人事評価システムの導入=制度構築ではない?失敗しない構築方法とは
公開日:2020.01.17 最終更新日:2020.09.08
「人事評価システムを使えば、自社の人事評価制度を整えることができる!」
人事評価システムの検討の際、このようにお考えの事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、システムによって制度が構築されるというわけではありません。
導入後に「制度を構築していなかった!」と慌ててしまう前に、改めてシステムの役割と、人事評価制度の構築プロセスを本記事で確認しましょう。
人事評価システムの導入をお考えの事業者様は、ぜひご一読ください。
- 人事評価システムの役割
- 人事評価制度構築の際のポイント
人事評価制度とは
人事評価制度とは、業務における従業員の取り組みの姿勢や成果を評価する制度です。
評価結果を参考に、今後の給与や役職を決定します。
また、「どのような基準でどのような評価がなされたのか」というデータは、今後の従業員育成の際に大いに参考になります。
企業により細かな点は異なりますが、ベースとなる形態は、直属の上司と人事担当者が評価を行うという構造が一般的です。
近年は同僚や部下も加わる360度評価や、ランク付けをしないノーレイティングなど、ユニークな制度を採用している企業も増えています。
人事評価システムの役割とは
人事評価システムは、人事評価をスムーズかつ正確に行うためのツールです。
制度の内容は企業により多種多様であるため、まずは自社の制度に適したシステムを導入し、その上で項目など細かな部分を自社に合わせて設定しておくことで使用できます。
そのため、システム導入の際は、社内に人事評価制度が構築されていることが前提です。
ほか、具体的な機能については下記の記事でご紹介しています。
人事評価制度を構築するには?
まずは制度を整えることが必要であることがご理解いただけたでしょうか。
ここからは、新たに制度を構築する際のポイントを解説していきます。
構築のポイント①どのような企業環境を形成したいのかを考える
まずは、「どのような従業員を増やしたいのか」「そのためにはどのような形で従業員を評価すればよいのか」という、形成したい企業環境を考えましょう。
冒頭でもお伝えしたように、人事評価制度の役割は給与や処遇の決定だけではありません。
人事評価によって「どのような従業員が育つのか」が決まるといっても過言ではないでしょう。
構築のポイント②評価基準のウェイトを決める
人事評価を通じた目標が決まったら、次は「どの項目をどの程度評価するのか」という比重を考えましょう。
人事評価の項目は3つの基準があります。
従業員の意欲を対象とする「情意評価」、業務における従業員個人のスキルを対象とする「能力評価」、そして具体的な成果を対象とする「業績評価」です。
どの基準にどの程度ウェイトを置くかというのは、前項で解説した目標とする企業環境によって大きく変わります。
3つの評価基準について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
構築のポイント③評価者を決める
評価基準が決まったら、最後に評価者を決めましょう。
従業員の現場での動きを一番把握しているのは基本的には直属の上司であるため、よほど特殊な環境でない限りは上司を設定するとよいでしょう。
360度評価を検討している場合は、「どのポジションの従業員が何人携わるのか」という内訳も、根拠とともに決める必要があります。
人事評価システムは、あくまでも評価業務を効率化させるためのツール。導入前に制度の構築を!
人事評価システムは、評価シートの共有や目標進捗管理といった従来の評価業務における煩雑であった部分を効率化するためのツールです。
あらかじめ構築された制度に合わせての運用が前提で作られているため、制度を構築してから導入しましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!