に対応してくれます。

また顧客満足度の高い業者であれば優れた提案力で、自社のニーズに適した機種や導入方法をアドバイスしてくれます。
自社の状況に最適な機器を購入するためにも、対応力や提案力に長けた業者を選ぶことは非常に重要です。

ポイント②見積もりの金額が妥当であるかを確認する

業者に見積もりを依頼する際には、金額の妥当性を金額項目や内訳から判断することが重要です。
一見「安くビジネスホン機器を導入できる」ことを強みとしている業者であっても、実際の見積もり金額を確認してみると重要な費用が最低金額に含まれていなかったり、トラブル保証や故障時のフォローについての金額がすべて追加料金となっていたりするケースも存在します。

見積もりの金額を確認する際には必ず金額面だけでなく、必要なサポートや保証に関する費用が含まれているかについて十分に検討する必要があります。

また見積もり時に不安点や課題点を業者と共有しておくことで、その後「ここまでサポートしてくれると思ったのに」「合計金額がここまで高額になると思わなかった」といった業者とのトラブルを避けられます。

ポイント③業者を比較検討する

業者選びを行う際には、1つの業者のみを検討するのではなく、複数社に対し相見積もりを申請したうえで複数社の料金プランやサポート内容を比較・検討することが大切です。
1つの業者のみに的を絞って費用面やサービス面を検討すると、提示された金額の妥当性やサービス内容が本当に充実したものであるかといった点を十分に検討できません。

業者選びを行う場合には必ず複数社を比較したうえで、業者ごとに異なる特徴や強みを把握し、自社の状況やニーズに適した業者を選ぶ必要があります。

コストが安く多機能なPBXを活用しよう

本記事ではPBXと主装置の違いや選び方、ビジネスホン機器を導入する際の業者の選び方などについて解説しました。

PBXの大きなメリットには、導入コストを大幅に削減できる点やスマートフォン端末を活用できる点が挙げられます。
また主装置と異なるポイントとして設置工事や配線工事が不要であるため、導入手続きがスムーズに進み導入コストも安く済ませられるというメリットがあります。

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この記事を書いた人

編集部員 岡本

編集部の岡本です。以前はWEBディレクターとして中小企業のホームページ制作のディレクション等をしておりました。ユーザー様の声をきちんとコンテンツの内容や方向性に反映して、より良いメディアに出来るように日々精進してまいります。

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