ISOの認証機関(審査機関)と認定機関の違いを解説
公開日:2019.11.01 最終更新日:2021.08.06
「ISOの認証機関と認定機関って、別物なの?同じものなの?」
ISO認証を取得するための準備を進めていて、以上のような疑問を持った事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
認証機関と認定機関の違いを理解していなかったら、不適切な機関に問い合わせをしてしまう可能性も……。
そこで今回は、ISOの認証機関(審査機関)と認定機関の違いを解説します。
ISO認証の取得を検討中の事業者様は、ぜひ最後までお読みください。
ISOの認証機関(審査機関)とは?
認証機関(審査機関)は、ISO認証の取得を希望する企業や団体を審査する機関です。
認定機関に審査に関する承認を得ることで、認証機関(審査機関)になれます。
認証機関(審査機関)は決して日本の認定機関から認定を受けなくてはならないわけではありません。
海外の機関から認定を受けて、日本の認証機関(審査機関)として活動することも可能です。
認証機関(審査機関)によって、審査できる業種分類などは異なります。
ISO9001、ISO14001、ISO27001などメジャーなISO認証に関する認証機関(審査機関)はたくさんあります。
しかし、マイナーなものになると、自社に合った認証機関(審査機関)を見つけるのも難しくなっていきます。
ISOの認定機関とは?
ISOの認定機関とは、国際的な適合性評価(ISO)の世界で、「認証(certification)」に対する「認定(accreditation)」を行う機関です。
つまり、認定機関は認証機関による審査を通過した企業や団体を権威付けする機関ということです。
認定機関割は、認証機関(審査機関)になりたい企業や団体を審査するという役割も持っています。
合格した企業や団体には、認定機関から認定書が授けられます。
ISOの認定機関は、各国に通常1つずつあります。
アメリカのANAB(米国適合性認定機関)、イギリスのUKAS(英国認証機関認定審議会)、イタリアのACCREDIAなどが代表的な機関です。
日本には2つの認定機関が存在する!
ところが、日本には、JAB(日本適合性認定協会)とISMS-AC(情報マネジメントシステム認定センター)の2つが存在します。
JABは主にISO9001(品質)やISO14001(環境)、ISMS-ACでは主にISO/IEC 20000(ITサービス)やISO/IEC 27001(情報セキュリティ)の認証機関(審査機関)の認定とそれぞれ専門分野が違います。
ISO認証機関(審査機関)の活動を審査し、公式に認めるのがISO認定機関です!
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでISO認証機関(審査機関)と認定機関の違いがご理解いただけたと思います。
ISO認証は各地にある認証機関(審査機関)からの認証を得られないと、取得できません。
そして、認証機関(審査機関)の審査を通過した企業や団体を正式に認めるため、そもそも各認証機関(審査機関)に審査できる力量があるかを判断するのが認定機関です。
認定機関は各国1つずつですが、日本には2カ所あります。
認定機関と認証機関(審査機関)の違いをよく理解したうえで、ISO認証の取得に臨みましょう。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!