
JAPHICマークとはどんな認証?Pマークとの3つの違いを解説
公開日:2019.11.01 最終更新日:2021.08.06
個人情報保護に関する認証“JAPHICマーク”が近年注目を集めています。
他にも類似の認証がいくつかある中、なぜJAPHICマークが話題となっているのでしょうか?
今回は、JAPHICマークとはどんな認証なのかを、個人情報保護に関する認証のなかで最も有名なPマークと比較しながら解説します。
個人情報関連の認証の中で、どれを取得するか迷っている事業者様は、ぜひ参考にしてください。
Pマーク(プライバシーマーク)とは?

プライバシーマークといえば、個人情報の管理体制を証明するための認証です
ご存じの事業者様も多いでしょうが、まずはPマークについて簡単に解説いたします。
Pマークとは、個人情報の取り扱いやセキュリティが適切な企業に、一般財団法人日本個人情報推進協会が発行している認証です。
個人情報保護の観点から1万6,000社を超える企業が取得しており、日本で最も有名な認証といえます。
”JIS Q 15001 個人情報保護マネジメントシステム”という国で定められた個人情報保護に関するルールに沿って個人情報を扱っていることを証明するマークです。
取得していることで、顧客などの個人情報を適切に扱っているコンプライアンス意識の高い企業であることをアピールできます。
また、多くの官公庁や大企業の入札参加資格でPマークを所持していることが求められています。
Pマークについての詳しい説明は、以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
JAPHICマークとは?
JAPHICマークは、個人情報の取り扱いやセキュリティが適切な企業に第三者機関であるJAPHICが付与する認証で、主に中小規模の事業者がJAPHICマークを取得しています。
平成18年2月10日、JAPHICは経済産業大臣から認定個人情報保護団体として認められ、大きな注目を集めています。
経済産業省が出しているガイドラインが審査基準となっており、ガイドラインの内容も事業者の規模や業務内容に合ったものを選べるという柔軟性があります。
個人情報の適切な取り扱いを証明するものであり、Pマークと同等に入札案件に有利な認証です。
Pマークと比較して、中小企業でも負担なく取得しやすいという特徴があります。
PマークとJAPHICマークの違いとは?
PマークとJAPHICマークの紹介からわかる通り、個人情報の取り扱いを証明するものであり、官公庁や大企業の入札案件に対応しているという点はよく似ています。
大きく異なるのは、JAPHICマークのほうが比較的取得がしやすいという点です。
ここからは、取得のしやすさを軸に、PマークとJAPHICマークの違いをより具体的に解説していきます。
違い①審査費用
まず、JAPHICとPマークでは、取得と更新にかかる費用が異なります。
JAPICOマークとPマークの新規取得時と更新時のいずれも、JAPHICマークのほうがリーズナブルです。
では、具体的にはどれくらいの金額に差があるのでしょうか?
新規取得にかかる費用と更新にかかる費用、それぞれの総額を見てみましょう。
単位:円(税抜)
Pマークと比べると、JAPHICマークの取得・更新は小規模事業者だと約半額、大規模事業者であれば約4分の1の費用で済ませられます。
JAPHICマークであれば、特に費用を抑えたい小規模事業者でも、負担なく現実的に取得できます。
参照:費用|申請手続き |プライバシーマーク制度|一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)
参照:審査・申請費用|JAPHIC
違い②取得にかかる期間
JAPHICマークとPマークでは、取得にかかる期間が異なります。
取得期間を比べると、Pマーク最短6か月、JAPHICマークは約3カ月ほど。
JAPHICマークはPマークの半分ほどの期間で取得することができるのです。
JAPHICマークは短期間で取得することが可能で、従業員にかかる負担も少ないことから、導入を検討する企業が増えています。
違い③認知度
JAPHICマークとPマークでは、認知度も異なります。
認知度の高さでいえば、老舗であるPマークの方が圧倒的に上です。
1万6,000社以上が認定を取得しているPマークに対して、JAPHICマークの取得企業数はまだ3桁しかありません。
ただ、JAPHICマークは経済産業大臣認定の個人情報保護団体になったことによって認知度が上がっています。
さらに、Pマークよりも取得・更新しやすいため、今後はJAPHICマークを選ぶ企業も増えて認知度も上がっていくことが見込まれています。
JAPHICマークは取得がしやすくPマークと同程度のメリットをもつ、中小規模の事業者様におすすめの認証
今回はJAPHICマークについて、Pマークと比較しながら解説してきました。
近年新しく登場したJAPHICマークは、費用を抑えて短い期間で取得することができ、尚且つPマークと同じく入札案件にも対応可能な資格です。
まだ取得企業数ではPマークに劣るものの、経済産業大臣認定の個人情報保護団体になったことから認知度も上がってきています。
「個人情報保護に力を入れたい! でもお金や時間はあまり割けない」
といった中小規模の事業者様には、JAPHICマークの取得がおすすめです。
「PマークとJAPHICマークどちらの取得を目指すかか迷ってしまう……」
「JAPHICマークを取得するためにはどうすればいいの?」
そう思われた事業者様はぜひEMEAO!にお問い合わせください。
取得を目指す認証の種類に関するアドバイスから、優良なJAPHICマーク取得コンサル会社のご紹介まで、コンシェルジュが誠心誠意サポートいたします!

この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!





