2019.08.29

ISO9001認証取得までの流れを4段階に分けて詳しく解説します

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編集部員 河田

編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。

一定品質の製品・サービスを提供するマネジメントシステム規格を満たしている証として、数多くの企業がISO9001を認証取得しています。
これから取得を目指すという企業も多いことでしょう。

しかし、いざ取得を考えた際、いったいどのような流れで動くことになるのか、具体的なイメージが難しいですよね。
そこで本記事では、ISO9001の認証取得を検討されている事業者様へ向けて、ISO認証取得までの流れを大きく4つの段階に分け、各ステップで重要なポイントをご紹介していきます。

この記事でわかること
  • ISO9001の認証取得までの流れ
  • 各ステップで重要なポイント

ISO9001を認証取得するまでの流れ

ISO9001を取得するまでの大まかな流れは、大きく分けると以下の4段階に分けられます。

 ISO9001認証取得の流れ

  1. 取得に向けて社内の体制を整える
  2. マネジメントシステムの構築
  3. マネジメントシステムの運用
  4. 審査・認証取得

社内の体制を整えるという準備段階からスタートし、要求事項に沿ったマネジメントシステムを構築。
そして、実際にマネジメントシステムを運用し、自社にとって適切なマニュアルができているかを確認します。
問題なければ最後に審査を受け、適合と判断されれば無事に取得という流れです。

ここからは、各ステップごとに、認証取得までのより具体的な流れを解説していきます。

ステップ①ISO9001認証取得に向けた組織の体制をつくる

まずはISO9001の取得に向けて社内の環境を整えるという事前準備が大切です。
下記の3つの手順を踏んで、ISO9001の認証取得に向けた体制を作っていきましょう。

1.プロジェクトチームを編成する

はじめに、ISO9001認証取得のために社内でプロジェクトチームを発足させます。
人数や年齢、役職に決まりはないため、自社に最適な人選を決めましょう。
ISO認証取得のプロジェクトチームは、全社員の10%程度の人数が目安とされています。

人選が決まったら、管理責任者や書類作成担当者など、各メンバーの役割を決めます。
また、コンサルティング会社に依頼する場合は、この時点で予算と任せる作業の範囲を決めておくようにしましょう。

2.社内に周知する

経営者は全社員に対し、ISO9001の認証取得を宣言しましょう。
プロジェクトチームに所属し実際に取得までに動くのは一部の従業員のみですが、ここで全社員に対しキックオフ宣言を行うことは重要です。
なぜなら、ISO9001の取得および運用は組織全体で取り組むことであり、プロジェクトチームに所属していない従業員もしっかりと当事者意識をもつ必要があるためです。

3.社内勉強会

キックオフを終えたら、認証取得に向けてチームも動き出します。
とはいえ、知識が不十分な状態では、何をすればよいのかもわからない状態です。

そのため、まずはチームメンバーで勉強会や研修に参加します。具体的に動き出す前に、ISO9001について基礎的な知識を身に着けます。

コンサルティング会社を利用する場合は、社内勉強会もプランに含まれることが多いため、しっかりと活用しましょう。

ステップ②品質マネジメントシステムの構築

組織内でのISO9001認証取得キックオフ宣言、および取得に向けたプロジェクトチームの下地づくりを終えたら、いよいよ品質マネジメントシステムの構築に入ります。

ISO9001の要求事項をしっかりと理解し、抜け漏れのないマネジメントシステムを目指しましょう。

1.品質管理の方針・目標を策定する

まずは、これから自社の製品・サービスの品質をどのようにしていきたいのか、目標を定めます。

目標設定のためには、社内の課題、および社会全体の課題を洗い出し、「自社の活動でどのように解決できるか」を考えます。
また、自社は顧客や取引先といった関係者からはどのようなことを期待されているのか?どう応えることができるのか?という点も大きな判断材料となります。

ここで決めた目標を達成できるようなマネジメントシステムを作っていきましょう。

2.マネジメントシステムの適用範囲を決定する

品質管理の目標が決まったら、マネジメントシステムの適用範囲を決めます。
適用範囲は、もちろん企業全体に設定しても問題ありませんが、部署ごと、支店ごと、製品ごとといったように一部に決めることもできます。
ただ好きな範囲を決めればよいというわけではなく、ポイントは、適切な範囲を制定できているかということです。

目標設定の段階で洗い出した課題を踏まえ、どの範囲までマネジメントシステムを適用すればそれらを解決できるか?ということを考えれば、適切な適用範囲が見えてくるはずです。

ISO9001の適用範囲について、より詳しい内容はこちらの記事で解説しています。

3.品質マネジメントシステムを構築する

要求事項の内容に沿って、自社製品・サービスの品質に関するルールを策定していきましょう。
まず、適用範囲における現在の業務内容を見直し、ISO9001の要求事項との間にギャップがないかを確認します。

ギャップがあるのなら、対応策を考えます。
そして、対応策を盛り込んだ品質マネジメントシステムを新しく構築し、従業員は具体的にどのように動けばよいのか? といったことを示すマニュアルを作成します。

これでひとまずは、マネジメントシステムが完成です!

ステップ③品質マネジメントシステムの運用

マニュアルが完成したら終わり、というわけではありません。
実際にマニュアルを社内で運用し、出てきた問題点を解決していくことが重要です。

1.品質マネジメントシステムに関する社員教育を行う

キックオフ宣言をしたとはいえ、プロジェクトチームに所属していない従業員にとっては、ある日突然「マネジメントシステムを今日から運用します」と言われても混乱してしまうでしょう。

まずは、構築したマネジメントシステムについての教育を社内で行います。
システムの目的や内容を社内に浸透させ、理解を深められるような教育を行いましょう。

2.現場でマネジメントシステムを実際に運用する

社内教育をある程度進めたら、作成したマニュアルを現場で動かします。
実際に運用をしながら問題点と向き合うことで、マネジメントシステムの構築時には気付かなかった問題点や改善点などがわかります。

3.取得に向けた内部監査、マネジメントレビュー

目立った問題点がなく、マニュアルがある程度運用できるようになったら、自社従業員による内部監査と、経営者によるマネジメントレビューを実施します。

内部監査のより詳細な役割、および内部監査員の選び方については、こちらの記事にて解説しています。

ステップ④ISO審査期間による審査・認証取得

自社でマネジメントシステムの構築および運用に問題がないと判断された場合、最後は審査機関による審査があります。
審査は「文書審査」と「実地審査」の2回あり、それぞれに通過したら無事認証取得となります。

1.ISO審査機関を選び、契約する

社内での準備が終わったら、審査機関と契約します。
ISOの審査を行っている機関は複数あるので、自社に合った審査機関を選択するといいでしょう。

2.ISO審査機関による文書審査を受ける

マニュアルなどの文書を中心に、適用範囲の妥当性や、ISO9001の規格要求事項に組織のマネジメントシステムが対応できているかどうかなどがチェックされます。

文書を中心とした審査といっても、実際に審査員が会社まで足を運んで色々と質問を受けることになります。
事前に全社的なマネジメントレビューや研修を実施し、どの従業員もある程度の質問に答えられるような環境を整えておくとよいでしょう。

3.文書審査での指摘事項を改善する

書類審査を終えたら、次は実地審査が待っています。
実地審査までに、書類審査で指摘された事項に対する解決策を考え、改善をしておきましょう。

4.ISO審査機関による実地審査を受ける

実地審査は文書審査の約1カ月後に行われます。
審査員は作業現場を見ながら、品質マネジメントシステムが正しく運用されているかをチェックします。

実地審査での指摘箇所については、後で改善報告を提出する必要があるので、覚えておきましょう。

5.審査登録を行う

改善報告を提出して、無事に登録可の認定を受ければ、ついに審査登録へと進むことができます。
最終報告書と登録料の請求書が送付され、入金後に認証書が発行されます。

ISO9001認証取得完了までの流れを把握し、準備を進めていこう!

以上、ISO9001認証取得の流れについて、大まかに4つの段階に分けて解説しました。
ISO9001を取得するためには、新しく品質マネジメントシステムを構築・運用するのはもちろん、2回の審査を受けて指摘事項を改善していく必要があります。

本記事を読んで取得までの流れを把握し、事前準備から取得完了まで気を抜かず取り組む決意を固めましょう。

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