2019.09.24

ISO9001の要求事項とは?2015年の改定内容を踏まえて解説

ISO9001 1 - ISO9001の要求事項とは?2015年の改定内容を踏まえて解説

ISO9001は、数あるISO規格の中でも“要求事項規格”と呼ばれる規格の代表格です。
なぜ“要求事項規格”と呼ばれているのかというと、「認証取得者は~しなければならない」ということが記されているから。

では、ISO9001の要求事項とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

本記事では、ISO9001の要求事項について、2015年の改定を踏まえて解説していきます。
ISO9001の認証取得をお考えの方は、ぜひご一読ください。

この記事でわかること
・ISO9001における要求事項とは何か
・2015年の規格改定で要求事項にどんな変化があったか

ISO9001における要求事項とは?

そもそもISOにおける“要求事項”とは、ISO認定を取得した事業者がしなくてはならない基本要件を指します。
ISO規格は一度定められたら終了ではなく、数年に一度規格改定が実施されます。
改定をすることで、よりその時代に合った、最適なマネジメントシステムを構築・運用できるからです。

では、ISO9001における要求事項とは、何なのでしょうか?

ISO9001の規格の根本には、品質マネジメントの7原則があります。
ISO9001における要求事項とは、7原則を基にした品質マネジメントシステムを、その時代において最適な形で構築・運用するためにしなくてはならない基本要件のことです。

品質マネジメントの7原則

品質マネジメントの7原則とはどんなものなのか、以下の表にまとめました。

原則 内容
顧客重視 品質マネジメントの主眼は、顧客の要求事項を満たすことおよび顧客の期待を超えるよう努力をすることにある
リーダーシップ 品質マネジメントの主眼は、顧客の要求事項を満たすことおよび顧客の期待を超えるよう努力をすることにある
人々の積極的参加 組織のすべての階層にいる、力量があり、権限を与えられ、積極的に参加する人々が、価値を創造し提供する組織の実現能力を強化するために必須である
プロセスアプローチ 活動を首尾一貫としたシステムとして機能する相互に関連するプロセスであると理解し、マネジメントすることにより、矛盾のない予測可能か結果が、より効率的かつ効果的にできる
改善 成功する組織は、改善に対して継続して焦点を当てている
客観的事実に基づく意思決定 データおよび情報の分析および評価に基づく意思決定により、望む結果が得られる可能性が高まる
関係性管理 組織は持続的成功のために、例えば提供者のような密接に関連する利害関係者との関係をマネジメントする

引用元:株式会社 弘文社『ISO の改訂に伴う〈品質マネジメントの原則〉変更のお知らせ』

ISO9001の規格にはこの7つの原則を基に、適切な品質管理マネジメントを実現するための126項目が定められています。
具体的には、経営者の責任、資源の運営管理、製品実現の計画、製造及びサービス提供、測定・分析及び改善などについて記されています。

2015年のISO9001規格改定のポイント4つ

ISO9001の最新の改定が行われたのは、2015年度のことです。
3年以内に移行審査を受けなくてはならないので、ISO9001の認証を取得しているすべての会社は、すでに改訂版での審査を受けているはずです。

以下、要求事項における改定のポイントを4つご紹介します。

ポイント①リスクに基づくマネジメントシステムの構築

品質上発生しうるリスクやチャンスを想定したマネジメントシステムの構築・運用が要求事項に追加されました。

“予防処置”という言葉が消えましたが、マネジメントシステムそのものが“リスクの予防”につながらなくてはなりません。
また、与えられた機会をどのように活かすかといった対応策も考える必要が出てきました。

ポイント②プロセスアプローチの要求方法・審査の変化

改訂以前よりも、さらに業務の流れに沿ったマネジメントシステムの構築・運用が要求事項に追加されました。

部門間のスムーズな連携について懸念のある事業者は、対応策を講じる必要があります。

ポイント③事業の目的達成につながるマネジメントシステムの運用

事業目的を達成するためのマネジメントシステムの構築・運用が要求事項に追加されました。
そのため、マネジメントシステム自体についてだけではなく、システムの運用が事業の成果に結び付いているかも審査されるようになりました。

ポイント④手順や記録などを一部省略化

マニュアルなど、不要とみなされた一部の文書の作成が、要求事項から除外されました。
それに伴い、“文書化された手順”“記録”という言葉は、“文書化された情報”と表現されるようになりました。

ISO9001の要求事項とは、時代に即したマネジメントシステムの構築と運用

ISO9001の要求事項や、2015年の改定における重要なポイントについて理解いただけたでしょうか?

ISO規格は、よりその時代に適した内容になるように、数年ごとに改定されます。
ISO9001についても、何年後になるかは分かりませんが、また新たな改定が行われるでしょう。

規格の改定に伴う品質マネジメントシステムの変更は、企業にとって大きな負担かもしれません。
しかし、その都度、誠実に対応していくことが、顧客満足度の向上につながっていきます。
より良い会社へと成長させるためにも、ISO9001の要求事項の変化に対応していきましょう!

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この記事を書いた人

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編集部員 河田

編集の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集をさせていただいています。 学生のとき、仲間内では”素早い亀”といわれていました。のんびりしているように見えて、意外と素早いという意味だそうです(笑) これから、亀のようにコツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。

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