
ISO認証の更新審査にかかる費用と更新するメリットを紹介
公開日:2019.11.01 最終更新日:2020.10.27
「ISO認証を取得すれば安心」
と考えている企業様は要注意!
認証を維持するには更新が必要であり、更新する際も費用がかかります。
本記事では、ISO認証の更新審査にかかる費用と、費用をかけても更新をしたほうがいいメリットを紹介します!
これから取得予定の企業様も、取得したばかりという企業様もぜひご一読ください。
また、これからISO認証を取得する予定の事業者様は、下記の記事より新規でISO認証を取得する際の費用相場も合わせてご覧ください。
ISO認証の更新にかかる費用の種類と相場
ISO認証は、取得した翌年から2年間、2回の「維持審査」と1回の「更新審査」を受ける必要があり、それぞれ費用がかかります。
維持審査や更新審査の内容については、こちらの記事で詳しく解説しています。
審査にかかる費用は、下記の順番で高くなっていきます。
- 新規取得費用
- 取得から3年後に行われる更新審査費用(取得費用の6~7割程度)
- 取得から1年後と2年後に行われる維持審査費用(取得費用の3割程度)
また、忘れてはならないのがコンサル料金です。
確実に審査に通過してISO認証を維持・更新するには、コンサルにサポートを依頼してプロの目線でアドバイスを受けておくことが望ましいです。
そのため、ISO認証の維持・更新にかかる費用はコンサル料金+審査費用の合計となります。
維持・更新審査にかかる費用は、取得時と同様に企業規模によって変わります。
ここからは、従業員数30人程度の小規模事業者がISO認証の維持・更新審査を受ける場合の費用相場を解説していきます。
ISO認証の維持にかかる費用の相場
まずは、ISO認証取得から1年後と2年後にそれぞれ行われる「維持審査」にかかる費用を確認しましょう。
(※コンサル料は年に1~2回の訪問の場合で計算)
ISO27001のみ若干高くなりますが、維持審査通過のためのコンサル料が10万円程度、実際の維持審査にかかる費用が20万円程度の計30万円が相場です。
つまり、ISO認証の運用には最低でも年間30万円かかるということです。
ISO認証の更新にかかる費用の相場
(※コンサル料は年に1~2回の訪問の場合で計算)
更新の場合、維持審査よりも若干費用が高くなります。
ISO認証を更新するには、コンサル料が20万円程度、審査費用が30~40万円程度の計50~60万円が必要です。
更新審査が維持審査よりも高い理由は、再登録の料金も含まれているためです。
ISO認証を更新することのメリット
ここからは、ISO認証を更新するメリットを2つ紹介します。
メリット①より良いマネジメントシステムを構築できるようになる
取得時は適切に機能していたマネジメントシステムも、時間がたつにつれてほころびが見えてくることがありますよね。
社会情勢の変化によって新たに対応を考えざるを得なくなったりすることもあります。
社内のメンバーだけで積極的に動ければいいですが、日々の業務が忙しくて、マネジメントシステムの改善に関する業務が後回しになってしまっている会社も少なくないでしょう。
そのような会社でも更新審査を受けることで、メンバー全員で積極的に、より環境や時代に最適なマネジメントシステムに変化させていくことができます。
メリット②自社のマネジメントシステムの優位性をホームページなどで示し続けられる
マネジメントシステムに力を入れていると自称したところで、あまり説得力がありませんよね。
ISO認証取得を標榜することが、多くの人の信頼を得るのに有効であることは、すでに認証を取得している企業様ならご存じのことでしょう。
しかし、更新をやめてしまうと、当然のことながらもう認証取得企業として名乗ることはできなくなります。
今まで名刺やポスター、ホームページ上などに掲示していた「ISO認証」のマークはすべてはく奪されてしまうのです。
「ISO認証のマークがホームページや資料などから消えているけど、何か問題があったのかな?」といった不安を抱いたり、疑ったりする人も出てくるでしょう。
認証の更新をしておけば、そのように信頼を損なってしまうリスクをなくすことができます。
ISO認証を更新することで、マネジメントシステムを良好に保ち、自社の信頼性を維持できます!
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでISO認証の更新審査にかかる費用と、更新するメリットがご理解いただけたと思います。
ISO認証は、更新審査を受けてマネジメントシステムのバージョンアップを図れるのが利点です。
更新をしなければ費用や手間はかかりませんが、ISO認証取得企業と名乗れなくなることで、顧客からの信頼を失い、大幅な売上ダウンにつながってしまうこともあります。
そんな事態を避けることができるのが、認証を更新するメリットです。
自社にとって不利益な事態を発生させないためにも、認証を更新するかどうかは、費用だけではなく、費用対効果を踏まえて考えるようにしましょう。
EMEAO!では、ISO認証の取得から更新までサポートしてくれるコンサルティング会社をご紹介いたします!
第三者機関の審査を通過した優良な企業を紹介するので、安心してお問い合わせください。

この記事を書いた人
編集部員 M・S
編集部員のM・Sと申します。EMEAO!のコンテンツの取材、編集、ライティングを担当させていただいております。複雑な情報を分かりやすく整理し、忙しい皆様にとって読みやすい記事にまとめてご提供させていただきます!よろしくお願いします!


公開日:2020.04.28 最終更新日:2020.11.09
これだけでPマークがざっくりわかるPマーク取得の初心者ガイド

公開日:2020.04.27 最終更新日:2020.09.16
Pマーク取得にはどんな設備を用意すべき?最低限必要な4つの設備

公開日:2020.02.28 最終更新日:2020.10.02
ISMS認証マークを利用する上で必ず知っておきたい3つの注意点

公開日:2020.02.28 最終更新日:2020.12.23
ISO認証取得企業の内部監査とは?監査員の選び方も合わせて解説!

公開日:2020.02.27 最終更新日:2020.10.02
テレワーク導入企業がISMS取得のために行うべき4つのセキュリティ対策

公開日:2020.02.27 最終更新日:2020.09.16
ISMSを取得する際に情報セキュリティ対策もできます!