ISO認証の更新を行わない企業が考える主な3つの理由とは
公開日:2019.11.01 最終更新日:2021.05.19
本記事では、なぜISO認証を更新しない企業がいるのか、その主な3つの理由について解説します。
認証の更新を検討中の事業者様は、ぜひ最後までお読みください。
ISO認証の更新をしない3つの理由
ISO認証を維持するためには、定期的に更新を行う必要があります。
しかし、せっかく苦労して取得したISO認証の更新をあえて行わない企業も中にはあります。
なぜISO認証を更新しない企業があるのでしょうか? ここでは3つの主な理由を紹介します。
理由①更新投資費用が多大である
ISO認証の要求事項を満たすため、更新のたびに新たな設備投資などが必要になってくることがあります。
特に長い間認証を保持し続けている企業の中には、設備の老朽化が確認された際、更新時に多大な設備投資費が要求されるケースもあり得ます。
しかし、更新のタイミングで、必ずしも企業に設備投資にあてられる資金があるとは限りません。
そのような企業は更新のタイミングで、いったんISO認証の更新をしないといった選択肢を取ることになります。
また、ISO認証を新しく取得し直す場合にかかる費用については、こちらのISO認証取得に必要なトータル費用をご確認ください。
理由②文書による事務負担が大きすぎる
ISO認証では、企業のあらゆる工程を文書化することが求められます。
文書化することは事業ノウハウの継承につながったり、作業を標準化できたりなどメリットも多いです。
しかし年数が経つにつれて、膨大な量の文書を管理するのが大変になってくるということも考えられます。
特に専任の事務員などが辞めてしまった場合など、後任者がすべて把握しきれなかったり今までと同等の作業を維持できないするケースもあります。
他の業務に集中させるためにも、あえて事務の負担を軽減し更新をしない企業も存在します。
理由③システムが安定してきたから
ISO認証を取得する際、マネジメントシステムが構築や全社体制を整備するためISO認証取得を考える企業は多いです。
しかし、数年が経過して作業も標準化され、マネジメントシステムが滞りなく回るようになったという場合には更新しないという企業もあります。
認証を返上したからといって構築した仕組みがムダになるわけではないので、ISO認証がなくても最適なシステムの運用自体は継続できるのです。
「社外にわざわざアピールしなくても取引先も安心しているし、もう大丈夫」
なかにはそう考えて、ISO認証の更新をしないという検討する会社も出てきています。
ISO認証を更新しない理由は、更新費用や事務の負担の大きさやシステムの安定化にある
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでISO認証を更新しない主な3つの理由がご理解いただけたと思います。
会社によっては、更新を続けることで、経営状態が悪化してしまうケースもあるでしょう。
しかし一般的には、ISO認証はいったん取得したら更新し続けるのがベストといわれています。
認証を更新するかしないか、社内でよく討議しましょう!
「更新するべきかどうか、社内会議では結論が出なかった……」
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この記事を書いた人
編集部員 M・S
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