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公開日:2019.11.01 最終更新日:2025.08.29
環境問題に対する取り組みとして、多くの企業がEMS(環境マネジメントシステム)を構築・運用して認証を取得しています。
しかし、EMS認証には種類があるため、どれを取得すべきか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、代表的なEMS認証であるISO14001、エコアクション21、エコステージの違いについて解説していきます。
これからEMS認証取得を目指したいとお考えの事業者様は、ぜひ最後までご覧ください。
それでは国内で取得されているEMS認証の中でも、代表的なISO14001、エコアクション21、エコステージの違いを解説していきます。
まず、それぞれのEMS認証の違いをまとめた以下の表をご覧ください。
| ISO14001 | エコアクション21 | エコステージ | |
| 規格制定者 | ISO(国際標準化機構) | 環境省 | 一般社団法人 エコステージ協会 |
| 主な特徴 | 国際的に認められた第三者認証制度で信頼性が高い。海外でも通用する | 審査料金が最も安く、環境経営の具体的な活動がまとめられており取り組みやすい | 企業の利益貢献を重視。評価員によるコンサルティングが受けられ、認証取得は確実にできる |
| 想定事業者 | 大企業向け | 中小企業~大企業向け | 全事業者向け |
| 環境目標 | 環境側面、法的要求、技術上の選択肢、利害関係者の見解などを考慮する | 主に6つ。CO2削減、水削減、廃棄物削減、化学物質削減、本業に則した目標、グリーン購入 | 評価員と相談の上決定 |
| 取得難易度 | 膨大な労力が必要 | 労力が必要 | 難易度が5段階に分かれる |
| 取得期間目安 | 10~12ヶ月 | 8~10ヶ月 | 6~9ヶ月 |
| 規格の権威範囲 | 国内・海外 | 国内 | 国内 |
| 環境活動レポート | 任意 | 必須 | 任意 |
| 経営とのリンク | 標準 | 標準 | 重視 |
| 審査費用 (初年度)※ | 800,000~1,500,000円程度 | 210,000円程度 | 420,000円程度 |
| 更新 | 1,2年目に定期審査 3年毎に更新審査 | 2年毎に更新審査 | 毎年1回定期評価 3年毎に更新評価 |
| 更新登録料※ | 500,000~700,000円程度 | 100,000円程度 | 210,000円程度 |
| 審査員のアドバイス | なし | 限定的にあり | 大いにあり |
ISO14001、エコアクション21、エコステージでは、規格を制定する団体、EMS取得難易度、かかる費用などさまざまな項目が異なるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
EMS認証の中でも、社会的の信頼性で考えるとISO14001が一番高く、その次にエコアクション21、エコステージと続きます。
また、ISO14001は海外でも通用するEMS認証ですが、エコアクション21、エコステージは日本国内だけのEMS認証です。
ISO14001、エコアクション21、エコステージには違いがあり、それぞれのEMS認証ごとに異なった取得メリットがあります。
ここからは、他のEMS認証と比較して優れている部分を、それぞれのEMS認証ごとにご紹介していきます。
ISO14001は、最適な環境マネジメントを構築・運用するために、国際標準化機構が定めたEMS認証の規格です。
EMS認証の中でも信頼性が高く、海外でも通用するという点がISO14001認証取得のメリットです。
ISO14001の認証取得することで、世界基準の環境対策を行っている企業として信頼度を高めることができるでしょう。
ISO14001のデメリットとしては、ISO14001の認証取得には他のEMS認証に比べて、取得に膨大な作業と費用がかかるという点があげられます。
環境マネジメントに関する行動計画やマニュアル作成などが必要なため、多くの企業は外部のISOコンサルタントの支援を受けながら取得を目指します。
エコアクション21は、環境省が定めた企業が取り組むべき環境活動のガイドラインです。
企業はガイドラインに沿って、EMS構築をすることでEMS認証を得ることができます。
エコアクション21の認証取得メリットは、比較的簡単に環境マネジメントシステムが構築できるため、認証取得しやすいことです。
その他にも、関連金融機関から低利融資を受けられたり、自治会から補助金を受けられるというメリットもあります。
デメリットとしては、認証取得時と、更新の時に環境活動レポートの提出が必要なため、従業員の負担が大きくなることがあげられます。
エコステージとは、エコステージ協会が定める5段階の環境マネジメントシステムです。
ステージ2が、ISO14001と同水準のシステムが構築できる段階とされています。
エコステージのEMS認証取得を目指すことのメリットは、自社に合った環境目標を設定できることです。
評価員と相談して、ステージごとの環境目標を決められるため、無理のないEMS認証取得が叶います。
デメリットとしては、他のEMS認証と違い民間規格であるため、対外的な信頼性は他のEMS認証に比べて劣ります。
以上、代表的なEMS認証としてISO14001、エコアクション21、エコステージの違いを解説してきました。
同じEMS認証であっても、種類によって信頼度や認証取得の難易度、費用や重視される点などが異なります。
自社に最適で無理のないEMS認証取得を目指しましょう!
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異業種で営業経験を積んだのち、Web業界に可能性を感じて株式会社ecloreに中途入社。
現在は、お客さま対応を担う。年間実績として、120社を超えるクライアントのSEOコンサルを担当。
より高いSEO成果をご提供するために最新のSEO情報とクライアントからの要望を元に日々サービスの品質改善に取り組んでいる。
【対応実績事例】
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