
ISO9000シリーズの具体的な概要と各規格の特徴
公開日:2019.09.24 最終更新日:2021.05.19
本記事では、ISO9000シリーズに含まれる各規格には、どのような役割があるのかをひとつずつ紹介していきます。
ISO認証の種類がよく分からないという事業者様は、ぜひご一読ください。
そもそもISO9000シリーズとは?

ISO9000シリーズの基本は、品質管理のためのマネジメントシステム
ISO9000シリーズとは、「すべての製品・サービスにおいて、そしてすべての工程において、正しく実施される品質マネジメントシステム」を構築し運用していくために、まとめて作成された一連の規格です。
あらゆる場面での品質チェックを行うためのマネジメントシステムの基準が、ISO9000シリーズとなります。
企業は目的や業種に合ったマネジメントシステムを導入することで、継続的な品質改善をしていくことができます。
その結果、顧客満足度が向上することはもちろん、外部の企業からの信頼を得られることも期待できるでしょう。
なお、ISO認証を取得する際にかかる費用については、こちらのコンサル料も含めたISO認証取得のトータル費用をご覧ください。
ISO9000シリーズの各規格を紹介
それでは次に、それぞれの規格についてご紹介していきます。
ISO9000-1
ISO9000-1は、品質管理および品質保証の規格の第1部です。
品質マネジメントシステムにおける基本や用語などを規定しています。
ISO9001
ISO9001は、組織やリーダーシップ、計画、支援体制などPDCAサイクルに沿った、品質マネジメントシステムの構築・運用のための要求事項を規定しています。
ISO9001の規格に適応した品質マネジメントシステムを構築・運用していることを認証機関に認められると、ISO9001の認証を得ることができます。
ISO9001認証については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ISO9002
ISO9002は、製造据え付けおよび付帯サービスにおける品質保証モデルです。
1994年版には存在していましたが、2000年の改定によって、現在のISO9001(品質マネジメントシステム‐要求事項)に吸収されました。
ISO9003
ISO9003は、設計、製造、その他の使用方法が長期間にわたって確立しているため、最終検査のみで問題ないとみなされた製品にのみ該当する規格です。
ISO9002同様、2000年の改定にて、ISO9001に吸収されました。
ISO9004-1
ISO9004-1は、品質マネジメントシステムのパフォーマンスを改善していくための規格です。
2018年4月に改訂された規格で、組織が継続的に社会から信頼を得るための指針など書かれています。
製品・サービスの品質管理に重きを置いているISO9001に対して、ISO9004は組織の品質経営について言及しています。
ISO9004とISO9001は一緒に使用することができ、むしろそれが推奨されています。
ISO9004-1はあくまで指針を示すものであり、認証規格ではありません。
品質マネジメントシステムのさらなる向上を目的とした参考書のようなものだと思ってください。
ISO9000シリーズのうち、認証規格はISO9001だけ
以上、ISO9000シリーズの規格をひとつずつ解説していきました。
ISO9000シリーズは、5つありますが、現存しているのはISO9000-1、ISO9001、ISO9004-1の3つ。
そのうち認証規格は、ISOの中でも特に有名なISO9001のみです。
ISO認証はさまざまな改定を経て現在の形になっており、今後も新たな規格や認証規格の追加・削除などが行われるかもしれません。
ISO認証の取得を考えている方は、規格変更の予定がないかを必ずチェックするようにしましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。





