ISMS認証マークを利用する上で必ず知っておきたい3つの注意点
公開日:2020.02.28 最終更新日:2021.08.06
ISMS(ISO27001)マークは社内のセキュリティ体制が整っていることを証明することができるので、顧客や取引先などに信頼感を与えられます。
しかし、ロゴマークの使い方にはいくつか注意点にあり、違反すると審査機関から注意を受けることがあります。
そこでこの記事では、ISMS認証ロゴマークの利用上の注意点について解説します。
ISMS取得を目指している企業様は、ぜひ最後までご覧ください。
ISMS認証の概要やPマークとの違いをざっくりおさらい!
ISO認証について解説する前に、まずISMS認証の概要や仕組み、Pマークとの違いなどをざっくり解説していきます。
ISMS認証とは
ISMS認証とは、情報の取り扱いに関するセキュリティマネジメントシステムのことです。
ISO規格の1つで、ISO27001とも呼ばれます。
社内で取り扱う情報全般の管理・漏洩防止のために行う施策、体制を構築することでISMS認証が取得できます。
ISMS認証の詳しい解説については、こちらのISMS認証の概要をご覧ください。
ISMSの仕組みとは
ISMSは情報セキュリティマネジメントシステムのため、情報を保護する仕組みそのものを指します。
情報セキュリティは、漏洩を防止する『機密性』、情報が改ざん・削除されないようにする『完全性』、情報をすぐに取り出し正しい目的で使えるようにする『可用性』が重要視されます。
その3点をバランスよく情報保護管理体制の中に組み込み、維持しつづけることでISMSが構築できます。
Pマークとの違いは?
同じ情報を取り扱う規格として、Pマークがありますが実は取り扱う情報内容や管轄する機関が異なります。
まずPマークは社内で扱う情報のなかでも、個人情報保護に特化しており管轄は国内の機関のみとなります。
一方ISMSは社内で扱う情報全般を対象としており、ISO規格のため海外の機関の管轄です。
つまり、ISMSのほうが規模が大きく海外向けの取引に役立つというわけです。
ISMS認証マークとは
ISMS認証を取得すると審査機関から送られてくるマークは2つあります。
①審査機関のマーク
会社全体や特定の部署の審査を行った審査機関のマークです。
審査機関のマークは、会社全体や特定の部署の審査を実施してくれた審査機関から、ISMS認証を受けたことを証明します。
②認定機関のマーク
自社のISMS取得を認証してくれた審査機関も、他の機関から審査機関として適切に運営されているかという審査を受けています。
審査機関を審査する組織は、認定機関と呼ばれています。
ISMS認証マークが付与される際には、認定機関のマークも一緒に送られてきます。
ISMS認証マークを利用するときの注意点
この項目では、ISMS認証マークを利用する際の注意点を解説していきます。
注意点①ISMS認証の範囲内でマークを利用しているか
ISMS認証マークを特定の部署や支社で認証を取得している場合には、その部署や支社以外ではISMS認証マークを使えません。
ISMS認証マークを名刺やパンフレットに利用する際は、ISMS認証の範囲内の部署や支社だけにマークを掲載しましょう。
WEBサイトについては、特定の部署や支社のみで認証を取得していることを記載すれば問題ありません。
注意点②ISMS認証マークを誤解されるような掲載の仕方をしていないか
ISMS認証マークは、製品やサービス自体のセキュリティレベルを判定する認証ではなく、組織に与えられるものです。
そのため、製品パンフレットや商品ページなどで、製品が認証されているようにマークを掲載することはできません。
パンフレットや商品ページを作る際は、製品自体がISMS認証されたように見えないように注意しましょう。
注意点③ISMS認証マークの画像に変更を加えていないか
ISMS認証マークを自社のメディアに掲載する場合は、下記の決まりがあります。
- マークの大きさを変える際は比率を変えないこと
- 画像が不明瞭にならないようにすること
- マークを企業の社名やロゴなどよりも大きく表示しないこと
- 認証マークの下部に記載されている認証登録番号を削除しないこと
ISMS認証マークを使う際は、画像を加工しないようにしましょう。
ISMS認証マークを利用する上での注意点は3点あります
ISMS取得を目指している企業様に向けてISMS認証マークの注意点を解説しました。
マークを使う上での注意点は、ISMS認証マークの利用できる範囲を守って見る人に誤解がないようにすることことです。
ISMS取得からマークの利用方法について不安のある方は、コンシェルジュにご相談ください。
EMEAO!なら完全無料で優良なISO認証取得コンサルティングを紹介できます。
この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!